輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

大正時代の電報用紙

5月3日 憲法記念日だ。 憲法にまつわる文房具、というものを特に思い浮かばなかったので、 憲法ではなく電報の話。 関係ないけど、雰囲気的にお堅い感じの文房具がいいかと思って。 大正時代の電報用紙を入手した。 「電報用紙」「頼信紙」と名前は違うが、…

モダンなデザイン ブリキのメモ帳

先日のペリカンに続き、またノベルティの話になるが、 どれくらい前だろう、1、2年の間だと思うがブリキのケースのメモ帳を入手した。 昭和初期らしいこのデザインがとてもいい。 表紙にある通り、1932年、昭和7年のものだ。 一番下に「小島印刷」と社名が入…

若草色の鉛筆削り

明日から5月。外はいたるところで若草色が美しく、何をするでもなく なんとなく浮き立つような気分になる。 若草色の鉛筆削りを紹介しよう。 どちらも、もともとはもう少し濃い緑色だったかもしれないが いい感じで退色していて、やさしい色合いになっている…

ペリカン ノベルティメモ帳

ペリカンの小さなメモ帳を入手。 10㎝くらいの小さなメモだ。ペン先と並べるとこんな感じ。 表紙に書いてあることを読むと どうやらインクのノベルティとして配布されたものらしい。 紫黒の流れるようなコピーインク 時間がたつと黒くなる。 というような意…

熊野の紙のホープノート

大学ノートを買った。 大学ノートはあまり買わないのだけれど。 ちょっとづつ好きなところがあって、先週行った大阪四天王寺の市で買ってきた。 まず、テープが赤いところ。 黒とか紺が一般的に見るのだけど、赤は見たことなかったなーと思って。 大学ノート…

EAGLE PENCIL SIMPLEX その2

EAGLE PENCILのSIMPLEXという簡易的なシャープペンシルのようなものがある。 以前小型版を入手してブログに掲載したのだが、(https://blogs.yahoo.co.jp/tai_michi/17534570.html) 今回普通サイズのSIMPLEXを入手したのでご紹介…

いつもわくわくグリコのおまけ!

いろいろ忙しくて、すっかり間が空いてしまった。 骨董市にも行けなかったり、行っても駆け足で帰って来たりの一か月だったが、やっと少し落ち着いて 今日はゆっくりした気分で骨董市へ行ってきた。 いいお天気で気持ちがいいけど、今日は空振りかなーなんて…

100年前の消しゴムの木製カバーについて

今月より「文具のとびら」という文房具のサイトで、 月1回の連載をさせていただくことになった。 おおよそ100年前の文房具について紹介をしていく。 第1回目は「幻の鯨印消しゴム」。 なかなか見つからない鯨印消しゴムについてと 100年前の消しゴムについて…

鶏金具の真鍮コンパス

こんなコンパスを買った。 開く角度を真中の金具で調整するタイプだ。 そしてその金具が鶏の形をしている。 骨董屋さんがこれを見せてくれた時に、 「ニワトリの」と言っていたのだがその時は何のことかわからず、 コンパスの細い感じとニワトリの足が似てい…

120年前のロケットペンシル、続きの話

ときどき目を疑うようなものを見つけることがある。 とても古いもの、数が少ないいわゆる「超レア」なもの、破損しやすいもの、そして消耗品や付属品。 それでも100年を超えるものやもともと数が少ないものは、 見ているとひょいと出てくる率が高い。 見つか…

文具祭り 昭和25年

東急ハンズさんで、2月15日から4月1日に「文具祭り」を開催しているそうだ。 新学期、新年度に向けて1年で一番文房具が盛り上がる時期だからだろう。 昨年、昭和25年の文具祭りの写真を手に入れた。 昔の文具祭りの様子は、文具関係の資料で、写真が掲載され…

東郷クレヨン筆とものの名前

東郷クレヨン筆(くれよんひつ)という、なんだこれ?というものを入手した。 表の絵は硬いが、裏側は可愛らしい。 中に入っているカードも女の子向きな感じだ。 中はこんな感じ。 クレヨンを紙で巻いて、使って減ったら巻いてある紙を切り取っていく。 1本2…

「礬水引」の鶴印製図用写紙(トレーシングペーパー)

忘れないようにメモ代わりの記事。 骨董市で格好いいトレーシングペーパーを入手した。 正確には「格好いいラベルが貼られた包装の」トレーシングペーパーだ。 英語で「TRACING PAPER」と書かれているが 日本語は「製図用写紙」だ。 このトレーシングペーパ…

最初の国産パステル「ゴンドラパステル」

文房具、というか画材の話だ。 パステル、というと「パステルカラー」を連想する人の方が多いかもしれないが、 パステルは画材の一種で、クレヨンとチョークの中間のような粉っぽいもので とても柔らかいタッチの絵が描ける。 こういうものだ。 踊り子の絵で…

木製コンパス+ステッドラー

今年になってからすごいもの(自分的に)が続いたので、 ちょっとほっこりするものを紹介。 木製コンパスを2種類。 まずはこれ。 え、コンパス?三角定規だよね、これ。 はい、三角定規を利用したアイデア商品なのだ。 「分廻しのエヌシキ」というものだ。 …

TBSラジオ「日曜天国」ありがとうございました!

1/14(日) TBSラジオ日曜天国をお聞きくださったみなさま ありがとうございました! ラジオだとモノの形や質感など伝えきれないので、それぞれ想像していただくというのも 楽しみ方だと思います。 とはいえ想像を超える形のものなどもあると思いますので、 …

120年前のロケットペンシル Perpetual Pencil

ロケットペンシルを知っていますか? 鉛筆の芯の先端部分が軸に詰まっていて、 先が丸くなると後ろに回し、新しいとがった芯を押し出すあれだ。 そのロケット鉛筆は昭和レトロの懐かしアイテムとして思い出されることを多いが 実は今でもある。 そして実は12…

ペリカンの墨

あけましておめでとうございます。 2018年もよろしくお願いいたします。 さて、今年初の古文房具のご紹介は、、、 ペリカンの墨。 干支的には昨年の最後でもよかったかな、と思ったが 墨から「書初め」あたりを連想してもらうとして、お正月でもアリした。 …

2017年の失敗コレクション

大晦日、紅白真っ最中。 こういうタイミングでこっそり書いている今年最後のブログは 「私の失敗」 「古文房具コレクター」なんて言われたりしていますが、 コレクターとは何ぞやということもあまり考えたことはなく、 気付いたらそういわれるようになってい…

トンボ鉛筆 ファニーフェイス

古い文房具をがつがつ集め始めて、間もない頃だったと思う。 「トンボの鉛筆で“ファニーフェイス”というセルロイドの人形がついている鉛筆がある」 そんな話を聞いた。 もともとセルロイドという言葉は古いもの好きの私にとって、スペシャルトッピングのよう…

トンボと月とチャップリン

スティッキ型の鉛筆を買った。 これはトンボ鉛筆の大正4年(1915年)に発売された鉛筆だ。 (トンボ鉛筆の沿革より http://www.tombow.com/corporate/about/history/) 軸には美しい字体でH.O.STICKと刻まれている。 H.Oは「春之助 小川」の略で、トンボ鉛筆…

トンボ鉛筆 スーベニア オブ トーキョー

これを見た瞬間、トンボ鉛筆の「Souvenir of Tokyoだと思った。 「Souvenir of Tokyo」は東京みやげという意味で、 1922年(大正11年)に発売された鉛筆だ。 25センチの長さと、その長さとバランスのとれたしっかりした太さの鉛筆。 ただ、見つけた鉛筆はか…

小型鉛筆削り2つ 回転刃とSelf Adjusting

ブログを始めたばかりのころ、最初か二番目くらいに知り合った鉛筆削りを集めていたGB84さん。 FACEBOOOKで今日がお誕生日と知って、 GB84さんが好きそうな小型の鉛筆削りを紹介しようと思いました。 そういえば久しくGB84さんのブログ更新を見かけてい…

付箋紙とは。

これが「古い付箋紙」としてオークションに出品されていました。 すこし前、ブングジャムの他故さんから、「ポストイットの前の付箋紙」について問い合わせがありました。 今では付箋紙というとはがれる糊がついた、いろいろなデザインのものばかりになって…

伊東屋客扱い方の研究 大正元年実業少年

昨日、伊東屋で販売されていた無針紙綴器についてアップした際に もう一つおまけネタを掲載しようとしたのですが、 長くなってしまったので断念しました。 そのまま「またいつか~」とすると、 恐らく忘れてしまうので、無理やり今書いています。 実業少年と…

無針紙綴器(針なしホッチキス)伊東屋販売品

ああもう、やらなければならないことが遅れまくっているけど、 文化の日で文具の日だし、いいかげんブログを更新したいので、 今日はブログを優先する。 今日のネタはずいぶん前に写真だけ撮ってそのままになっていました。撮影日付を見たら7/30! 3か月も経…

翁印 封筒見本

ブログに書いたつもりが書いていなかった、 そんなものがゴロゴロとありまして。 「翁印 高級書翰筒」見本帳 これもその一つです。 入手したのは1年以上前で、その後イベントなどで展示をしたので すっかりブログでも紹介したつもりになっていました。 カタ…

古く大量の便箋の表紙

古い便箋をまとめ買いしました。 「便箋の表紙」と言った方が正確でしょう。 殆ど表紙だけ、あるいは中身が残っていてもほんの数枚です。 全部で100種類ほどありました。 「これだけまとまったコレクションはなかなか出ないよ」 骨董屋さんにそういわれて、…

明治12年 丸屋善八商店 文房具カタログ

ずいぶん長いことブログを放置してしまいました。 もういろいろと忙しくて後回し×後回しでこのありさま。 ブログを書くのに時間がかかるからいけないんだと思い、 余裕ができるまで1時間以内で書けるネタと内容にしようと 今日は紙資料の話。 Z.P.MARUYA 本…

nude ladyとピンセット お茶目な出品者さん達

先日MADE IN JAPANのシャープペンシルを アメリカのオークションで買いました。 昭和30年代か40年代あたりの輸出品かと。 もう持っているものだったのですが、 2つあってもいいかなと。 シャープペンシルなんですが、セクシー古文具といいますか、 ヌードの…