若草色の鉛筆削り
明日から5月。外はいたるところで若草色が美しく、何をするでもなく
なんとなく浮き立つような気分になる。
若草色の鉛筆削りを紹介しよう。
どちらも、もともとはもう少し濃い緑色だったかもしれないが
いい感じで退色していて、やさしい色合いになっている。
この鉛筆削りは、形というかデザインがとても気に入っている。
ブリキの質感もいいし、何より形がおしゃれだ。
それに車の鉛筆削りとしてちょっと珍しいのは、前から鉛筆を差し込むところ。
このタイヤが斜めになっているのも、軸が曲がっているのでなく、
パーツを噛ませてこの角度になるように作ってある。
本当は後ろにタイヤがついているのだが、これは無くなっていた。
ちなみに、なぜそれが分かったかというと
大変珍しいことに海外のオークションと日本のオークションに同時期に同じものが
出品されていた。
私は海外の方で落札したが、日本のオークションに出品されていたものは
後ろにタイヤがついていたのだ。
この鉛筆削りは初めて見るので、そうたくさん出回っているものではないはずだ。
それが日米同時にオークションに出るとは、この偶然にちょっと驚いた。
それに日本にもあるということは、もしかしたら日本製かもしれない。
日本のオークションでは誰が落としたのだろうか。
知り合いが落としていたら愉快だな。
ごみを出すのは車の下から。
ああ、この色が元の色か。
でも今の黄味がかかった色の方が好きだな。
そしてこの写真立ても鉛筆削りだ。
セルロイドで出来ていて、枠の模様など丁寧なつくりだ。
これは写真立として立たせる部分が、鉛筆削りになっている。
写真立てとくっつけるためにセルロイド?プラスチック?をかぶせてあるが、
鉛筆削り自体は金属製だ。
これを買ったとき、骨董屋さんが
「写真入ってるの。彼氏じゃない?ってみんなで話してたんだ」と教えてくれた。
笑
そうか、「これは文房具です」と言えば、彼氏の写真を授業中に机に出していても
OKなのだ。
おもちゃっぽくても文房具であれば一応許されたのと同じだ。
その彼氏の写真。
幼いけれど、笑顔が素敵なしっかり者さんに見えます。
中一とかそれくらいでしょうか。
時代はいつだろう。
戦前まで行くかな。昭和20年代くらいのイメージだけど
中一くらいでこれ学校に持っていっていたら
結構なおませさんだったのでは。
この鉛筆削りの持ち主は、どんな女の子だったのだろう。
こちらまでウキウキするなぁ。