円安とアメリカの文房具カタログ
先日ebayで、文房具のカタログが何冊も出品されていた。
インクコレクターの方が所有していたものとのこと。
年代的には1920年代から1950年代頃のアメリカのカタログ。
その時期のカタログは何冊か持っているので、是が非でも!というほどではないが、
カタログが違うと新たな発見があったりするので、良さそうなのを見繕って
4冊ほど入札した。
結果は4冊のうち2冊を落札。まぁいいか、と支払いを済まそうとしたところ、、、
「は?」
思わず声が出た。高いのだ。
しまった、1ドル=100円ちょっとくらいの感覚で落札してしまった。
あああ、失敗した。
悔やんでも後の祭り。4冊全部落札できてなくて良かった。。。。
不幸中の幸いというやつだ。
気を取り直して、清算の続きをしよう。
同じ出品者なのでおまとめ発送依頼をクリックする。
「えっ???」
「まとめないよ」と塩対応なメッセージが。
失敗した。カタログがたくさん並んでいるのに浮かれて、よく見なかった。
それにアメリカからは、なんでも送料が高くカタログも例外ではない。
ついでに言うと、アメリカのカタログは数百ページに及ぶものがあり、今回落札したのはそのたぐいだ。
つまり重い→ 送料高い。
2冊でカタログ代と送料を合わせると、目をそむけたくなるような金額になってしまった。
「はぁ」
ため息ついても仕方ないが、ため息が出る。
どうしたものか、と言ってももう仕方ないので、金額は忘れることにした。
そうだ、せっかくだから久しぶりのブログのネタにして、
活用した感で失敗した感を払しょくしよう!(できるのか?)
ということで、これが今回買ったカタログその1。
この表紙と裏表紙がいかにもアメリカらしくて格好いい。
高くついたが、このデザインはかなり気に入っているので、まぁいいかという気分になる。
それに届いてから分かったが、このカタログかなり大判だ。
下の写真で、青い表紙のカタログはA4サイズなので、それよりも2回り位大きい。
B4変型といった感じだ。
中身も少しご紹介。
このカタログは1946年のものだが、このころになると、色々なもののデザインにアメリカらしさが強くなっている気がする。
筆記具、鉛筆削り、ホッチキス、どれもアメリカらしい格好良さがある。
もう一冊はこちら。1953年で、表紙は地味だが、368ページの分厚いカタログだ。
(ちなみに1冊目も200ページ以上ある)
この手のオフィス用品カタログは、文房具以外にモノもいろいろ載っているが360ページもあれば、文房具もそれなりに載っているだろいうということで
つい手を出してしまう。
このカタログでは、消しゴム付き鉛筆書きになった。
消しゴムをとめる金具がそれぞれデザインが異なる。
丸い消しゴムも面白い。
鉛筆削りのページでは、電気式の鉛筆削りを発見。
左下の黒っぽい山のようなものがそれだ。何とも場所を取る感じのデザインが
アメリカっぽい。
アメリカの電気式鉛筆削りもなかなか格好いいのだが、場所を取りそうというのと
電気を使うものは動かなかったり、動いたとしても電圧が違うのでちょっと手を出せずにいる。
あとは大体どのカタログも消しゴムのページは必ずチェックしている。
一番下のラグビーボール型の消しゴムは確かセルロイドのケースに入っていたものを持っている。
SEEDから同じような形の消しゴムが出ていたと思うが、おそらく元はアメリカのこの消しゴムなのではないかと思っている。
あとは、このころになるとボールペンが載ってくる。
デザインとしては今もあるような形だが、カタログにイラストで載っていると
妙にアメリカっぽくて格好良く見える。
と、今回購入したカタログはこんな感じだ。
ついでに、我が家にあるアメリカの分厚いカタログを引っ張り出してみた。
こんな感じだ。年代は大体1940から1960年代くらい。
こんなに分厚いと、持っているだけでうれしいのと、
調べものをする際に難かしらの情報が見つかることが多く、重宝している。
以前イベントでカタログ閲覧コーナーをやったことがあるが、
見る人が違うと、見えるものが違うので、私の目に入っていなかったものを教えてもらえたり、なかなか楽しかった。
また、いつかどこかで「カタログを閲覧する会」みたいなことをやりたい。