今年はいろいろ追われてブログの更新があまりできなかったのが反省点。
良かった点としては文房具のWebマガジン「文具のとびら」で「文房具百年」という
連載を始めさせてもらったこと。
正直、毎回ネタと内容に苦労しているが、
改めて資料やコレクションの古文房具を見直すいい機会になっている。
新しい発見もある。
さて、今年最後のブログネタは何にしようか。
丁度変ったカバーの消しゴムが手に入ったので
それにしよう。
詳しいことはわからない。
消しゴムを見る限り、100年前クラスの古さだ。
消しゴムに印字された文字があったことがかろうじてわかるが
ひび割れており、読み取れない。
このカバーは厚手の布のようなもので作られているようだ。
布というより、かなり固い感じの織物と言った方がいいだろうか。
粘土のようなもので、飾りが付けられている。
編み込んだ紐がついているとても凝ったつくりだ。
サイズは消しゴムにぴったりで、少し引っ張ってみたが外れない。
これは海外のオークションで見つけたもので、
「手作りのケース」と説明されていた。
このつくりを見ると確かに工業品ではないのかなと思う。
編み込んだ紐の先には豪華な房が付いている。
私は基本的に手作りのオリジナルではなく、
工業製品が好きなのだが、
この豪華な消しゴムケースは、なんだかよくわからないが
手に入れないといけない気がした。
これまで消しゴムケースは、紙やプラスチックはもちろん、
金属やベークライト、陶製とう色々な素材のものを集めたが
布製はなかった。
それにこの存在感。
手創りとしてもがんばりすぎな感じで、消しゴムより目立つ存在感のカバーは
中々みられるものではない。
つまり、私はもともと消しゴム好きだが、
いつの間にか変わった消しゴムケースも好物になってしまったのだ。
ということで、今年は消しゴムケースでおしまい。
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そしておまけのお知らせ。
で、小道具の協力をした。
明治から大正、昭和の文房具について、一部現物の貸出や、資料の提供、担当の方と時代考証などなど。
もちろん、古い文房具で協力したのは私だけではないので
古い文房具が出てきたら私のモノ、というわけでは全くない。
正直なところ、どれがどこで使われたのかわからないが、いまだに貸し出し中のモノもあるので、
多少お役には立てているようだ。
自分が持っていたものがこういう形で役に立つのは嬉しいが、
それだけでなく、実際にいつの時代に何がどのように使われていたかという視点で
調べたり考えたりするのはなかなか楽しい経験だった。
大河はあまり見ないのだが、「いだてん」は見ようかな。
お知らせは以上。
今年一年なかなか更新しないブログを見ていただいて
ありがとうございました。
間が空いてもブログは続けていくので
来年もよろしくお願いします。