輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

トンボ鉛筆の箱 ゴルフとNo.2400

とても素敵なトンボ鉛筆の箱を入手した。 GolfとNo.2400の箱だ。 Golfの箱は、HOPのロゴがかなり古いタイプで、デザインの感じから言っても 大正から昭和初期くらいであろう。(H.Oは創業者の小川春之助氏のイニシャル) デザインだけでなく、色も素敵だ。 …

消しゴム紹介。Staedtler店頭ディスプレイ、イタリアその他の消しゴム

もうすぐ第3回文具マーケットだ。 私は第2回に続いて「消しゴム屋たいみち」という屋号で出店する。 → 文具マーケット(第3回)2023年9月17日開催!! 文具マーケットでは、過去に買い過ぎたものや、買いなおして重複してしまったものを中心に販売するので、…

「幻のオリンピック」の封筒

かなり小ネタだけど、忘れてしまいそうなのでブログに残しておくことにした。 「幻のオリンピック」といわれているオリンピックがある。 1940年に東京で開催されるはずだった第12回のオリンピック。 準備は進めていたものの、1937年の盧溝橋事件から日…

イギリスの筆箱に「THE OSAKA」鉛筆

イギリスのオークションで、ブリキの缶ペンケースを買った。 正直に白状すると、実は写真では木製に見えて、 木製の筆箱だと思って購入した。 ヨーロッパの筆箱でブリキというのは珍しく、木製が一般的なのだ。 だが、表の写真だけでなく、下記のような中身…

モンブランのミニシャープペンシル、ツルカメ印の手帳用鉛筆

今年は、全然ブログを更新できず、いつか何かに記録を残したいなと思っている文房具たちが、「とりあえず置いておこうデスク」に積みあがっている。 その中から筆記具を2つピックアップ。 この2つは一緒にあったので、多分一緒に買ったのだ。 で、オークシ…

ヒノデワシ印大日本事務用ゴム会社の消しゴム

古い事務用の消しゴムを入手した。 ヒノデワシの消しゴムだが、見かけないことがいくつか書かれている。 まず「大日本事務用ゴム会社」製とある。 ヒノデワシの創業時の社名は「白髭護謨工業所」だが、ヒノデワシ工業所の前にこの「大日本事務用ゴム会社」と…

実用品?木製硯

骨董市で、木製の硯を見つけた。 かなり使い込まれている。 「戦時中の代用品?」と思ったが、そもそも「木製」って墨をすれるのだろうか。 それに水分が木に吸い込まれてしまうのでは??? とりあえず、気になったので買ってきた。 裏面には、印字されたよ…

円安とアメリカの文房具カタログ

先日ebayで、文房具のカタログが何冊も出品されていた。 インクコレクターの方が所有していたものとのこと。 年代的には1920年代から1950年代頃のアメリカのカタログ。 その時期のカタログは何冊か持っているので、是が非でも!というほどではないが、 カ…

HMSO 女王陛下の文具局の画鋲

イギリスのオークションで時々「SO」という文字と、間に王冠マークの入っているロゴの文房具が見つかる。 これは「Her Majesty's Stationery Office」の略で、イギリスの用度局・政府刊行物発行所のことだ。 「Her Majesty's」は「女王陛下」のとか「女王陛…

ペリカンの画鋲

ペリカンの画鋲を入手した。すでに持っているのとは違うタイプだ。 画鋲の頭の部分を一部切り出して針にしている。 欧米によくあるタイプだ。 入っていた箱もアンティークなデザインのラベルの貼られており、よい感じだ。 中に「55」と書かれた紙片が入って…

三越 学用文具製作実演会

忙しくてバタバタしていたら、前回から4か月近くたってしまった。 うーん、今までで最長のブランクだ。 間が空くと、構えてしまって次のハードルが高くなっている気がするが、あまり気にせず行こうと思う。 今日は昭和10年頃に三越で開催されていた「学用…

バラバラの手帖~骨董市にて~

よく行く骨董市のよく立ち寄るお店で、旧家から運び出してきたままの引き出しがあった。中には種々雑多な紙が入っている。 ガサゴソガサゴソ。。 これを発見。 マーブル加工の縦長の紙である。 手の上に乗せると、指の先が少し出るくらいの大きさ。 完全な四…

怪しい物体入り組み合わせ文具

可愛らしい組み合わせ文具を入手した。 OWL印は坂商店というところの商品だ。 ちなみに私はOWL印のホッチキスと鉛筆削りも持っている。 この組み合わせ文具は、クレヨンの図柄から見ると戦前の昭和10年代半ばから後半くらいだろう。 組み合わせ文具はいろ…

軍用チョーク「ますらを」日本ノート学用品株式会社

軍用チョークが一つ増えた。 今回手に入れたのは、「日本ノート学用品株式会社」(現日本ノート株式会社)の製品だ。 以前偶然に軍用チョークというものがあることを知って依頼、見かけると入手してきており、今回が持っているものとしては4種類目、過去に…

漢数字の回転印

漢数字の回転印が前から欲しかったのだが なかなか状態のいいのがなく、 今まで持っていなかった。 先日骨董市で、良さそうなのを見つけたので買ってきて、 KURE556とハンドクリームでヌルヌルにしてしばらく放置したら ちゃんと回転するし、ゴムも元々あま…

さくら井製? 極小レターセット

とても小さなレターセットを見つけた。 京都のさくら井のものだろうか。 どれくらい小さいかというと手のひらに乗るくらいの大きさだ。 ピンセットと比較すると小ささがよくわかるだろう。 便箋もちゃんと入っている。 こんなに小さいのとにとてもきれいに作…

昭和18年頃の仕掛け封筒

洒落た封筒が手に入った。 以前封筒について調べていた時に、写真を見たことがあり、欲しいと思っていた。 そのため、お世話になっている骨董屋さんが持っていることを知り 即断で購入した。 こんな感じの絵ががいてあるので一見便箋かと思うが、 便箋一体型…

開明墨汁 スーパークーラ レモンライムソーダ

いつもお世話になっている骨董屋さんが 「これ、缶に入っている墨なんだけど」と 見せてくれた。 田口商会(現 開明株式会社)の開明墨汁だ。 残っている値段のシールから130円がかろうじて読める。 巻いてある紙には田口商会の登録商標である梅鉢マーク…

粉末インク、結晶インク

2、3年前だと思う。よく珍しいものを持ってきてくれる骨董屋さんがある日こんなことを言っていた。 「粉のインク。小さなガラスの入れ物に入っているんだ。 あんなの他に見たことないよ。 それを持ってこようと思ってるんだけど、小さくて見つからないんだ…

クツワ 店頭ディスプレイ付きステキ骨筆

昔の店頭ディスプレイで、ボール紙に商品を括り付けるのがある。 元は欧米から来た形式と思われるが、 残念ながら日本でその形の古いディスプレイの現物はなかなか見つからない。 という貴重なものを先日見つけることができた。 クツワの骨筆(こっぴつ)、…

不易糊工業の墨汁ビンと澤井商店のインクビン

3月末のイベントの準備でバタバタしていて、 (その節はありがとうございました。) そのまま月末月初の繁忙週間に突入し、 気づけばブログが1か月半更新あいてしまった。 もろもろ一段落したので、ブログ更新と共にちょっと一息。 という写真を載せたくな…

質屋の紙風呂敷

骨董市で面白い紙を見つけた。 4つに折りたたまれているが、かなり大きい。 目を引いたのはピンクの罫線の罫紙や伝票のようなものが張り付いていたからだ。 「これ何?」 「質屋さんが預かったものを包む風呂敷だって」 「へぇ~面白い!」 確かに風呂敷と同…

誰かのコレクション「芯」

骨董市で、フランスのペン先の箱にいろいろな種類の替え芯がまとまって入っているのを見つけた。 MALLATはフランスのペン先や消しゴムのメーカーだ。 個々の消しゴムが大好きなのだが、確か今はもうなくなっている会社だ。 どこかに吸収されてしまったと思う…

大正時代の缶ペンケース 

※なんと!開明さまから情報をいただいたので補記します。(2021/2/9) 骨董市で、黒の缶ペンケースを見つけた。 私にとって缶ペンケースと言えば1980年代頃のナツカシ文房具で、 そのあたりの文房具は基本興味の対象外である。 「違うな。」 そう思って…

田口商会 ジュースのような開明墨汁

骨董市で見つけた紙の巻かれたガラスの瓶。 この濃厚で泡立つ感じは、 トマトジュース??? に見えるが、墨だ。朱色の墨。 開明朱墨汁。 現在の開明株式会社、旧社名田口商会の朱墨だ。 朱墨汁は骨董市などでも時々見るが、 小さな缶やインク瓶のような瓶に…

雑記帳のいたずら書きと90年前のクイズ

先日NHKラジオさんから、学習帳の歴史について問い合わせをいただいた。 Web連載「文房具百年」の学習帳について書いた記事をご覧いただいたそうで、 こうやってつながっていくってうれしい! 「Nらじセレクト」という10分程度のコーナーで 学習帳について…

丸善 オリオンステープラー 

新年早々、首都圏では緊急事態宣言が発令され、 これからどうなるのだろうと不安な1年のスタートとなった。 まぁこういう時は、ゆるい古文房具でも見ていただこうかと。 丸善のハンディタイプのステープラー(ホッチキス)です。 何となく水辺に生息してい…

2020年、探していたものが一気に見つかったキセキ、今年も探し求めます。

あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 今年も引き続き、面白いもの、素敵なものを探探していきたいと思う。 あきらめずに。 というのは、2020年年末、不思議なことが起きた。 2020年11月にTBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」に出…

ガラスの硯と時計の墨

毎年年末の大掃除で悩ましいのは、 買ったままで片づけていない文房具。 一度片づけるとそのままになってしまい 紹介する機会がなかなかやってこないので 出来れば、一度はブログやインスタなどで紹介しておきたい。 だが、大掃除の最中にそれをやっているわ…

Waterman ガラスカートリッジを使ってみる

ウォーターマンにガラスのカートリッジのペンがあることを知ったのは 割と最近だ。 万年筆には不案内だが、「ガラスのカートリッジ」というだけで なんだかワクワクしてくる。 ウォーターマンのサイトを見ると 登場したのは1927年とのこと。 https://www.wat…