軍用チョーク「ますらを」日本ノート学用品株式会社
軍用チョークが一つ増えた。
今回手に入れたのは、「日本ノート学用品株式会社」(現日本ノート株式会社)の製品だ。
以前偶然に軍用チョークというものがあることを知って依頼、見かけると入手してきており、今回が持っているものとしては4種類目、過去に手に入れて譲ったものも含めると5種類目の軍用チョークとなる。
日本ノート学用品株式会社は、名前に学用品と付くが元は日本で最初に学習帳を作った鐘美堂の流れをくむ会社なので、ノートの印象が強く、チョークというのが意外な気がした。
ラベルにははっきりと「軍用」「図上戦術」と記載されている。
裏面には「●●地図用チョーク」と一部読めなくなっているのが残念だが
おそらく戦術用とか軍用といった言葉が入っていたのだろう。
中身は、他の軍用チョークと同じサーモンピンクと水色の細いチョークだ。
軍用チョークを見つけるたびに疑問が湧くのだが、このチョークの色と形は
軍の方で決めたのだろうか。
または、最初に作って採用されたものがこの形態で、
後続がそれに倣ったのだろうか。
それからこのチョークを使うためのコンパス型のホルダーがあるのだが、
チョーク自体の太さがメーカーによって微妙に異なる。
ということは、ホルダーも各メーカーごとに作られていたのだろうか。
この辺りは気長に見ていると、そのうち謎ときにつながるような
モノや資料が出てくるかもしれない。
とりあえず、持っている軍用チョークを並べておこう。
左からそれぞれ下記の通り。
HOMARE CHALK 武揚堂、地図を作っている会社、
T.K.CHALK 皆行社 軍隊の組織で軍装品の製造販売もしていた
不明
軍用チョーク ますらを 日本ノート学用品 ノート、学用品のメーカー
このほかに私の所有ではないが、チョークメーカーの日本理化学工業のキットパスという軍用チョークもある。
複数の種類があることが次第にわかって来て、
そのこと自体に興味を覚える。
もう一つ気づいたのは、とりあえず今まで見つけた軍用チョークは
業界というか専門分野が重複していない。
偶然なのか、何らかの住み分けがされていたのか。
その辺もこれからウォッチしていくと
何かわかるかもしれない。
過去に紹介した軍用チョークの記事
https://tai-michi.hatenablog.com/entry/16284292
https://tai-michi.hatenablog.com/entry/17652169
https://tai-michi.hatenablog.com/entry/17559906
https://tai-michi.hatenablog.com/entry/2019/12/22/133652
https://tai-michi.hatenablog.com/entry/2021/01/01/142419
★軍用チョークと無関係だが
連載 文房具百年、今月は前月に引き続き明治38年の業界紙を紹介しています。
こちらもよろしく。
https://www.buntobi.com/articles/entry/series/taimichi/014473/