輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

2017年の失敗コレクション

晦日、紅白真っ最中。

こういうタイミングでこっそり書いている今年最後のブログは
「私の失敗」

「古文房具コレクター」なんて言われたりしていますが、
コレクターとは何ぞやということもあまり考えたことはなく、
気付いたらそういわれるようになっていたので、
本人としてはあまり意識していない。
ただ、「コレクター」なんて言われると、
集めているモノに対して目利きでいたいし、
いいものをうまく手に入れる人でいたかったりする。

が、
世の中層も甘くなく、いろいろ失敗している。

年末なので今年の失敗(の一部)を白状して年を越そうかと。


その1

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これ、ホッチキスだと思って購入。
これに近い形のを持っているので、仲間だと思って。

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ホッチキスと言えばホッチキスと言えないことがないが、
文房具ではない。
工具だ、これ。

文房具のホッチキスは紙の裏側に貫通した針を丸める機構がついているものだが
それがない。


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かっこいいんだけど、文房具というには荒々しすぎ。


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箱にこういう図がついていたので、もしかして真中の蝶結びみたいな止め方ができる
すごい道具かと思ったけど
針か本体が違うらしい。

ああ、間違えた。

その2

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「これなんですか?」
「万年筆ケースじゃないかな」
「じゃあ買います。」


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半信半疑だったのだが
どうやら葉巻入れらしいということがわかり。

うーん、確認不足。
余談ですが、骨董屋さんもなんでも知っているわけではないので
それが「何であるか」と価値、それに買う買わないはあくまで自分の責任だ。

その3

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鉛筆削りとして売っていた。
これはきっとレアなものだと購入。

届いて、ふたを開けたり、ハンドルを回したり。

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見れば見るほど、鉛筆削りとは思えない。
どうしたって鉛筆を当てたり入れるところが無い。

なんだこれ。

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商品名はTwinplex。
ハンドルがあって動かすものなので、動画が上がっているのではないかと
YouTubeを検索。
あった、動画。



レアものねらって焦って手に入れるからこんなことになる。
入手する前にYouTube検索しないと!と自分につぶやく。

あーあ、間違えた。

ちなみにこれ、何回も「鉛筆削り」として海外オークションに
出品されている。

入手した人がわからなくて検索すると、
前に鉛筆削りとして出品されていた履歴が出るのだろう。

そして私の仲間が世界のどこかで増えて続けているわけだ。


その4

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1940年頃のイーグル鉛筆。

これ、オークションで特別な鉛筆として売っていた。
どう特別なのか。

なんとスパイクを内蔵していてスパイが逃亡に使ったもの!
第二次世界大戦中のイギリスに設置されていた組織「特殊作戦執行部(英語: Special Operations Executive, SOE)」のものだと書いてあるようだ。
ちなみにこれがオークションに出ていた写真だ。

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すごい!
それは欲しいぞ。
ちなみに同じ人から一緒に出品されていたのは万年筆型のナイフ。
うーんそれもいいけどそちらは既に高値になっている。
よし鉛筆だ!

しかし鉛筆も予算の倍以上になってしまい、断念した
はずだが、なぜか私の上にいた4人ばかりが全員キャンセルしたらしく
わたしに回ってきた。

????となったが、
前にも落札者がキャンセルしたことがあったので
購入した。



届いたものは


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鉛筆の中に確かに金属の棒が入っている。

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一見鉛筆の芯に見えるが金属でできている。

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しかし、写真にあったようなギザギザはなく、
ただの先がとがった金属の棒である。

それに写真ではEAGLE の文字の先から金属が出ているが、
届いたものは反対側から出ている。

それにどうにもつくりが雑だ。

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芯を削って、

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金属の棒を入れる。。。。

これ、私でも作れるぞ。
おまけに、金属棒より穴の方がぜんぜん大きいので、
簡単に抜け落ちる。

これを逃亡道具にしてたら命がいくつあっても足りないというやつだろう。

うーん、どこでこうなったのか。
甘かった。

クレームを入れて返品しようかと思ったが
海外オークションでそれをやるにはとても面倒だ。
第一英語ができないので、すべてGogle先生頼りである。

結局そのまま引き取って今回は勉強代と思うことにした。
とほほな話である。



さて、2017年もそろそろ終わり。
紅白は最後の出演者が熱唱中。
私の苦い経験の白状もこの辺にしておこう。

落ち着いて考えたり調べたりすれば
回避できることも多々あるわけで、
飛びついてしまわないように気を付けなければ、、

とはいっても、きっとまた失敗するので
来年の大晦日も同じような記事を書いてるかもしれない。


今年一年ありがとうございました。
2018年もよろしくお願い致します。