輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

ブングテン16 終了いたしました。

9/21(日) ブングテン16 無事終了いたしました。
お越しいただいた皆様、FACEBOOKのイイネやツイッターRT等
ご協力いただいた皆様
誠にありがとうございます。

ブングテンは今回から5年生になりました。

今回の私の展示は「MADE IN JAPAN」

海外オークションに出品されていた「MADE IN JAPAN」を
以前から少しづつ日本に里帰りさせておりました。

大体はすでにこのブログに掲載済みのものなので、
未紹介のものを中心に展示内容をご紹介いたします。

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消しゴムは、おなじみのこけしや動物型の物を展示。
今回の展示の準備で調べて分かったのですが、
昭和初期に消しゴムの輸出が国内消費を上回る時期があったそうです。

輸出されていた消しゴムは、天然ゴムの事務用の消しゴムのようです。
残念ながらその頃の輸出消しゴムは持っていませんが、
気づいたこととしては、事務用の消しゴムはちゃんとメーカー名が入ったものが輸出されていますが
私が所有している動物やこけしの消しゴム達は
メーカー名入ってないんですよね。

品質ではなく、おまけ色が強かったからでしょうか。

なお、以前から時代が気になっていたので、今回SEEDさんに問合せをしてみました。

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この写真の動物型の物の一部と砂けしについて
SEEDさんの製品であるかと時代を伺ったところ、
間違いなくSEEDさんのものでともに40年頃とのことでした。

昭和初期の輸出消しゴムについて資料がないかも聞いてみましたが、
こちらはないとのこと。

でも昭和18年のカタログの写真をご提供いただきました!


それから事務用消しゴムで一つ詳細不明なものがあるので、
そちらも展示。

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確かイギリスの消しゴムを買ったとき、混ざってたんですよね。
CRESTって、謎です。

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繰出し式のシャープペンシルも面白いものを輸出しています。
今ならボールペンなんでしょうが、時代的に繰り出し式シャープペンシルの方が
作りやすかったんでしょうね。

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今回展示をするか迷った(でもかなり気に入っている)SEXYガールの繰り出し式シャープペンシルです。
トップレスに葉っぱ一枚という姿で、結局リボンで服を作って展示しました。
(最初胸だけ着せたら、却って不自然になったので、やむなくスカートも着せました 笑)

顔の描き方とかとても雑なのに
頭にちゃんと消しゴム載せてるんですよね、これ。

そういう律儀なところに日本らしさを感じます。
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背中に入れ墨代わりに「JAPAN]を背負ってます。

それから、ライト付きシャープペンシル
見るからに重そうな感じですが、
実際、単三電池を入れるので結構重いです。

ミニ懐中電灯に、シャープペンシル機能を付けたといった方が
正しい感じです。

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あと、便利そうですが、手元ではなく天井の方を照らしているので
あまり意味がないというか。
これを使っている人の顔を下から照らすことになるので
暗いところだと却って怖いというか。

そんなダメなところが、いいんですけどね。

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こんなものもありました。
割と机上アクセサリ類も日本製のものをよく見かけます。

ペン立てやメモホルダなど、それに鉛筆ホルダーというのでしょうか。
置物にひもや鎖がついて、その先に鉛筆がついているものなどです。

これは鉛筆ではなく、繰り出し式シャープペンシルがついており、
置物側にはペン置き(ペンレストというのでしたっけ)があります。

赤い部分はセルロイドで中に重しになるモノが入っています。
石膏か何かでしょうか。

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セルロイドの赤と、繰り出し式の金属の
アンマッチな質感に時代を感じるんです。


そして、鉛筆。
この真中のクリスマスギフト用でしょうか、の鉛筆が
もうすごい気に入っていて、
それもあってのMade in Japanでした。


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軸である鉛筆を上下に動かすと
ボール紙で出来た三角帽子を逆さにしたようなものに
お人形が隠れたり出てきたり。。
いないいないばぁの要領ですね。

後ろにこんな大きなものがついていると
バランス悪くて字なんか書きづらくて仕方ないわけで、
筆記具としてはNGなんです。やっぱり。

でも、ただの棒ではなく鉛筆であるところがいいんです。
「鉛筆なんだよこれ!ほら、すごいでしょ」と
ちょっといたずら好きなアメリカの少女が、
クラスメートに自慢する光景が浮かんでくるんです。

鉛筆はもう一つ、「ASAI」製の傘ブランドの鉛筆を展示しました。

イギリスから入手です。

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パッケージや、帯のデザインはとても美しいです。
「ASAI」というメーカーについてはわかりません。

輸出していたくらいなので、
日本でもそこそこ流通していたのではないかと思うのですが、
聞いたことはないです。


この鉛筆、なぜ「傘」なのか。

私の仮説ですが、「イギリス」「鉛筆」と言えばCumberland(カンバーランド)が
鉛筆の産地として有名です。

「Cumberland」と
「Umbrellabrand」

パッと見、似てませんか?
無理があるといえばあるのですが、
Cumberlandとの空目を狙ったのではないかと。

根拠はありません。

今回展示した資料についても掲載したいのですが、
容量オーバーになってしまうので、
追加版を書く予定です。

次回ブングテン16は11月16日
16が被ってますね。
イロイロ盛りだくさんのブングテンになればいいなと思っています。

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今後ともよろしくお願い致します!