輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

やっと見つけたCarter 糊の瓶が残念だったのと、おまけでインク瓶

古い文房具をガツガツ集めだした割と初期に、手に入れたカタログがある。 1915年のアメリカ Carterのカタログだ。 Carterはインクが有名なメーカーだが、そのほかに糊など当時瓶に入れて販売していた文房具関係を扱っている。 このカタログに載っている糊が…

麗しのMooreガラスのプッシュピン

頭の部分(持つところ)が美しいガラスのプッシュピンを見つけた。 プッシュピンは今と変わらない形で、100年以上前からある。 特許は1900年にアメリカのMoore(ムーア)が登録している。 詳しくは、私の連載「文房具百年」#55「ガラスのプッシュピン」…

振ったら動いた!レトロかわいい昭和の電動テープカッター

オークションで、レトロな柄の電動テープカッターを入手した。 何とも昭和らしい柄ではないか。 電動だが動作不明のため、ジャンク品扱いでとてもお得な値段だった。 それなら動かなくてもいいか、と思って落札した。 それに写真を見た感じ、かなりきれいで…

ゴミか宝か 使い古しの鉛筆やキャップ、消しゴムなど

オークションでこんなものを買った。 かなり使い込まれた鉛筆や消しゴム、キャップなどだ。 鉛筆は限界に近いくらい使われていて、キャップは割れている。 消しゴムもかなり使われており、角が丸くなっている。 一見ゴミにしか見えないが、これが私にとって…

内田洋行 昭和9年と12年のカタログ

最近、内田洋行のカタログを入手した。 以前から昭和30年代頃ものは持っていたが、昭和9年と12年のものを立て続けに入手することができた。 昭和9年は国会図書館デジタルコレクションでみることができるが、 やはり原本はよい。 それに昭和12年! 内田洋行は…

ゴムの日!Longlong鉛筆付消しゴム!

本日5月6日はゴムの日らしい。 では、素敵な消しゴム付き鉛筆を紹介しようではないか。 というか鉛筆付消しゴムといった方が正しい気がする。 まずこれ。 アメリカのオークションで見つけた超長い消しゴムがついている鉛筆だ。 ちなみに日本製である。 2015…

アメリカからのジャンク品 鉛筆やシャーペンなど

GWは、時間の借りをまとめて返すつもりでいたが、前半が終わりに差し掛かった今、予定通りにはいかなさそうというのが見えてきた。 せめて約半年放置していたブログ位は更新しようと思い、急いでこれを書いている。 先日、アメリカからジャンク品のセットが…

トンボ鉛筆の箱 ゴルフとNo.2400

とても素敵なトンボ鉛筆の箱を入手した。 GolfとNo.2400の箱だ。 Golfの箱は、HOPのロゴがかなり古いタイプで、デザインの感じから言っても 大正から昭和初期くらいであろう。(H.Oは創業者の小川春之助氏のイニシャル) デザインだけでなく、色も素敵だ。 …

消しゴム紹介。Staedtler店頭ディスプレイ、イタリアその他の消しゴム

もうすぐ第3回文具マーケットだ。 私は第2回に続いて「消しゴム屋たいみち」という屋号で出店する。 → 文具マーケット(第3回)2023年9月17日開催!! 文具マーケットでは、過去に買い過ぎたものや、買いなおして重複してしまったものを中心に販売するので、…

「幻のオリンピック」の封筒

かなり小ネタだけど、忘れてしまいそうなのでブログに残しておくことにした。 「幻のオリンピック」といわれているオリンピックがある。 1940年に東京で開催されるはずだった第12回のオリンピック。 準備は進めていたものの、1937年の盧溝橋事件から日…

イギリスの筆箱に「THE OSAKA」鉛筆

イギリスのオークションで、ブリキの缶ペンケースを買った。 正直に白状すると、実は写真では木製に見えて、 木製の筆箱だと思って購入した。 ヨーロッパの筆箱でブリキというのは珍しく、木製が一般的なのだ。 だが、表の写真だけでなく、下記のような中身…

モンブランのミニシャープペンシル、ツルカメ印の手帳用鉛筆

今年は、全然ブログを更新できず、いつか何かに記録を残したいなと思っている文房具たちが、「とりあえず置いておこうデスク」に積みあがっている。 その中から筆記具を2つピックアップ。 この2つは一緒にあったので、多分一緒に買ったのだ。 で、オークシ…

ヒノデワシ印大日本事務用ゴム会社の消しゴム

古い事務用の消しゴムを入手した。 ヒノデワシの消しゴムだが、見かけないことがいくつか書かれている。 まず「大日本事務用ゴム会社」製とある。 ヒノデワシの創業時の社名は「白髭護謨工業所」だが、ヒノデワシ工業所の前にこの「大日本事務用ゴム会社」と…

実用品?木製硯

骨董市で、木製の硯を見つけた。 かなり使い込まれている。 「戦時中の代用品?」と思ったが、そもそも「木製」って墨をすれるのだろうか。 それに水分が木に吸い込まれてしまうのでは??? とりあえず、気になったので買ってきた。 裏面には、印字されたよ…

円安とアメリカの文房具カタログ

先日ebayで、文房具のカタログが何冊も出品されていた。 インクコレクターの方が所有していたものとのこと。 年代的には1920年代から1950年代頃のアメリカのカタログ。 その時期のカタログは何冊か持っているので、是が非でも!というほどではないが、 カ…

HMSO 女王陛下の文具局の画鋲

イギリスのオークションで時々「SO」という文字と、間に王冠マークの入っているロゴの文房具が見つかる。 これは「Her Majesty's Stationery Office」の略で、イギリスの用度局・政府刊行物発行所のことだ。 「Her Majesty's」は「女王陛下」のとか「女王陛…

ペリカンの画鋲

ペリカンの画鋲を入手した。すでに持っているのとは違うタイプだ。 画鋲の頭の部分を一部切り出して針にしている。 欧米によくあるタイプだ。 入っていた箱もアンティークなデザインのラベルの貼られており、よい感じだ。 中に「55」と書かれた紙片が入って…

三越 学用文具製作実演会

忙しくてバタバタしていたら、前回から4か月近くたってしまった。 うーん、今までで最長のブランクだ。 間が空くと、構えてしまって次のハードルが高くなっている気がするが、あまり気にせず行こうと思う。 今日は昭和10年頃に三越で開催されていた「学用…

バラバラの手帖~骨董市にて~

よく行く骨董市のよく立ち寄るお店で、旧家から運び出してきたままの引き出しがあった。中には種々雑多な紙が入っている。 ガサゴソガサゴソ。。 これを発見。 マーブル加工の縦長の紙である。 手の上に乗せると、指の先が少し出るくらいの大きさ。 完全な四…

怪しい物体入り組み合わせ文具

可愛らしい組み合わせ文具を入手した。 OWL印は坂商店というところの商品だ。 ちなみに私はOWL印のホッチキスと鉛筆削りも持っている。 この組み合わせ文具は、クレヨンの図柄から見ると戦前の昭和10年代半ばから後半くらいだろう。 組み合わせ文具はいろ…

軍用チョーク「ますらを」日本ノート学用品株式会社

軍用チョークが一つ増えた。 今回手に入れたのは、「日本ノート学用品株式会社」(現日本ノート株式会社)の製品だ。 以前偶然に軍用チョークというものがあることを知って依頼、見かけると入手してきており、今回が持っているものとしては4種類目、過去に…

漢数字の回転印

漢数字の回転印が前から欲しかったのだが なかなか状態のいいのがなく、 今まで持っていなかった。 先日骨董市で、良さそうなのを見つけたので買ってきて、 KURE556とハンドクリームでヌルヌルにしてしばらく放置したら ちゃんと回転するし、ゴムも元々あま…

さくら井製? 極小レターセット

とても小さなレターセットを見つけた。 京都のさくら井のものだろうか。 どれくらい小さいかというと手のひらに乗るくらいの大きさだ。 ピンセットと比較すると小ささがよくわかるだろう。 便箋もちゃんと入っている。 こんなに小さいのとにとてもきれいに作…

昭和18年頃の仕掛け封筒

洒落た封筒が手に入った。 以前封筒について調べていた時に、写真を見たことがあり、欲しいと思っていた。 そのため、お世話になっている骨董屋さんが持っていることを知り 即断で購入した。 こんな感じの絵ががいてあるので一見便箋かと思うが、 便箋一体型…

開明墨汁 スーパークーラ レモンライムソーダ

いつもお世話になっている骨董屋さんが 「これ、缶に入っている墨なんだけど」と 見せてくれた。 田口商会(現 開明株式会社)の開明墨汁だ。 残っている値段のシールから130円がかろうじて読める。 巻いてある紙には田口商会の登録商標である梅鉢マーク…

粉末インク、結晶インク

2、3年前だと思う。よく珍しいものを持ってきてくれる骨董屋さんがある日こんなことを言っていた。 「粉のインク。小さなガラスの入れ物に入っているんだ。 あんなの他に見たことないよ。 それを持ってこようと思ってるんだけど、小さくて見つからないんだ…

クツワ 店頭ディスプレイ付きステキ骨筆

昔の店頭ディスプレイで、ボール紙に商品を括り付けるのがある。 元は欧米から来た形式と思われるが、 残念ながら日本でその形の古いディスプレイの現物はなかなか見つからない。 という貴重なものを先日見つけることができた。 クツワの骨筆(こっぴつ)、…

不易糊工業の墨汁ビンと澤井商店のインクビン

3月末のイベントの準備でバタバタしていて、 (その節はありがとうございました。) そのまま月末月初の繁忙週間に突入し、 気づけばブログが1か月半更新あいてしまった。 もろもろ一段落したので、ブログ更新と共にちょっと一息。 という写真を載せたくな…

質屋の紙風呂敷

骨董市で面白い紙を見つけた。 4つに折りたたまれているが、かなり大きい。 目を引いたのはピンクの罫線の罫紙や伝票のようなものが張り付いていたからだ。 「これ何?」 「質屋さんが預かったものを包む風呂敷だって」 「へぇ~面白い!」 確かに風呂敷と同…

誰かのコレクション「芯」

骨董市で、フランスのペン先の箱にいろいろな種類の替え芯がまとまって入っているのを見つけた。 MALLATはフランスのペン先や消しゴムのメーカーだ。 個々の消しゴムが大好きなのだが、確か今はもうなくなっている会社だ。 どこかに吸収されてしまったと思う…