輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

漢数字の回転印

漢数字の回転印が前から欲しかったのだが

なかなか状態のいいのがなく、

今まで持っていなかった。

 

先日骨董市で、良さそうなのを見つけたので買ってきて、

KURE556とハンドクリームでヌルヌルにしてしばらく放置したら

ちゃんと回転するし、ゴムも元々あまり劣化していなかったこともあり

危なげない感じになった。

 

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よく見ると単位など見慣れない字があり面白い。

早速捺してみると、字体が角丸で可愛らしい。

 

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列ごとに数字以外の文字が少しずつ違うのだが、「千」という文字が3番目と4番目にしかなかったり、

打ちたい数字をうまくそろえるには少しコツがいるようだ。

 

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「四」「號」の丸っこい感じや「参」の小さな角みたいなものがチクチク出ているところが、レトロな感じでいい。

 

 

最後の列は単位なのだが、読めない漢字もあった。

 

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「磅」 これ、ポンドだって。

へええ。

 

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「瓩」これはキログラムだそうで。

全然読めない。

 

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「詰」ってなに?

と調べたが出てこない。

多分文字のままの「セット」みたいな意味かと。

 

この回転印、

メーカーも何も情報がなくていつに時代のものかがわからない。

ポンドなど海外の単位に漢字をあてたのは明治時代だが、

いつまで使われていたのだろう。

 

大体戦後になるとカタカナに変わった感じかな。

するとこれも多分昭和10年代とか

それくらいのものではないかと。

 

勘だけどね。