輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

「幻のオリンピック」の封筒

かなり小ネタだけど、忘れてしまいそうなのでブログに残しておくことにした。

 

「幻のオリンピック」といわれているオリンピックがある。

1940年に東京で開催されるはずだった第12回のオリンピック。

準備は進めていたものの、1937年の盧溝橋事件から日中戦争となり、日本は開催地を辞退する。

開催されなかったことで「幻」と言われてるのだが、こういうものに関係するグッズはレア感が高まり、コレクターの間で価値が上がる。文房具も例外ではない。

 

そのせいか、戦前のものでオリンピックのマークがついていると

「幻のオリンピック」のものという説明付きで売られていたりするが、

オリンピックは何度も行われており、日本も参加しているので

オリンピックマークだけでは、「幻のオリンピック」のものかは特定できないと言っていた骨董屋さんもいた。

 

 

前置きが長くなったが、今日おしゃれな封筒を入手した。

 

 

オリンピックのマークが印刷されている封筒だ。

これがよく見ると、、

 

 

ちゃんと「2600 TOKYO OLYNPIC」と書いてある。

2600は皇紀2600年のことで、神武天皇が即位した年が皇紀元年で

2600年は1940年(昭和15年)になる。

おお、年と東京とはっきり書かれた文房具は、初めてかもしれない。

これは間違いなく幻のオリンピックの時のものだ。

貴重だ。

 

そしてこの封筒で分かったことが一つ。

これまでふたの部分のカットがおしゃれで、ふちに色がついている封筒を結構集めたが、時代がよくわかっていなかった。

 

大正から昭和初期くらいかと思ったが、

どうやら昭和10年代ということが分かった。

今まで「推定 大正から昭和初期頃」と説明してしまったことがあるので

訂正の意味も込めて、記録を残しておこう。

 

 

昭和10年頃のようです。