振ったら動いた!レトロかわいい昭和の電動テープカッター
オークションで、レトロな柄の電動テープカッターを入手した。
何とも昭和らしい柄ではないか。
電動だが動作不明のため、ジャンク品扱いでとてもお得な値段だった。
それなら動かなくてもいいか、と思って落札した。
それに写真を見た感じ、かなりきれいで状態もよさそうだったので、もしかしたら動くかも、という期待もあった。
傷んでいるが箱もあり、説明も読めるので、ダメもとで電池を入れて見ることにした。
だが、その前に内部をよく見るとテープをセットするリールがない。
使用するテープは小巻なので、小巻のリールだけ売っていないか探してみると、あった!
だが、円錐形になっていて、テープの回転が安定しないので、リールにテープを巻いて形を補正した。
電池も購入し、さて、動くだろうか。
セットして、ボタン類を押してみるが、動かない。
やっぱりダメだったか。
とあきらめようとしたとき、ふと昭和の家電は振ったりたたくと動くことがあった、というのを思い出し、ダメもとで振ってみた。
するとなんと!動いたではないか!
どうやら長期間放置されていたせいでどこか接触が悪くなっていたようだ。
めでたしめでたし。
そういえば、ニチバンのテープカッターで、電動の音声が出るタイプのを持っており、あれも動かないとあきらめていたが、
ダメもとで今度振ってみよう。
(今やろうとしたが、どこにあるかわからない。)
さて、ということで、マスキングテープをセットして、動かしてみた。
カットすると自動で次の分が送り出される。
テープ送りのローラーの溝の跡がついてしまうが、使えないほどではない。
音がうるさいところも昭和の頑張った感があって、ほほえましい。
重いし邪魔と言えば邪魔だが、イベントの時などにちょっと使ってみたいものだ。
なお、動いたのがうれしかったので、動画を撮ってみた。
動画撮影があまりに久しぶりで、色々イケてないがせっかくなので見てやって欲しい。
それから、箱にPAT(特許登録)の表示があったので、調べて見た。
なぜかアメリカの特許となっており、1972年に登録されている。
また、調べて見ると現在もエルム電動テープカッターは販売されている。
元となる特許が同じだとしたら、改良が加えられているにしても、50年を超えるロングセラーだ。
電動テープカッターの話は以上だが、丁度このテープカッターが届いたタイミングで、面白いテープカッターに出会った。
現代の新商品だが、ニチバンの「プッシュカット」という製品だ。
ブングジャムという文房具のイベントで知ったのだが、片手でテープを送り出してカットもできるという便利なものだ。
これを見て、「あ、見たことある」と思い、便利でもあるので一つ購入してみた。
写真右が最新の「プッシュカット」下のレバーを引いて上のボタンを押すとテープが切れる。
既視感を感じたのは、左の2つのテープカッター。ともにニチバンの製品だ。
左の下「ハンドカッター」が、おそらく「プッシュカット」の前身だろう。レバーを引いてテープを繰り出し、上のレバーを引くとテープがカットされる。
左の上の赤いカッター「ウルシカッター」は何かというと、こちらは左肩の赤い角を押下すると、テープが送り出されてカットされる。
テープのセットの仕方がわからず。ちゃんと確認できていないが、おそらく押したときにテープが送られ、離して戻るさに刃が動いてカットする仕組みだ。
最新のプッシュカットは、レバーを引く部分がハンドカッター、押してカットする部分がウルシカッターを引き継いでいるのだろうかなと思った。
(思いつき、且つ未確認である。)
既に廃番になっている製品につながる新商品があると、一度消えた文房具が転生できたようで、ちょっと嬉しい。
ゴミか宝か 使い古しの鉛筆やキャップ、消しゴムなど
オークションでこんなものを買った。
かなり使い込まれた鉛筆や消しゴム、キャップなどだ。
鉛筆は限界に近いくらい使われていて、キャップは割れている。
消しゴムもかなり使われており、角が丸くなっている。
一見ゴミにしか見えないが、これが私にとってはなかなか楽しいお宝なのだ。
それぞれわかる範囲でどういうものか紹介していこう。
まずキャップ。
薄いセルロイドで出来ており、軸が細目というのもあってか、大体割れてしまっている。
でもこの右側3つの顔がついているキャップは、昭和10年頃の三越の組み合わせ文具に入っていたものと同じだ。
キャップ単体でも売っていたかもしれない。
このセルロイドのキャップが大好きなのと、組み合わせ文具の中に入っていたのと違う動物なのがうれしい。
この頃の動物って顔が媚びてないんだよね。
ちなみに同じ種類のキャップが入っている三越の組合せ文具はこれ。
次に鉛筆。
同じ種類の鉛筆が多く、どの鉛筆も短く使い込まれているのがすごい。
削り方に特徴があるが、何に使っていたのだろう。製図などで使う場合、こういう削り方をすると聞いたことがある。
消しゴムに「恭子」と印があったので、元の持ち主は女性であろう。
時代を考えると、製図というより裁縫や手芸のデザインなどをしていたのだろうか。
ちなみに一番多くあった鉛筆のマークは記憶になく、どこのものだがわからない。
※この鉛筆のマークについて、秋田の木内(きのうち)百貨店のマークに見えると、Xで情報を寄せてくださった方がいた。
スゴイ。きっとアタリだ。この文具たちは秋田県から送られてきたのだ。
(2024/8/13追記)
そして貴重な鉛筆も入っている。
(一番下の鉛筆は、太さの比較用)
通常の鉛筆より、太めの鉛筆と、極細の鉛筆。
太い方は「H.O No223」と「R」の文字が読める
「H.O」トンボ鉛筆のことだ。そしてこの「R」は見たことあるぞ。
大正時代の「REPORTER」ではないか?
あたりをつけて、資料を確認。
ほら!あたりだ。
消しゴムは取れていて、すっかり短くなっているが、貴重な鉛筆だ。
出てきたこと自体がありがたい。
そして極細鉛筆にも「H.O」のマーク。
リングがついているので、ひもを通して下げて持ち歩いたのだろうか。
(この細い鉛筆をここまで使い込んだ持ち主もすごい。)
カタログ等では確認できなかったが、時代としてはやはり大正~昭和初期だろう。
この時代にこんな細い鉛筆を作っていたなんて、トンボ鉛筆さん、すごい技術。
極細鉛筆はもう1本あった、こちらはメーカー名が不明だ。
だが、この軸の塗装や後ろが斜めにカットされているあたり、
これも珍しい。
次は消しゴムだ。
これはこれは!
素敵なランナップだ。
今回まず、この消しゴムが目に留まり、かなり気合が入った。
左端の猫は、アメリカなどに日本が輸出していた消しゴムだ。
確かセットで持っている。
左の戦時色が濃い消しゴムは「アサヒ靴護謨」とあるので
ノベルティだろうか。
同じゴムを扱う会社なので、靴と一緒に消しゴムを作っていた可能性もゼロではない。
右側の消しゴムは「2C」と書かれているのか。海外の消しゴム?
このピンクの消しゴムは、使い込まれたというより遊びこまれた?感じで
文字が読めない。
「CLIP」と書いてあるのだろうか
下はたぶん型番で3000か5000に読める。
この山に月のマークの消しゴムもいい。
ステッドラーにあやかってなんでも月のマークを付けていた頃のものだろう。
マークが消えている2つの消しゴムも、かすかに残っている青い印刷から同じ消しゴムと思われる。
そして、そして、消しゴムケース!
これを見つけて、一人このオークション必勝祈願をしたのだ。
それがこれ。
え?これが珍しい?なんで?
ブラシ付きの消しゴムケースってあったよね。
と思われるかもしれないが、これもとても古いものなのと、ちょっとした仕組みがあるのだ。
この消しゴムケースは両脇に切れ込みがあり、金属のバトンのような棒がついている。
どのように使うのかというと、消しゴムを使って小さくなった時に、
パーツの棒を途中の切れ込みに移動させると、消しゴムがケースの奥まで入らないようになるので、毎回ケースから引っ張り出さなくてもいいのだ。
わかりづらいので、図解するとこういうことだ。
これは、昭和12年のライオン事務器の代理店のカタログに掲載されており、前から気になっていたものだ。
改めてカタログを見ると「パーキンゴム」という商品名だ。
説明に「新案特許」とあるので、該当の特許を探してみたところ、大正15年に登録された特許が見つかった。
そして、改めてカタログと比べてみると、あ、すごい!カタログと同じもので、
消しゴムもカタログと同じだ!
この消しゴム、この向きかと思ったら、逆だ。
ほら!
カタログの消しゴムの「Parking」の最後の「g」のところが同じだ!
すごいすごい!同じような似ているだけのものかと思ったら、カタログと同じだ。
そしてもう一つのカラフルな方も、横に切れ込みがある同じ種類だ。
こちらは金属の棒のパーツがなくなっているが、仕方がない。
この壊れやすいケースがこの状態で出てきたこと自体奇跡のようなものだ。
カタログに掲載されているのは、細長い形だが、同じ種類であることは間違いないだろう。
というわけで、一見ゴミでも、よく見ると大正から昭和初期の珍しい物満載のオークション入手品だ。
誰が見ても凄いものと分かるものが出てくるのもわくわくするが、
今回のようなものも、いいもの見つけたという達成感があって楽しい。
いや、消しゴムケース良かった。
半分あきらめてたけど、ずっと探していてよかった。
内田洋行 昭和9年と12年のカタログ
最近、内田洋行のカタログを入手した。
以前から昭和30年代頃ものは持っていたが、昭和9年と12年のものを立て続けに入手することができた。
昭和9年は国会図書館デジタルコレクションでみることができるが、
やはり原本はよい。
それに昭和12年!
内田洋行はロングセラー商品というか、同じ商品が長年にわたってカタログに掲載されていることが多いが、よく見ると少しづつ違っているし、
情報が多ければ多いほどありがたい。
昭和12年のカタログの表示に見慣れない表記があることに気づいた。
「MANCHUKUO」とは何だろう。
調べると満州国のことだった。
日本と同じカタログを満州にも出していたのか。
よく見ると昭和9年のカタログの表紙にも「DAIREN、MUKDEN、HSINKING」とある。
それぞれの奥付を見ると、昭和9年版は日本と中国、満州、外国版は作成中とあり、昭和12年版は日本の他に満州、外国版があるという。
外国とは欧米だろうか。また昭和9年版のカタログで、日本よりも大連や満州版のページ数が100ページ多いが、どんな情報がプラスされていたのだろう。
さらに中を見ていくと、内田洋行の当時の商標があった。
昭和9年版の「カブラ」や昭和12年版の温泉マーク「いずみ」が面白い。
昔の商標はユニークなもの多いが、まじめなイメージの内田洋行もカブラや温泉マークを使っていたことが愉快である。特にいずみは、昭和9年でスタイリッシュなマークだったが、伝わらなかったのか、昭和12年に普通の温泉マークになっており、経緯が気になる。
いずみ商標の商品はどんなものなのか。
カタログにはスタンプ台が載っていた。
水分のある商品なので、なんとなくわかる。
このスタンプ台、ちょっとほしい。
商品のページは、昭和12年版は、中表示がカラーで製品の絵が描いてあり、これはなかなか珍しい。
図も色付けも丁寧で、見ていて楽しくなる。
中にペン先の箱が書かれているページがあったが、
このロゴは見たことある。
あれ?文房堂ブランドのペン先もあった??
と思ってカタログを見ると、「バンポー」となっており、作っているメーカーは東洋製鋼、現在の日光ペンだ。
きっと文房堂をリスペクトしたつけたロゴなのだろう。
眺めていたら、以前から疑問に思っていたものが載っていた。
アメリカのカタログで見つけて、修正テープなんだろうか、テープ糊なんだろうか、と思っていたのだが、説明を読んでやっとわかった。
破けたところを補修するテープだ。
くっつけるという意味では、テープ糊に近いが、補修用ということで、テープ糊でも修正テープでもない。
なーんだ、そうだったのか。
じっくり見ると、いろいろ面白いことが出てきそうだが、
今日はこのくらいで。
ゴムの日!Longlong鉛筆付消しゴム!
本日5月6日はゴムの日らしい。
では、素敵な消しゴム付き鉛筆を紹介しようではないか。
というか鉛筆付消しゴムといった方が正しい気がする。
まずこれ。
アメリカのオークションで見つけた超長い消しゴムがついている鉛筆だ。
ちなみに日本製である。
2015年に入手して、当時ブログで紹介している。
LIFETIME ERASER ~間違いを犯すことのない人へ~ - 輸入・廃番文房具の発掘メモ
これをなぜまた引っ張り出してきたのかというと、
もう一つ見つけたのだ!
どうも持っているものより、こちらの方がさらに長そうだ。
となると、これも欲しい。
それにこんなトンチキなものが2つもあるなんて、愉快ではないか。
ほら!新に入手したほうが長そうだ。
ということで測ってみる。
ゴムを伸ばすと折れてしまいそうなので、紐を使って測ってみた。
約150㎝!
元から持っていたのが、110㎝なので、40㎝も記録更新だ(何の記録だか、、)
新たに入手したほうは、生産国の表記はないが、
鉛筆の感じが当時の日本から輸出されていたものを似ているし、もともと持っていた方とも大体同じなので、ほぼ間違いなく日本製の輸出品だろう。
「Hey!うちにも長い消しゴムがついた鉛筆作ってくれよ。」
「はい、お作り致します。」
「同じのじゃダメだぜ。うちのはもっと長くしてくれないと」
「・・・・どれくらいですか」
「ウーム、60インチっていけるかい?」
「やってみます。」
昭和30年台くらいに、どこかできっとこんなやり取りがあったのだろうな。
ふふふ。もっと長いの出てこないかな。
アメリカからのジャンク品 鉛筆やシャーペンなど
GWは、時間の借りをまとめて返すつもりでいたが、前半が終わりに差し掛かった今、予定通りにはいかなさそうというのが見えてきた。
せめて約半年放置していたブログ位は更新しようと思い、急いでこれを書いている。
先日、アメリカからジャンク品のセットが届いた。形
一見壊れていたり、ひしゃげていたりとただのジャンク品のようだが、なかなかいいものが含まれたお得品だ。時代は推定1900年頃。
繰出し式のシャープペンシルは、どれも軸の色や質感が、とてもいい。
元の持ち主の趣味の良さが偲ばれる。
長めの手帳用鉛筆の穴にひっかける部分は、素材がベークライトだろうか。
落ち着いていて高級感があり、格好いい。
何か番号のようなものが刻まれているが、
特許ではないようだ
紐の付いた小さな鉛筆。
これも手帳用とか持ち歩きようだったのではないかと思われる。
一緒に合った普通サイズの鉛筆にも、リングがついている「Pendant」というのがあったので、この人は紐をつけて使いたい人だったのだろう。
そして、平たい鉛筆。
かなり使い込まれている。これは平らな鉛筆かと思ったが、なんと楕円形をしている。
平たいものは比較的よく見るが、楕円は珍しい。
そして驚いたのは、小さな箱に入った超絶小さな鉛筆。
私が持っている鉛筆の中でも最小クラスと思われる。
さらに驚いたのは、この小さい鉛筆の形。
何とこれも楕円形をしている。
スゴイな、よく作ったな。
このタイプは、鉛筆に合ったフォルダーがあったはず。
楕円だとフォルダー側も作るのが難しいのではないかと思われる。
このジャンクな鉛筆やシャープペンシルを見て、もう一つ発見だったのは、
殆どのものはメーカー不明、文字が入っているものも広告が多い。
ということは、この小さな楕円形の鉛筆は、大手のメーカーではなく無名のメーカーが作るほど一般的だったということだろうか。
この2種類の楕円形の鉛筆は、買った時に気づいていなかったので、
得した気分。
なかなかいい買い物をした。
トンボ鉛筆の箱 ゴルフとNo.2400
とても素敵なトンボ鉛筆の箱を入手した。
GolfとNo.2400の箱だ。
Golfの箱は、HOPのロゴがかなり古いタイプで、デザインの感じから言っても
大正から昭和初期くらいであろう。(H.Oは創業者の小川春之助氏のイニシャル)
デザインだけでなく、色も素敵だ。
黒い方の箱は、昭和10年代と思われる。ライオン事務器の昭和12年のカタログに載っているのを見つけた。
デザインが完全に一致する。なお、箱に書いてあることを読むと、このNo.2400というのは、赤青鉛筆のようだ。
そして、このデザインのお手本となったと思われる鉛筆も同じカタログに載っていた。
A.W.FABERの鉛筆で、箱のデザインがよく似ているだけでなく、同じ赤青鉛筆だし、品番もNo.2400と同じだ。
当時、海外の製品をお手本にすることはよくあり、特徴的なデザインが再現されているのはよく見るが、こんなシンプルなデザインもしっかりお手本にされていたのかとちょっと意外に思った。
Golfの箱は空だったが、黒い方のNo.2400の箱には鉛筆が数本入っていた。
おそらく、Golfの箱はデザインがいいので、捨てられずにとっておいたもので、黒い方は、机上のペンケースの代わりに使われていたのではないだろうか。
この箱の鉛筆はなく、ほぼトンボ鉛筆以外のメーカーのものだが、
それぞれ興味深い。
コーリン鉛筆はマークの顔がちょっと変顔している。
トンボ鉛筆の硬度表記「BB」は2Bのこと。この書き方は戦前なので時代的にも一致している。
そして「CANNON」大砲鉛筆は大砲のマークが入っている。
鉛筆の軸のスペースに、ちゃんとそれとわかるイラストが入っているのを見るたびに
凄いなぁと感心するし、鉛筆のマークはユニークなものが多数ある。
こちらも硬度表記「BB」。
一番手前は、STEADTLERのコピー用鉛筆。
大正から昭和初期くらいの鉛筆だ。この鉛筆ちょくちょく見かけるので
コピー用の鉛筆としては、当時結構広く使われていたのではないだろうか。
コピー用鉛筆とは、書いた後を濡らすとインクになって、別の紙に移す(コピーする)ことができるタイプの鉛筆のことだ。
光を反射させると、芯が光っており、インクが含まれているのがわかる。
中身がなくとも、この箱だけでも見つけられてうれしい。
と言いつつ、箱につられて、鉛筆も出てこないかな。
消しゴム紹介。Staedtler店頭ディスプレイ、イタリアその他の消しゴム
もうすぐ第3回文具マーケットだ。
私は第2回に続いて「消しゴム屋たいみち」という屋号で出店する。
文具マーケットでは、過去に買い過ぎたものや、買いなおして重複してしまったものを中心に販売するので、商品にするものをコレクションの山から掘り出すのだ。
そしてそれに取り掛かる前に、部屋をざっと片づける必要がある。
(最近買ったものを、間違えて商品にしてしまう失敗を回避しなければならないのだ。)
そうすると、買ったままインスタにもどこにも紹介しないままになっていたものが
色々出てくる。
そのまま片づけると、多分、紹介する可能性が限りなく低くなってしまうので、
サクッと紹介しておくことにした。
スマホで撮影したので、画像が粗いが、撮り直しとか言っていると
先に進まないので今日はこのまま突き進む。
紹介したいのは、消しゴムだ。
消しゴムは元から好きで、今も地道に集めている。
先日Staedtlerの店頭ディスプレイ用のボール紙に括り付けられているディスプレイのものが出てきた。
SteadtlerのNORISの消しゴムで、赤が16、白が32、合計48個のセットだ。
昔はこのようにボール紙に糸ゴムで止めた状態で、お店に陳列されていた。
ゴムはもちろん劣化して伸びてしまっているが、全部そろっており、
シミなどもほぼないきれいな状態だ。
こういうものが、まだ残っていたというだけでうれしくなる。
いつ頃のものだろうか。
右上の値段で何かわかりそうだ。何だろう、この見たことのない通貨マークは。
調べて見ると(なかなか見つからなかった)
Wikipediaに「金マルク(1875年 - 1923年)・ライヒスマルク (1923年 - 1948年)に対するペニヒ(1/100マルク)」とあるのが見つかった。
マルクの下の単位だとすると、1875年からあったのか?と思うが、
5ペニヒ硬貨が発行されたのは1915年以降らしい。
うーん、この消しゴムそこまで古くないし、その後もペニヒはユーロになるまで続くので、残念、参考にならなかった。
ここは感覚で行くことにして、おそらく1930年代くらいだろう。
Staedtlerの資料を確認すれば出てきそうだが、色々押しているので今日はさらっと進みたい。
ちなみに、この消しゴムはドイツのオークションで入手したが、
ドイツ国内の発送しか受け付けていなかった。
そこで以前使っていた転送サービスを使おうとしたが、いつの間にかドイツ窓口が無くなっており、使えなかった。
仕方なく、新たな転送サービスを使ってみたが、手数料等がかさんで、なかなかの金額になってしまった。
そっか、これからドイツ国内のみのオークションは買えないかな。
買うとしたら、ちょっとした覚悟がいるということだ。
続いて、大体イタリアの消しゴム。
こちらは日本の骨董市で、イタリア文房具をよく持っているお店から購入した。
とりあえず、板についていると欲しくなってしまうのだが、
ボードに直接貼り付けてあり、国やメーカーもバラバラ。
どうやら個人のコレクションらしい。
店頭ディスプレイでなくても、持っていないものもあるし、
台紙もおしゃれでなかなかいい感じだ。
これはこれで良し。
余談だが、先日テレビに出演して「コピー鉛筆を使って、100年前のコピーをしてみる」ということをやったが、
骨董屋さんがそれを見ていてくださって教えてくれたのは、
「イタリアのコピー鉛筆は選挙の不正防止のために使われる」とのことだ。
国によって使われた方が違うのが面白い。
そして不正防止というのが、なんだかイタリアっぽい。
古い鉛筆 イタリアFIM TORINOBo. DORIS No.891 Nero-Azzura コピー鉛筆 | capricciアンティーク&ビンテージ
短くても、もう少しブログ更新しようっと。
ではまた。