輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

冷たい雨の日は明るい色の古文房具を。ギターペイントの輸出用?クレヨン。

今日は冷たい雨が降ってる。

日中は、ドタバタを片付けをしていたので、

冷たい空気が気持ちいいくらいだったけど、

落ち着いて座っていると肌寒い。

 

もう10月も後半なのだから、

まぁそうだよね。

 

片付け≒集めた文房具をしまい込む

なものだから、

しまい込んでしまう前にいくつか写真を撮っておいた。

 

その中から、こんな日こそ、明るい色の文房具がいいなぁと思って。

 

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クレヨン。

箱のデザインがとても気に入っている。

それにこれ、ギターペイントのクレヨンだ。

ギターペイントはマジックインキで有名な寺西化学の

絵具やクレヨンのブランドだ。

 

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全部英語表記だし、デザインもアメリカっぽいので

輸出用なのかな。

 

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中のクレヨンの巻紙も英語。

 

そして、オークションで手に入れたのだが、

一緒にあったクレヨンや色鉛筆も英語表記。

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「OIL CRAYONS」の方は、メーカー名など全く不明。

でもこの箱も元気の出るデザインだ。

「THREE HORSE」はクレヨンではなく色鉛筆で、これだけでなくあと2つ

やはり色鉛筆があった。

 

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こちらは「THREE HORSE」がメーカー名かブランド名なのだろうが

詳しくは分からない。

MADE IN JAPANの表記はないが、アメリカのオークションで時々見かける

「THREE HORSE」という鉛筆があり、それが日本製なので

おそらく同じメーカーのものだろう。

 

いつごろかな、昭和40年代あたりかな。

お、よく見ると、ギターペイントのクレヨンの箱の飛行機に

「727」と書かれている。

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ボーイング727か。でもそれっていつからあるんだ?

 

(‥‥‥Wikipedia参照中‥‥‥)

 

ボーイング727アメリカで路線に就航したのが1964年なので

やっぱり昭和40年頃のクレヨンだろう。

 

アメリカの子供たち用なので

日本の子供はこのクレヨンを見る機会がなかったと思うけど、

見たらきっと好きになっていたんじゃないかな。

特にこの飛行機のやつ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明治時代の25通り万能はさみ

前回に引き続き、久しぶりの大江戸骨董市で見つけたものの話。

このはさみが目に留まった。

 

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やたらといろいろなところが凸凹していて、

虫食い、はないにしても何かにかじられたかのようなはさみだ。

 

私がこのはさみを見ていることに気づいた骨董屋さんは

「裁縫用のはさみですよ」と言ったが、私は違うと思った。

 

「これってあれだ。同じものではないかもしれないけど、違っても仲間だ」

 

 

 

「これってあれだ」のあれはこれだ。

明治40年代の三越のカタログに、よく似たはさみがあったはず、

そうこれ。

 

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ほら、とてもよく似ている。

はさみに刻まれている商品名?がカタログは「UNIVERSAL」で且つドイツ製だが、

私が入手したはさみは「UNIVERSUM」と刻まれておりイギリス製だ。

ちょっと違う、惜しいなぁ。

 

まてよ、もう一つ見たことがある。

そうそうこれ。

 

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丸善明治40年頃のカタログにも載っている。

そして25通り、18通り、14通りの3種類載っているが、18通りと14通りはドイツ製の用だ。

だが、25通り、これがおなじやつではないかな?

 

 

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どちらも「UNIVERSUM」とありイギリス製を示していると思われる

「ENGL.」の表記がある。

よし、これと同じものということでいいだろう。

 

さて、なぜこのはさみが欲しかったのか。

それはもう「25通りの使い道があるはさみ」で

おまけに明治時代のものとなれば、

「すごい!」×「何ができるの?」となり

興味津々なのだ。

 

ところが、このはさみを実際手にしてわかった。

正確には分からないことが分かった。

はさみのあちこちにあるくぼみやカーブ、目盛りでいろいろなことができそうなのは分かったが、具体的に何ができてどう数えたら25種類の機能になるのかが

さっぱりわからないのだ。

 

間違い探しクイズならぬ「機能探し」クイズ、

それもかなり高いレベルの

のような感じだ。

 

ほんとは25種類解明してから紹介したいところだったが

全く解明できそうな気がしないので

とりあえず紹介することにした。

 

細かいところの写真を載せるので

よかったら考えてみて欲しい。

 

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ハンドルには左右それぞれ小さくて回るパーツがはめ込まれている。

 

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パーツがはめ込まれたそばに、切れ込みがあるが、

回るパーツと関係あるのか、別物なのかがわからない。

 

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この半円型の部分は鉛筆削りか何かだろうか。

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この円筒のねじのようなものはおそらくパーツが欠けていて

本来は転がして長さを図る、マップメジャーだったのではないかと思う。

 

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刃の縁のギザギザはやすりだろうか。

また合わさる部分の内側に円を描くように目盛りがあるのは角度を測るのだろうか。

 

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刃にもハンドルの部分にも目盛りがあるのは長さを測るためだろう。

また、刃の上の方にあるギザギザのある円弧のような部分は

ねじを締めるため?

 

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刃先の外側にある小さな穴も何らかの機能だろうが、何のためかわからない。

 

ここまでで、何をするのかわからないものも含めて見つけた機能らしいものは

10を超えるくらいかな。

25通りの半分もわかっていないということだ。

これ、きっと「それも数に入れるの無理!!」みたいなものの

入れて25なんだろうな。

 

それはそれで面白いので

とにかくやっぱり25通りのラインナップを全部知りたい!

 

でも、考えても多分解明できないので

説明書を探すしかない、

気がする。

 

 

仕方ない。

探すか。。。。

 

 

 

 

篠崎インキの石版印刷広告

久しぶりに国際フォーラムの大江戸骨董市が開催されたので、

早速足を運んでみた。

 

コロナ禍後初の開催であり、感染防止のため仕切りを設けるなど運営が変わった初回ということもあり、9時に回りだした時には

多くの骨董屋さんが商品を並べ終わっていなかったし、

おまけに雨までぱらついて、商品に覆いがかけられているお店も多かった。

 

一巡したが、特に何もなかったので帰りかけたのだが、

いつも珍しいものを持ってきてくれる骨董屋さんが、

「よかったら後でもう一度寄って」と言っていたのを思い出し

もう一度一通りまわってみることにした。

 

そしてそのおまけの一巡で見つけたのがこれ。

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A3サイズくらいのきれいな石版印刷の広告だ。

額に入れられていたので、全く見ていなかったのだが

ふと「ゴム糊」の文字が目に入った。

 

ああ、これは篠崎印刷の明治から大正頃のものだ。

「第45回内国勧業博覧会」とあるが、

時代的に第4回・第5回の両方を指しているのだろう。

(第四回内国勧業博覧会明治28年開催、明治36年開催)

 

篠崎インキの主要販売元であったライオン事務器(当時の福井商店)の大正元年のカタログに

ここに載っているのと同じインクが紹介されている。

 

 

 

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大正元年 福井商店営業品目録より。

 

一番上のCAW'Sインキに、二段目の「日本ブラック」。

それにその隣の「芳香スミレインキ」は

広告の背景に住出が描かれているところにあるインクと同じか

バリエーションだろう。

 

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金色の部分はきらきら光っており、

全く退色していない。

 

写真ではうまく伝えられないことが残念な

とてもきれいな印刷だ。

 

いいものを見つけられて、

幸先の良い大江戸骨董市。

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

イーグルノートと古いビルに透かし紙の話

10年近く前だと思う。文房具屋さんを探してふらふら歩いていた時に見つけたビル。

 

 

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もともと古い建物も好きなのだが、ドアの横の「イーグルノート」の表示とおしゃれな鷲のマークが目を引いた。

「イーグルノート」というのは知らなかったが、

「このビル、壊されないといいな、素敵なのに」と思っていて、

いつか写真をとっておこうと思ったがそれから10年たってしまった。

 

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そしてロックダウンが解除され、街に人が戻り始めた7月に写真を撮りに行った。

 

なぜ、写真を撮りに行ったのか。

このノートを手に入れたのだ。

 

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このノートを見て、「あ、あのビルのノートだ!」と思った。

 

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マークも大体同じである。

せっかく手に入れたので、ずっと前から気になっていたあのビルと一緒に写真を撮ろうと思ったのだ。

 

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表紙を開いた見出しのページのデザインも素敵だ。

 

そしてこのノート、全ページにこの鷲のマークの透かしが入っている。

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いい製品をたくさん作っている会社だったのでしょうね。

このイーグルノートはイーグルノート株式会社、中田直平氏が創業者で、

この建物は東京市からの助成金で建てた本格的な耐震耐火建築だそうだ。

検索したところ、創業者の親族の方が書かれた空襲体験の記事が見つかった。

https://www.city.chuo.lg.jp/heiwa/shiryo/taikenki/kusyu/kusyu23.html

 

このノートを手に入れて間もなく、別のイーグルノートも我が家にやってきた。

 

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一番右の「MEMO」という表紙のノートがそれだ。

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少しイラストの雰囲気が違うが、おそらく同じイーグルノートのものだろう。

 

なお、こちらのイーグルノートは透かしは入っていなかったが、

一緒にあったノートには透かしが入っていた。

 

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この三冊は小さいノートで、子供が使うものだと思うが、

それにしっかりとした透かしが入っているのはあまり見ない。

3冊ともいいものだったのだろう。

 

ずっと前から気になっていたイーグルビルとイーグルノート。

ノートも手に入れたし、ビルも1Fにおしゃれなカフェができていて、

しばらくは取り壊されるようなことにならなさそうなので、

ひとまずは安心だ。

 

このイーグルビル、近代建築として価値のあるものなのか、検索したら情報がいくつか出てきた。

「イーグルノート」の表札は残っているが、

もうノートは作っていないんだろうな。

もっとほかのノートも見て見たかった。

 

 

 

 

 

 

 

推定時代は明治初期、丸善のインク瓶

オークションでインク瓶がまとめて出品されていた。

 

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こんな感じだ。

インク瓶は保安場所も取るし、結構持っているので特に欲しいものでない限り

最近は控えている。

が、これの中に「特に欲しいもの」があったのだ。

 このインク瓶たちはなかなか面白いものがそろっており、一番に目が付くのは靴型で瓶を持ち上げる金具がついているものだ。スタンプインキもライトインキ、チャンピオンインキなどの篠崎インキの製品だが、「サンライト」という商品名のものは初めて見た。

手前の黄色いラベルが付いているのは「オシドリインキ」でラベルのイラストがかわいい。

 

 だが私が特に欲しかったのは、真ん中の四角い瓶だ。

写真を拡大しよう。

 

 

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ラベルの右下に「Z.P.MARU」と印刷されているのが見える。

実際のオークションの写真はもう少し斜めに映っていたので「Z.P.」しか見えなかった状態だが、これはもう「Z.P」とくれば丸善の旧社名「丸屋善八商店」の英字表記に他ならない。

「Z.P」表記の意味に誰も気づかないでー!と願いながら入札し、無事落札することができた。

 

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ラベルはあまり質の良くない紙に、白黒印刷。

書かれていることは「BRILLIANT BLUE BLACK」「WRITING FLUED」「TOKYO」

それに「Z.P.MARUYA &CO,Ltd」とある。

丸善製のインク瓶はそこにMのエンボスが入っているのだが、それもない。

 

さて、このインク瓶はいつごろのものだろう。

丸善のインクの歴史は古く、明治11年には自社製品を扱っていたとのことだが、当初は「安井敬七郎」という人物が製造し納めていた。そのため明治20年頃のインクの広告を見ると瓶のラベルには「YASUI」と書かれている。

その後安井敬七郎氏は丸善に入社したが、しばらく「YASUI」の表記は残っていたようで、そこに「丸善工作部」も併記されるようになったようだ。

その後は「丸善インキ」に変わっていると考えると、「Z.P.MARUYA」のインクはどこで出てくるのか?

 

 私は安井敬七郎氏によるインクの取り扱いが始まる前ではないかと推測した。

自社で作ったものではなく、輸入インクを自社のラベルを貼った小瓶に移して販売していた時期があったのだろうと推測した。

明治12年には海外OEMで「Z.P.M&Co」という鉛筆を販売していた丸善だ。

インクも同様のものがあっておかしくないだろう。

 

 ということは、このインク瓶は明治の11年より前の可能性がある。明治一桁かもしれない!これは凄いではないか。そう思ってみると、ガラスも今まで見たどんなインク瓶よりゆがみがあり質が悪いように見える。

 あくまで推定とはいえ、嬉しいものを手に入れた。

 

 

ここで終わってもいいのだが、他のインク瓶も簡単に紹介しておこう。

 

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いくつか不可解な点があるインク瓶。

不可解な点①瓶をリストアップさせる金具だが、おそらく写真の角度で中のインクが少なくなった際にかかと部分にためるようにするものだと思うのだが、、、

 

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実際はこの写真のように逆の角度でないと不安定である。

かかとが下がる角度で建てると、ちょっと触るとすぐ金具が閉じてしまう。

これ失敗作ではないか?

 

不可解な点② 時代がわからない。この形はたいてい明治から大正初期くらいまでの形なのだが、それにしてはガラスの質がいい。気泡やゆがみがなく、とてもきれいにできている。

ガラスの質を考えると昭和になってから作られたものではないかという気がした。

 

不可解な点③ これはインク入れではなく、インクを入れて売られていたのだろうか。

基本インク瓶は使い捨てであることを考えると、一つ一つにこの金具を付けていたのかと考えると、手間とコストが見合わない気がしてしまう。

 

と謎が多いが、面白いものなのでこれはこれでよい。

 

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オシドリインキ。単純にラベルの絵がかわいい。

 

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サンライト スタンプインキ。

篠崎インキ製品で「ライトインキ」が一押し商品なので、派生的な名称の「サンライト」というのは初めて見た。

いつ頃のものだろうと調べたら、「サンライト」の商標を見つけることができた。

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これを見ると昭和6年以降の商品となるようだ。

 

サイトにインク入れだが、これは特に特徴がないといえばないが、

笑っているように見えるのが面白い。

 

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今回は以上だ。

後半が雑であることは否めないが、2か月も空いてしまったので

とにかく続けるぞと自分に気合を入れるためのような回なので

詳細はご容赦いただきたい。

 

 

★Web連載「文房具百年」更新されました。

今月は「羽ペンを作ろう!」

リアル羽ペンと羽ペンを作る道具を紹介しているので

見てね!

www.buntobi.com

Eagle Pencil の繰り出し式シャープペンシル「Fishbone」12本セット

あああ、ブログの更新遅いなー

と更新するたびに思うのだが、とにかく続いてはいるので、気長にやっていこう。

 

今日はイーグルペンシルの100年前の繰り出し式シャープペンシルの紹介。

何気にイーグルペンシル率多いな、私。

イーグルペンシル、かなり好きなのだ。

理由としては、文房具を集めだして割と初期に手に入ったイーグルペンシルのカタログがとても好きだったり、

実はイーグルペンシル、パテントたくさん登録しているなど、面白い商品が多い。

 

そして、意外と手に入りやすい。

手に入りやすい理由としては、多分ヒット商品が多いんだろうなと。

だから今でもオークションに出てくる。

そんなことも全部ひっくるめてご縁かなと。

 

前置きが長くなったが、今日紹介するのはこれ。

 

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「No.532 Eagle Fishbone Propeller Pencils」12本セット。

 

どうやら未使用の12本フルセット、芯もそろっていて、箱の状態もいいとか

なんなんだこれ。

先日の鉛筆削りのディスプレイに続いてびっくりだ。

 

いつ頃のものかというと、オークションでは1930年頃とあったが、

うーんもう少し古いかなと思って調べたら、

1917年頃にはこの商品はあったらしい。

ただAmerican Stationerでは1920年代前半に少し名前が出てくるだけで

イラスト入りの広告もないし、

その後の情報も見つからなかったのでかなり短命だったのではないだろうか

 

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箱をよく見ると、1908年9月22日のパテント情報が。

調べたら見つかったのがこれ。

 

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え、これだけ???と思ったのだが、説明を読むと胴にくびれのない太めのデザインがポイントらしい。

ちなみにこのパテントがそのまま今回紹介しているFishboneを指しているのではなく、

このパテントの内容をFishboneで採用しているということかと。

そして、もしかして、このパテントの前は、今では割と当たり前になっている胴がくびれていないタイプのシャープペンシルってなかったのかな。

・・・詳しくないのと、意識してみてなかったのでよくわからない。。。。

これからちょっと気にしてみてみよう。

 

 

さて、Fishboneの話に戻ろう。

Fishboneの名前の由来はこの模様であろう。

 

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この模様は何かというと、塗装にこの模様を入れることで

滑り止めの役割を果たしているかと。

 

イーグルペンシルは鉛筆の軸にギザギザの滑り止め加工(ローレット加工)を施したり、いろいろ考えるメーカーなのだ。

なのでシャープペンシルにも同じように滑り止めを施したのだろう。

(イーグルのローレット加工の鉛筆→ https://tai-michi.hatenablog.com/entry/18684941

 

ちなみに、このシャープペンシル、金属製だ。

中の1本が塗装が剥げており、地がむき出しになっている。

 

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塗装に凹凸を持たせているせいだろうか。

これは握るとぽろぽろと塗装がはがれてくる。

他のものはそんなことないのだが、おそらく少しでもはがれてくると連鎖してしまうのだろう。

カランダッシュの筆記具(高級ラインでないほう)がちょうどこんな感じになってしまうことがある。

 

芯の交換は限界まで芯を出すと、芯を支えている金具が出てくるので、

そこに差し込むようだ。

 

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芯は普通の黒芯。

セットの入っているケースには5本づつ入っている。

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この形やデザインを見ると、今でもあまり違和感がないが、

その分当時としてはかなり先進的なものだったのではないだろうか。

 

何はともあれ、我が家にようこそ。

同じマークのお友達がたくさんいるので

ゆっくりして行ってね。

 

 

消しゴムいろいろ 

先日、タモリ倶楽部で5年前出演時の映像を総集編で流していただけたのだが、

そのタイトルと説明がすごかったので、記念に残しておきたくなり、とりあえずブログに書いておくことにした。

 

「振り返れば誰もいない!ぶっちぎり!孤高のマニア列伝」 

当番組に時折訪れるマニアの方々。その中には、世の中の大多数の人が目を向けない超ニッチなジャンルに一人でのめり込み強烈なインパクトを残した方も。今回はそんな超絶マニアたちのオンパレードです。(2020/6/19 テレビ朝日放映)

 

私含め5名の紹介があったのだが、他の方が架空の地図を描き続ける方や辞書をひたすら集める方など本当にぶっちぎっていて面白かった。

そんな中に入れていただいて、僭越と光栄両方の気持ちを持って見たが、

意外と消しゴムの尺が長かった。

 そういえば、最近ブログで消しゴムの紹介していないなぁ、、、ということで、

割と最近入手した消しゴムたちを紹介することにした。

 

まずはA.W.FABERの消しゴムセット。

 

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写真だとサイズ感がわからないのだけれど、A4くらいのサイズなので、消しゴムはかなり小さい。

ボール紙で上につるせるように穴が開いている店頭ディスプレイだ。

2段目にペリカンの消しゴムがあるのはご愛敬。一緒に売っていたのだろう。

 

 この消しゴム、ちょっとした残念な思い出がある。

オークションで見つけてしばらく眺めて、買おうかどうか迷っていたら、割引オファーがきたので、「よし!」と思って買ったものの、送り先を間違えてアメリカの転送サービスの住所にしてしまったのだ。

(海外オークションで、日本に送ってもらえない商品を購入する際に、一旦アメリカやドイツで受け取って日本に転送してくれるサービス)

 

 なかなか届かないなぁと思っていたら、転送サービスから転送依頼のない商品が入荷しているが、これどーするの?とメールが来て初めて間違いに気づいた次第だ。

 仕方ないのでアメリカらから日本に送ってもらい、その分余計な送料と手数料がかかってしまった。ああああ、もったいない。

 

 とはいえ、この消しゴムは全体的に小さくてかわいらしいのと、

マーブル模様の消しゴムが好きなので、いいものを手に入れられたし、まぁいいかと思っている。

 

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天然ゴムの消しゴムの渋い色合いで出来ているマーブル模様や線になぜか見とれてしまうのだ。

 

 いつ頃のものかというと、おそらく1930年前後ではないかと思われる。

1932年のカタログに品番や見た目が似た感じのものが掲載されていた。

 

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入手したのが7042番で、カタログが7163番なので、入手したほうが少し古いかなと思っている。

 

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※1932年のA.W.FABERのカタログ。

 

 

 続いて、エバーハード・ファーバーのピンクパールを紹介しよう。

これは1950年くらい以降のアメリカのカタログによく掲載されており、アメリカではかなりポピュラーな、日本でいうRader、MONOに当たるような消しゴムだと思う。

 

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 日本でもよく似た名前の消しゴムが作られていたり、海外オークションでもよく見かけるので、手に入れておこうと思っていたが、いつでも手に入りそうなものは却って後回しになってしまうものだ。

 それで長年持っていなかったが、日本の骨董市で良い状態のものを手に入れることができた。

 

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 欧米の消しゴムは、箱の一部を折り曲げてそのままディスプレイにできるタイプが多い。これもそのタイプだ。

 肝心の消しゴムは劣化も少なく、きれいな状態で一段残っていた。

 

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 昔の欧米の天然ゴムの消しゴムは、質感的にまったりしていて、ゴムの色合いが優しい。今も欧米の天然ゴムの消しゴムはあるのだが、妙にてらてらしていて、あまり好きになれない。

ちなみにPink Pearlは現在も販売されている消しゴムだ。

 

 質感がまったりしていて、色が優しいから好き、とか言っておいて、それをひっくり返すような消しゴムを紹介しよう。

 

SEEDのアニマル消しゴムだ。

 

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まずこの箱がグッとくる。誰が書いたんだ、これ。

この動物なのにかわいさがなく、全く購入者への媚がないイラストが大好きだ。

 

中の消しゴムもなかなかシュールだ。

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動物の形の消しゴムをショッキングカラーの消しゴムで囲っている。

 

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色の組み合わせも「トラは黄色」とかそんな一般的な概念を無視しているところが斬新でいい。

 

ひび割れているものがあったので、中の動物を取り出してみた。

 

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見たままだった。

 

ちなみに昭和40年頃にSEEDがアメリカに輸出していた消しゴムがあるのだが、

動物の形がそれとよく似ている。

 

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下がアメリカに輸出されていた消しゴムだ。

 

ただ、輸出されていたものは素材がプラスチックではなく天然ゴムのようだ。

あと厚みも輸出されていた方が薄い。

ということはおそらく、アニマル消しゴムは輸出していたアニマル消しゴムの輪郭だけ参考にして

後に作られたものではないかと思う。

 

最初に紹介したFABERの消しゴムと比べると随分カラーが違うが、

私にとってはどちらも手元にあると元気が出る消しゴムだ。

最近新しい消しゴムを入手する機会が減ってしまったが、

まだまだ見つけて紹介していこうと、気持ちを新たにしたのであった。

 

 

★文具のとびらの連載「文房具百年」、今月の原稿UPされた。

1920年からのダイレクトメール~針なしホッチキスについて」

https://www.buntobi.com/articles/entry/series/taimichi/011836/

 

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