輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

2018-01-01から1年間の記事一覧

房付き消しゴムケースと大河ドラマ「いだてん」

2018年が終わる。 今年はいろいろ追われてブログの更新があまりできなかったのが反省点。 良かった点としては文房具のWebマガジン「文具のとびら」で「文房具百年」という 連載を始めさせてもらったこと。 正直、毎回ネタと内容に苦労しているが、 改めて資…

電気屋さんのライトライト!?聖夜に明かりが灯るとき。

最初に謝っておくと、クリスマスが近いので、 クリスマスらしい内容い見えるタイトルを付けたが、 実はあまり関係がない。 ごめんなさい。 もう一つ、電気屋さんの「ライトライト」としたが、 そもそもライトライトを知っている人も少ないかと。 ごめんなさ…

お知らせ:連載~文房具百年~「西洋の墨汁、東洋のインク」後編UP

=お知らせ= 文房具のWebマガジン「文具のとびら」に連載中の「文房百年」が更新されました。 毎月20日更新ですが、先月お休みしてしまったので 久しぶりの更新です。 「西洋の墨汁、東洋のインク」の後編で 「東洋のインク」つまり「墨」についてです。 …

飛行機用万年筆袋

万年筆を入れる袋というものがあった。 例えばこれ。 今ほど万年筆のできが良くなかった時代、飛行機に乗ると気圧の関係でインクが漏れてしまうことがよくあったそうだ。 それによる服や持ち物がインクだらけになるという大惨事を防ぐため、機内で万年筆を入…

消しゴムではないERASER

ERASERというと、日本では大体「消しゴム」を思い浮かべる。 でもERASERの意味は「消すもの」なので、必ずしも消しゴムとは限らない。 実際海外オークションで「ERASER」で検索すると、消しゴムの他に、ビデオテープなど記録媒体を消すものや お肌のシミ消し…

女の子の「書かない学習帳」

文具のとびらの連載「文房具百年」で2か月にわたりノートのことを書いたので、 自分としてもおなか一杯、もうしばらくノートはいいかなと思っていたが、 そういう時こそ目に付いてしまうもの。 こんなノートが目について、使い込んであるのでボロボロだけど …

三角四角六角 イギリスの鉛筆

イギリスの鉛筆を買った。 前から欲しかったのや、ちょっと気になって買ったのとか。 まずこれ。 塗装のない軸に文字やマークが入っているとてもシンプルな一見普通の鉛筆だ。 一つは「INTERNATIONAL EXIBITION 1862」と刻まれている。 調べたら「ロンドン万…

ジャンク万年筆

ずいぶん間が空いてしまった。 もう少し、マメに更新をしたいなぁとは思うものの、無理はせず、とにかく続けていくことが最優先だ。 先日骨董市で万年筆を購入した。 万年筆は、骨董市の中で最もよく見る文房具だ。 ボロボロのものから貫録のある(恐らくお…

皇后鉛筆削り、その他緑の小さいやつ

海外のオークションで、日本製の可愛らしい鉛筆削りを見つけた。 頭の緑色の部分は、ペラペラのセルロイドで、王冠のマークが入っている。 「CROWN」かと思ったら「EMPRESS」(皇后)だった。 なかなかおしゃれなマークだ。 高さ約6センチととても小ぶりだが…

発見!巨大名刺!

名刺にはいろいろなサイズがあることを以前ご紹介した。 その立場や身分によって、大きさや紙質を変えるのがマナーだったようで、 実際女性用の小さな名刺や、通常のサイズより一回り大きなサイズの名刺がある。 以前入手した星名刺の見本帳には、付箋紙のよ…

鉛筆についている消しゴムとその留め具

以前からすこーし気になっていたものがある。 消しゴム付き鉛筆というか、鉛筆についている消しゴムとその留め具である。 何が気になっていたのかというと、時々形が変わっているモノや 消しゴムを止めているところの素材が違うものがあることに だんだん気…

インスタ映えする古文房具 大丸の組合せ文具

子供の日だ。 子供の日らしい文房具をと思い、 子供へのプレゼント用の文房具、組合せ文具を紹介しよう。 戦前の組合せ文具はどれをとっても とてもおしゃれだ。 これは昭和初期のものと思われるが、その頃の鮮やかな色遣いに アールデコが混ざった感じが華…

ペラペラかわいいセルロイドの値段プレート

とても可愛い値段表示用のプレートを見つけた。 これが文房具かどうかというと、微妙なラインだが、 私的には店舗用品は文具店で売っているし、事務用品の一部でいいと思っている。 というか、これが好きなのだ。 矢印の色は4色あった。 これを見つけたとき…

大正時代の電報用紙

5月3日 憲法記念日だ。 憲法にまつわる文房具、というものを特に思い浮かばなかったので、 憲法ではなく電報の話。 関係ないけど、雰囲気的にお堅い感じの文房具がいいかと思って。 大正時代の電報用紙を入手した。 「電報用紙」「頼信紙」と名前は違うが、…

モダンなデザイン ブリキのメモ帳

先日のペリカンに続き、またノベルティの話になるが、 どれくらい前だろう、1、2年の間だと思うがブリキのケースのメモ帳を入手した。 昭和初期らしいこのデザインがとてもいい。 表紙にある通り、1932年、昭和7年のものだ。 一番下に「小島印刷」と社名が入…

若草色の鉛筆削り

明日から5月。外はいたるところで若草色が美しく、何をするでもなく なんとなく浮き立つような気分になる。 若草色の鉛筆削りを紹介しよう。 どちらも、もともとはもう少し濃い緑色だったかもしれないが いい感じで退色していて、やさしい色合いになっている…

ペリカン ノベルティメモ帳

ペリカンの小さなメモ帳を入手。 10㎝くらいの小さなメモだ。ペン先と並べるとこんな感じ。 表紙に書いてあることを読むと どうやらインクのノベルティとして配布されたものらしい。 紫黒の流れるようなコピーインク 時間がたつと黒くなる。 というような意…

熊野の紙のホープノート

大学ノートを買った。 大学ノートはあまり買わないのだけれど。 ちょっとづつ好きなところがあって、先週行った大阪四天王寺の市で買ってきた。 まず、テープが赤いところ。 黒とか紺が一般的に見るのだけど、赤は見たことなかったなーと思って。 大学ノート…

EAGLE PENCIL SIMPLEX その2

EAGLE PENCILのSIMPLEXという簡易的なシャープペンシルのようなものがある。 以前小型版を入手してブログに掲載したのだが、(https://blogs.yahoo.co.jp/tai_michi/17534570.html) 今回普通サイズのSIMPLEXを入手したのでご紹介…

いつもわくわくグリコのおまけ!

いろいろ忙しくて、すっかり間が空いてしまった。 骨董市にも行けなかったり、行っても駆け足で帰って来たりの一か月だったが、やっと少し落ち着いて 今日はゆっくりした気分で骨董市へ行ってきた。 いいお天気で気持ちがいいけど、今日は空振りかなーなんて…

100年前の消しゴムの木製カバーについて

今月より「文具のとびら」という文房具のサイトで、 月1回の連載をさせていただくことになった。 おおよそ100年前の文房具について紹介をしていく。 第1回目は「幻の鯨印消しゴム」。 なかなか見つからない鯨印消しゴムについてと 100年前の消しゴムについて…

鶏金具の真鍮コンパス

こんなコンパスを買った。 開く角度を真中の金具で調整するタイプだ。 そしてその金具が鶏の形をしている。 骨董屋さんがこれを見せてくれた時に、 「ニワトリの」と言っていたのだがその時は何のことかわからず、 コンパスの細い感じとニワトリの足が似てい…

120年前のロケットペンシル、続きの話

ときどき目を疑うようなものを見つけることがある。 とても古いもの、数が少ないいわゆる「超レア」なもの、破損しやすいもの、そして消耗品や付属品。 それでも100年を超えるものやもともと数が少ないものは、 見ているとひょいと出てくる率が高い。 見つか…

文具祭り 昭和25年

東急ハンズさんで、2月15日から4月1日に「文具祭り」を開催しているそうだ。 新学期、新年度に向けて1年で一番文房具が盛り上がる時期だからだろう。 昨年、昭和25年の文具祭りの写真を手に入れた。 昔の文具祭りの様子は、文具関係の資料で、写真が掲載され…

東郷クレヨン筆とものの名前

東郷クレヨン筆(くれよんひつ)という、なんだこれ?というものを入手した。 表の絵は硬いが、裏側は可愛らしい。 中に入っているカードも女の子向きな感じだ。 中はこんな感じ。 クレヨンを紙で巻いて、使って減ったら巻いてある紙を切り取っていく。 1本2…

「礬水引」の鶴印製図用写紙(トレーシングペーパー)

忘れないようにメモ代わりの記事。 骨董市で格好いいトレーシングペーパーを入手した。 正確には「格好いいラベルが貼られた包装の」トレーシングペーパーだ。 英語で「TRACING PAPER」と書かれているが 日本語は「製図用写紙」だ。 このトレーシングペーパ…

最初の国産パステル「ゴンドラパステル」

文房具、というか画材の話だ。 パステル、というと「パステルカラー」を連想する人の方が多いかもしれないが、 パステルは画材の一種で、クレヨンとチョークの中間のような粉っぽいもので とても柔らかいタッチの絵が描ける。 こういうものだ。 踊り子の絵で…

木製コンパス+ステッドラー

今年になってからすごいもの(自分的に)が続いたので、 ちょっとほっこりするものを紹介。 木製コンパスを2種類。 まずはこれ。 え、コンパス?三角定規だよね、これ。 はい、三角定規を利用したアイデア商品なのだ。 「分廻しのエヌシキ」というものだ。 …

TBSラジオ「日曜天国」ありがとうございました!

1/14(日) TBSラジオ日曜天国をお聞きくださったみなさま ありがとうございました! ラジオだとモノの形や質感など伝えきれないので、それぞれ想像していただくというのも 楽しみ方だと思います。 とはいえ想像を超える形のものなどもあると思いますので、 …

120年前のロケットペンシル Perpetual Pencil

ロケットペンシルを知っていますか? 鉛筆の芯の先端部分が軸に詰まっていて、 先が丸くなると後ろに回し、新しいとがった芯を押し出すあれだ。 そのロケット鉛筆は昭和レトロの懐かしアイテムとして思い出されることを多いが 実は今でもある。 そして実は12…