輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

昭和18年頃の仕掛け封筒

洒落た封筒が手に入った。

以前封筒について調べていた時に、写真を見たことがあり、欲しいと思っていた。

そのため、お世話になっている骨董屋さんが持っていることを知り

即断で購入した。

 

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こんな感じの絵ががいてあるので一見便箋かと思うが、

便箋一体型封筒というのだろうか、

手紙を書いて、そのまま折りたたんで封をして投函する封筒だ。

 

 

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軍事郵便となっている。

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メーカー名は印刷が切れており、よくわからないのだが

「東京犀朴至大舘」と読める。

その上には早口言葉でおなじみの「農商局特許局」の文字が!

の名称だったのは昭和18年から20年だけだったようなのと

これと似たタイプの封筒で昭和18年のものがあるので、

これも大体その頃のものと推定した。

 

 

さて、どういう封筒なのか。

タイトルであらかたわかると思うが、

動画を撮ったのでどちらをご覧いただきたい。

 

youtu.be

 

細部までとても丁寧に作られているポップアップ封筒だ。

中身がわかっていても、開いた時は感動した。

 

 

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そして状態も素晴らしい。

外側は汚れや退色があるが、

中は本当にきれい。

こういう繊細なつくりのものは、まっとうな状態で残っていることが少ないのに

よくぞ残っていた!というところだ。

 

嬉しくて何回も閉じたり開いたりしているよ。