ヒノデワシ印大日本事務用ゴム会社の消しゴム
古い事務用の消しゴムを入手した。
ヒノデワシの消しゴムだが、見かけないことがいくつか書かれている。
まず「大日本事務用ゴム会社」製とある。
ヒノデワシの創業時の社名は「白髭護謨工業所」だが、ヒノデワシ工業所の前にこの「大日本事務用ゴム会社」という社名があったのか。
これについては、ヒノデワシのホームページを見たが、記載されていなかった。
ただ、調べてみると「大日本事務用ゴム会社(白髭ゴム工業所)」と記載されている資料があったので、ヒノデワシの旧社名の一つであることは
間違いないようだ。
そして「ゴム統制会」という表示も始めて見る。
調べてみると、昭和18年1月25日に成立したという官報の記事が見つかった。
それによると、ゴムの販売とゴム製品の製造・販売に関する事業の統制が役割らしい。
更に細長い製図用の消しゴムは「ゴム統制会合格品」とある。
品質などの基準があり、合格しないと販売できなかったのだろう。
ゴム統制会は昭和45年12月に解散し、ゴム統制組合に変更されているので、
この消しゴムの時期は昭和18年か19年位であろう。
ちなみに、昭和17年発行の「文具公定価格総覧」の消しゴムの項を見ると、この時点ではヒノデワシはまだ「白髭護謨工業所」となっている。
せっかく調べたので、メモ代わりに紹介しておく。
あと、個人的にこの少々いかめしく漢字が並んでいる見た目が
結構好きだ。