クツワ 店頭ディスプレイ付きステキ骨筆
昔の店頭ディスプレイで、ボール紙に商品を括り付けるのがある。
元は欧米から来た形式と思われるが、
残念ながら日本でその形の古いディスプレイの現物はなかなか見つからない。
という貴重なものを先日見つけることができた。
クツワの骨筆(こっぴつ)、店頭ディスプレイだ。
「甲」の字のようなマークはクツワさんが1958年まで使っていた「フリコ印」だ。
この部分のデザインが、格好いいし品もあってとてもステキだ。
「F.N.&CO.」ということは「西村福松商店」時代なので
大正9年以降になる。
デザインからすると大正終わりから昭和初期かな。
これが入っていた箱も一緒に入手した。
貼られているラベルのデザインも良い。
ところで、「骨筆」って何?という感じだと思うが、
謄写版の蝋原紙に書く道具のようだ。
インクを付けて書くのではなく、蝋原紙の蝋を削り取ることで
そこからインクを透過させて印刷する、というものかと。
※訂正 骨筆は謄写版用ではなく、複写用のペンとのこと。
複写用のペンとは何?という感じがするが、それについては別途どこかで実験&説明したい。
取り急ぎ訂正します。 2021/5/9
首のところがねじで開けられるようになっており、
中に予備が1個入っている。
軸のセルロイドの色合いや模様も
日本の事務用品らしい落ち着きがあって
味わいがある。
クツワさんは1910年開業の百年越え企業。
時々古いものが出てくるのだが、
昔のマーク時代が可愛いしなかなか良いデザインのものが多い。
今回も良いものを見つけた。