ショットガン字消し・マニカラーペンシル・寺西商事
ショットガン字消し(消しゴム)という楽し気な古文房具を入手した。
消しゴム本体は、プラスチック消しゴム以前のゴム臭のする懐かしい消しゴムで、
本物のショットガンの弾丸のケースを、消しゴムケースにしている。



このように箱付きで入手できたので、具体的な説明が書かれているのも有り難いが、今回この消しゴムのメーカーが興味深かった。


マニカラー製品製造販売元「寺西商事株式会社」が、このショットガン字消の製造発売元だ。
「寺西商事」と聞くと、マジックインキやギターペイントの「寺西化学」を思い出すが別の会社だ。
ここに書かれている「マニカラー」が主力商品だった会社だが、このマニカラーというのは、昭和生まれなら一度は見たことがあるだろう多色式のペンシルだ。




どうでしょう?「あ、知ってる」という方が多いのではないかと。
実は以前、この「マニカラー」の寺西商事って寺西化学と別だと思うけど、どういう会社?と聞かれたことがあったが、その時何もわからず、ずっと気になっていた。
今回入手したショットガン字消しが「寺西商事」だったことで、そういえばと久しぶりに調べてみたところ、国会図書館で閲覧できる情報が増えていたことで、かなり情報がわかった。
寺西商事株式会社
東京都北区で昭和38年設立(昭和35年個人創業、38年に株式会社)
創業者であり、マニ・カラーペンシルの発明者は寺西静治氏
会社の事業内容は、「ボールペン・万年筆など文具雑貨、食品の輸出及び国内販売とマニ・カラーペンシル製造販売」とある
※産経会社年鑑』第8版,産業経済新聞社年鑑局,昭和44 8版. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1698953 (参照 2026-03-21)
確かに国会図書館デジタルコレクションの検索では、輸出事業者として資料が出てくる。
マ二・カラーペンシルの具体的な発売年はわからなかったが、昭和44年の広告ですでに「爆発的な売れ行き」とうたわれているので、それよりもっと前のはずで、会社設立のきっかけがマ二・カラーペンシルの考案だったのかもしれないと考えると、昭和35年~38年頃が有力だ。
なお、寺西商事を検索すると1990年代までは存在が確認できるが、その後はわからない。


調べていて、ショットガン字消しとマニ・カラーペンシル以外にもう一つ製造していた商品があることが分かった。
「ビデオボールペン」というもので、軸部分に画像があり、ノックするごとに画像が入れ替わるという。広告では「ゲゲゲの鬼太郎」の画像となっていた。
これ、見てみたいな、誰かブログとかで紹介していないかなと思ったが、残念ながら見つけられず。
覚えていれば、いつか見つかるかもと、望みをつないでおこう。
とにかく、ショットガン字消しが嬉しかったのと、気になっていた寺西商事について、大体わかってすっきりできてよかった。

EAGLE PENCIL 1917年タイプライター用消しゴム
古文房の中でも特に消しゴムが好きなのだが、消しゴムといってもいろいろあって、私の中ではいくつか分類されている。
メインは天然ゴムで作られた消しゴム本体で、そのほかに昭和レトロな消しゴムも好きだし、消しゴムのケースも興味深い。
昭和30~40年代頃に日本がアメリカに輸出した消しゴムもなかなかいい感じで、
海外オークションで買って里帰りさせたりしている。
あとはタイプライター用消しゴム。
丸や三角の薄い消しゴムでブラシが付いているものも多い。
消しゴム自体や金具に書かれたメーカー名などの字体が好きなのと、意外といろいろな形があって楽しい。
今日は、そのタイプライター用消しゴムでちょっとした変わり種を見つけたので、紹介しよう。

かなり使い込んでいるので、一見なんだかよくわからないが、ぎりぎりまで使い込まれたタイプライター用消しゴムだ。
ある意味ここまで使われた消しゴムというのも珍しいが、ポイントはそこではない。
この消しゴムに興味を持ったのは、金属部分に特許登録日が記されていたからだ。

特許情報が入っている消しゴムというのはそれ自体が珍しいし、どこが特許なのかといった点が気になるわけだ。
PATENTED 20,Feb,1917
特許の登録日は1917年2月20日、第1216648号だ。
内容は、タイプライター用消しゴムのブラシが固定されているところを、動かせるように、且つ取り外しができるようにしたという内容らしい。
固定されていることで、消すときに邪魔になるし、消しゴムを使い終えるとブラシも一緒に捨てることになる。
ブラシの寿命は消しゴムよりも長いので、取り外しができるようにすることで、消しゴム部分だけ交換することができるというわけだ。
特許のイラストを見ると、半円形の金具でブラシが持ち上がるような取り付け方になっており、消すときに邪魔にならなさそうだ。この半円形の金具の幅を広げることで取り外し・取り付けができるのだろう。

今回入手した消しゴムを見てみよう。
特許の図解とは少し違っていて、真ん中の金属部分に格子状の筋が入っている。

そこにブラシの柄を差し込んでいるので、取り外せるし、角度も変えられる。
特許の図解の方が、自由に動かせて便利そうに見えるが、製品に特許登録日が入っているということは、こちらの方が後からできたものだ。
つまり差分があるとしたら、特許のものから改良したものということになる。




ブラシをセットする位置について、一つ疑問なのは、特許の図解では消しゴムに対して垂直にしているパターンがある。
金具の形と取り付け方が違うので、同じようにはできるないのだが、
ブラシを外して、穴に差し込むことができる。

ブラシを使うときに、この形が使いやすいということらしい。
この差し込み方で会っているのだろうか。
なお、今回見つけたのはブラシが付いているものだったが、取り外しができるということは、消しゴム部分だけの商品もあったのであろう。
この使い込まれている状態も味があるが、せっかくなのでもう少し消しゴムが残っている状態のものや、交換用消しゴムだけのものも見つからないかな、なんて欲が出てきてしまう。
やっと見つけたCarter 糊の瓶が残念だったのと、おまけでインク瓶
古い文房具をガツガツ集めだした割と初期に、手に入れたカタログがある。
1915年のアメリカ Carterのカタログだ。
Carterはインクが有名なメーカーだが、そのほかに糊など当時瓶に入れて販売していた文房具関係を扱っている。




このカタログに載っている糊が、とても素敵でぜひ手に入れたいとずっと探していた。
おそらく10年以上探していたであろう。
それがこれだ。

単なる糊に、なんと優美な入れ物なんだろうと感心することしきり。
なかなか見つからず、忘れかけていたのだが、つい先日やっと見つけた。
それが、なかなか残念なけっかだったのだ。
カタログを見て、根気よく探して手に入れたものは、
大抵カタログより素敵で、手に入ると大喜びなのだが、
今回はちょっと外した感じだ。
現物はこれ。


この糊の容器は(カタログ上は)蓋のデザインが魅力(だと思った)が、
ブリキの蓋に模様が描かれているだけだった。
これでも新品の時は美しかったのかもしれないが、おそらく100年くらい経過していることもあり、寂しい外観になっている。
(とはいえ、長年探していたものなので、手元には置きたくて、買っておいた。)

掃除すれば少しきれいになるかと思ったが、多少拭いたくらいでは変わらず、
頑張ってこすって、剥げてしまうと元も子もないのでこのままで良しとした。

カタログと並べてみると、同じものであることは間違いないようだ。
せっかくなので、ラベルに書かれていることを翻訳してみた。
画像を読み込ませて訳したので、文字のバランスが少しおかしいが、内容はわかる。
以前は手で入力で翻訳していたが、便利になったものだ。


糊の瓶については以上。
Carterの製品をもう一つ紹介しよう。
インク瓶だ。
こちらはとても状態がよく、且つカタログより格好いいくらいで
嬉しい出会いだ。
特にこれを探していたわけではなく、
偶然出会って、購入してからこのカタログを確認したら載っていた。



素晴らしい。
蓋のガラスのスポイトが、割れも欠けもなく、きれいに残っている。
この曲がった癖のある形で、100年残っているのはすごいことだ。
元の持ち主がさぞ大切にしていたのだろう。
ゴムの部分はさすがに劣化して固くなっているが、
へこみや破れがもなくきれいな形を保っている。
(この手のゴムを使った製品は、へこんだ状態で固まっていることが多い。)



ラベルがきれいに残っているのもすごい。
金色の部分は、光が当たるときらきらと光る。

カタログと並べてみた。
これはほんとに入手出来て幸運だった。
ちなみに日本の骨董市で見つけた。
日本にあってくれて、100年も残っていてくれて、私のところに来てくれてありがとう。
麗しのMooreガラスのプッシュピン
頭の部分(持つところ)が美しいガラスのプッシュピンを見つけた。
プッシュピンは今と変わらない形で、100年以上前からある。
特許は1900年にアメリカのMoore(ムーア)が登録している。
詳しくは、私の連載「文房具百年」#55「ガラスのプッシュピン」をご覧いただきたい。
連載で紹介している通り、今と同じ形のガラスのプッシュピンは既に持っていたのだが、
今回異なるデザインのものを見つけた。カラーのガラスで、装飾されたタイプ。
それもMooreのプッシュピンだ。

単に装飾的なガラスのプッシュピンだと、文房具というより雑貨のイメージが強くなるのだが、
プッシュピンの特許を取ったMooreの製品となると、文房具と言っていい気がする。

土台に「Moore」と書かれたラベルがあり、そこには「Decorative」とあるので、このプッシュピンのことで間違いないだろう。

ピンは木の台に紙のラベルを挟む形で止められている。
別のMooreの画鋲も入手したが、同じように気の土台に刺さっていたので、
この時代(いつだろう、100年位経っていると思うのだが正確な年数は分からない)は、木に刺した状態で販売していたのではないかと思う。



入手できたのは、ピンクと青が1つづつ、緑が7個。
写真は模様が見やすいように加工しているので、実物の色はもっと濃い。

模様の部分に茶色く残るのは、ほとんど消えているが金彩が入っていたと思われる。
(汚れではない。)
きれいだなぁ、うれしいなぁ。
ガラスのプッシュピンはある程度手に入れたので、もう探さなくてもいいかと思っていたが、
こんなのが出てきてしまうと、また探してしまう。
宝物が一つ増えた。
おまけ。
Mooreの画鋲も見つけたので買っておいた。
少し大きく、日本の製図用画鋲くらいのサイズだ。


しっかり刺さりすぎているのと、
無理するとラベルが破損しそうなので、これはこのまま保管。
保管と言えば、この美しいガラスのプッシュピンを保管する入れ物を探してみようか。
どうせなら透明なケースがいい。

振ったら動いた!レトロかわいい昭和の電動テープカッター
オークションで、レトロな柄の電動テープカッターを入手した。


何とも昭和らしい柄ではないか。
電動だが動作不明のため、ジャンク品扱いでとてもお得な値段だった。
それなら動かなくてもいいか、と思って落札した。
それに写真を見た感じ、かなりきれいで状態もよさそうだったので、もしかしたら動くかも、という期待もあった。
傷んでいるが箱もあり、説明も読めるので、ダメもとで電池を入れて見ることにした。


だが、その前に内部をよく見るとテープをセットするリールがない。

使用するテープは小巻なので、小巻のリールだけ売っていないか探してみると、あった!
だが、円錐形になっていて、テープの回転が安定しないので、リールにテープを巻いて形を補正した。
電池も購入し、さて、動くだろうか。

セットして、ボタン類を押してみるが、動かない。
やっぱりダメだったか。
とあきらめようとしたとき、ふと昭和の家電は振ったりたたくと動くことがあった、というのを思い出し、ダメもとで振ってみた。

するとなんと!動いたではないか!
どうやら長期間放置されていたせいでどこか接触が悪くなっていたようだ。
めでたしめでたし。
そういえば、ニチバンのテープカッターで、電動の音声が出るタイプのを持っており、あれも動かないとあきらめていたが、
ダメもとで今度振ってみよう。
(今やろうとしたが、どこにあるかわからない。)
さて、ということで、マスキングテープをセットして、動かしてみた。
カットすると自動で次の分が送り出される。
テープ送りのローラーの溝の跡がついてしまうが、使えないほどではない。
音がうるさいところも昭和の頑張った感があって、ほほえましい。

重いし邪魔と言えば邪魔だが、イベントの時などにちょっと使ってみたいものだ。
なお、動いたのがうれしかったので、動画を撮ってみた。
動画撮影があまりに久しぶりで、色々イケてないがせっかくなので見てやって欲しい。
それから、箱にPAT(特許登録)の表示があったので、調べて見た。
なぜかアメリカの特許となっており、1972年に登録されている。
また、調べて見ると現在もエルム電動テープカッターは販売されている。
元となる特許が同じだとしたら、改良が加えられているにしても、50年を超えるロングセラーだ。

電動テープカッターの話は以上だが、丁度このテープカッターが届いたタイミングで、面白いテープカッターに出会った。
現代の新商品だが、ニチバンの「プッシュカット」という製品だ。
ブングジャムという文房具のイベントで知ったのだが、片手でテープを送り出してカットもできるという便利なものだ。
これを見て、「あ、見たことある」と思い、便利でもあるので一つ購入してみた。

写真右が最新の「プッシュカット」下のレバーを引いて上のボタンを押すとテープが切れる。
既視感を感じたのは、左の2つのテープカッター。ともにニチバンの製品だ。
左の下「ハンドカッター」が、おそらく「プッシュカット」の前身だろう。レバーを引いてテープを繰り出し、上のレバーを引くとテープがカットされる。
左の上の赤いカッター「ウルシカッター」は何かというと、こちらは左肩の赤い角を押下すると、テープが送り出されてカットされる。
テープのセットの仕方がわからず。ちゃんと確認できていないが、おそらく押したときにテープが送られ、離して戻るさに刃が動いてカットする仕組みだ。
最新のプッシュカットは、レバーを引く部分がハンドカッター、押してカットする部分がウルシカッターを引き継いでいるのだろうかなと思った。
(思いつき、且つ未確認である。)
既に廃番になっている製品につながる新商品があると、一度消えた文房具が転生できたようで、ちょっと嬉しい。
ゴミか宝か 使い古しの鉛筆やキャップ、消しゴムなど
オークションでこんなものを買った。

かなり使い込まれた鉛筆や消しゴム、キャップなどだ。
鉛筆は限界に近いくらい使われていて、キャップは割れている。
消しゴムもかなり使われており、角が丸くなっている。
一見ゴミにしか見えないが、これが私にとってはなかなか楽しいお宝なのだ。
それぞれわかる範囲でどういうものか紹介していこう。
まずキャップ。

薄いセルロイドで出来ており、軸が細目というのもあってか、大体割れてしまっている。
でもこの右側3つの顔がついているキャップは、昭和10年頃の三越の組み合わせ文具に入っていたものと同じだ。
キャップ単体でも売っていたかもしれない。
このセルロイドのキャップが大好きなのと、組み合わせ文具の中に入っていたのと違う動物なのがうれしい。
この頃の動物って顔が媚びてないんだよね。
ちなみに同じ種類のキャップが入っている三越の組合せ文具はこれ。

次に鉛筆。
同じ種類の鉛筆が多く、どの鉛筆も短く使い込まれているのがすごい。
削り方に特徴があるが、何に使っていたのだろう。製図などで使う場合、こういう削り方をすると聞いたことがある。
消しゴムに「恭子」と印があったので、元の持ち主は女性であろう。
時代を考えると、製図というより裁縫や手芸のデザインなどをしていたのだろうか。
ちなみに一番多くあった鉛筆のマークは記憶になく、どこのものだがわからない。
※この鉛筆のマークについて、秋田の木内(きのうち)百貨店のマークに見えると、Xで情報を寄せてくださった方がいた。
スゴイ。きっとアタリだ。この文具たちは秋田県から送られてきたのだ。
(2024/8/13追記)

そして貴重な鉛筆も入っている。

(一番下の鉛筆は、太さの比較用)
通常の鉛筆より、太めの鉛筆と、極細の鉛筆。
太い方は「H.O No223」と「R」の文字が読める

「H.O」トンボ鉛筆のことだ。そしてこの「R」は見たことあるぞ。
大正時代の「REPORTER」ではないか?
あたりをつけて、資料を確認。
ほら!あたりだ。

消しゴムは取れていて、すっかり短くなっているが、貴重な鉛筆だ。
出てきたこと自体がありがたい。
そして極細鉛筆にも「H.O」のマーク。

リングがついているので、ひもを通して下げて持ち歩いたのだろうか。
(この細い鉛筆をここまで使い込んだ持ち主もすごい。)
カタログ等では確認できなかったが、時代としてはやはり大正~昭和初期だろう。
この時代にこんな細い鉛筆を作っていたなんて、トンボ鉛筆さん、すごい技術。
極細鉛筆はもう1本あった、こちらはメーカー名が不明だ。
だが、この軸の塗装や後ろが斜めにカットされているあたり、
これも珍しい。

次は消しゴムだ。

これはこれは!
素敵なランナップだ。
今回まず、この消しゴムが目に留まり、かなり気合が入った。
左端の猫は、アメリカなどに日本が輸出していた消しゴムだ。
確かセットで持っている。

左の戦時色が濃い消しゴムは「アサヒ靴護謨」とあるので
ノベルティだろうか。
同じゴムを扱う会社なので、靴と一緒に消しゴムを作っていた可能性もゼロではない。
右側の消しゴムは「2C」と書かれているのか。海外の消しゴム?

このピンクの消しゴムは、使い込まれたというより遊びこまれた?感じで
文字が読めない。
「CLIP」と書いてあるのだろうか
下はたぶん型番で3000か5000に読める。

この山に月のマークの消しゴムもいい。
ステッドラーにあやかってなんでも月のマークを付けていた頃のものだろう。
マークが消えている2つの消しゴムも、かすかに残っている青い印刷から同じ消しゴムと思われる。
そして、そして、消しゴムケース!
これを見つけて、一人このオークション必勝祈願をしたのだ。
それがこれ。

え?これが珍しい?なんで?
ブラシ付きの消しゴムケースってあったよね。
と思われるかもしれないが、これもとても古いものなのと、ちょっとした仕組みがあるのだ。


この消しゴムケースは両脇に切れ込みがあり、金属のバトンのような棒がついている。
どのように使うのかというと、消しゴムを使って小さくなった時に、
パーツの棒を途中の切れ込みに移動させると、消しゴムがケースの奥まで入らないようになるので、毎回ケースから引っ張り出さなくてもいいのだ。
わかりづらいので、図解するとこういうことだ。

これは、昭和12年のライオン事務器の代理店のカタログに掲載されており、前から気になっていたものだ。

改めてカタログを見ると「パーキンゴム」という商品名だ。
説明に「新案特許」とあるので、該当の特許を探してみたところ、大正15年に登録された特許が見つかった。

そして、改めてカタログと比べてみると、あ、すごい!カタログと同じもので、
消しゴムもカタログと同じだ!

この消しゴム、この向きかと思ったら、逆だ。

ほら!

カタログの消しゴムの「Parking」の最後の「g」のところが同じだ!
すごいすごい!同じような似ているだけのものかと思ったら、カタログと同じだ。
そしてもう一つのカラフルな方も、横に切れ込みがある同じ種類だ。
こちらは金属の棒のパーツがなくなっているが、仕方がない。
この壊れやすいケースがこの状態で出てきたこと自体奇跡のようなものだ。


カタログに掲載されているのは、細長い形だが、同じ種類であることは間違いないだろう。
というわけで、一見ゴミでも、よく見ると大正から昭和初期の珍しい物満載のオークション入手品だ。
誰が見ても凄いものと分かるものが出てくるのもわくわくするが、
今回のようなものも、いいもの見つけたという達成感があって楽しい。
いや、消しゴムケース良かった。
半分あきらめてたけど、ずっと探していてよかった。
内田洋行 昭和9年と12年のカタログ
最近、内田洋行のカタログを入手した。
以前から昭和30年代頃ものは持っていたが、昭和9年と12年のものを立て続けに入手することができた。
昭和9年は国会図書館デジタルコレクションでみることができるが、
やはり原本はよい。
それに昭和12年!
内田洋行はロングセラー商品というか、同じ商品が長年にわたってカタログに掲載されていることが多いが、よく見ると少しづつ違っているし、
情報が多ければ多いほどありがたい。

昭和12年のカタログの表示に見慣れない表記があることに気づいた。
「MANCHUKUO」とは何だろう。
調べると満州国のことだった。

日本と同じカタログを満州にも出していたのか。
よく見ると昭和9年のカタログの表紙にも「DAIREN、MUKDEN、HSINKING」とある。
それぞれの奥付を見ると、昭和9年版は日本と中国、満州、外国版は作成中とあり、昭和12年版は日本の他に満州、外国版があるという。
外国とは欧米だろうか。また昭和9年版のカタログで、日本よりも大連や満州版のページ数が100ページ多いが、どんな情報がプラスされていたのだろう。

さらに中を見ていくと、内田洋行の当時の商標があった。
昭和9年版の「カブラ」や昭和12年版の温泉マーク「いずみ」が面白い。
昔の商標はユニークなもの多いが、まじめなイメージの内田洋行もカブラや温泉マークを使っていたことが愉快である。特にいずみは、昭和9年でスタイリッシュなマークだったが、伝わらなかったのか、昭和12年に普通の温泉マークになっており、経緯が気になる。


いずみ商標の商品はどんなものなのか。
カタログにはスタンプ台が載っていた。
水分のある商品なので、なんとなくわかる。
このスタンプ台、ちょっとほしい。

商品のページは、昭和12年版は、中表示がカラーで製品の絵が描いてあり、これはなかなか珍しい。
図も色付けも丁寧で、見ていて楽しくなる。


中にペン先の箱が書かれているページがあったが、
このロゴは見たことある。
あれ?文房堂ブランドのペン先もあった??
と思ってカタログを見ると、「バンポー」となっており、作っているメーカーは東洋製鋼、現在の日光ペンだ。
きっと文房堂をリスペクトしたつけたロゴなのだろう。

眺めていたら、以前から疑問に思っていたものが載っていた。
アメリカのカタログで見つけて、修正テープなんだろうか、テープ糊なんだろうか、と思っていたのだが、説明を読んでやっとわかった。
破けたところを補修するテープだ。
くっつけるという意味では、テープ糊に近いが、補修用ということで、テープ糊でも修正テープでもない。
なーんだ、そうだったのか。

じっくり見ると、いろいろ面白いことが出てきそうだが、
今日はこのくらいで。