消しゴムではないERASER
ERASERというと、日本では大体「消しゴム」を思い浮かべる。
でもERASERの意味は「消すもの」なので、必ずしも消しゴムとは限らない。
実際海外オークションで「ERASER」で検索すると、消しゴムの他に、ビデオテープなど記録媒体を消すものや
お肌のシミ消しなど色々なものが引っ掛かってくる。
今日紹介するこれもERASERとして表示されたが、消しゴムではない。
だが「TYPEWRITER ERASER」とあるので、消しゴムではなくても事務用品の中に入るだろう。
タイプライター用の消しゴムについているブラシだけのERASERだ。
クロネコは消しゴムではなく、金属製の持ち手である。
タイプライター用とのことなので、背景をタイプライターにしてみた。
明治38年の事務用品カタログである。
クロネコのシルエットに金色の金具、赤みを帯びたクラシックなタイプライターのイラストは
中々相性がいいと思うのだがどうだろうか。
せっかくなのでシルエットがよくわかる写真も上げておこう。
後姿もイカしてる。
目の色が違うように見えて、もしかして Odd-eye(猫の目で左右の虹彩色が異なる)かと思ったが
単に片方の目のガラスが抜け落ちているだけだった。
これ、ERASERという言葉と猫のシルエットに魅かれて入手したが、
本当にERASERかというと怪しい気もする。
確かにファイバーの束で印字を消す「ERASER」は存在するけれど
もしかしたらERASERではなく、単にタイプライターのお掃除道具ではないかという疑いが
無きにしも非ずだ。
でもどちらにしても事務用品ってことで
よしとしよう。
だって素敵なんだもの。