輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

骨董ジャンボリー「明治から昭和の文房具の世界」展、ありがとうございました。

1年前から決まっていて、無事にできるのかと心配でならなかったイベント、
骨董ジャンボリーでの展示が終了いたしました。

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20016年8月5日~8日の3日間、東京ビックサイトで開催された「骨董ジャンボリー」。
この特別企画展として文房具展示のお話を頂いたのが
1年ほど前。

骨董ジャンボリーへは何度も行っているものの、
実は展示を見たことがなく、規模や内容など自分で務まるのか不安だらけのまま
やらせていただくことになりました。

前日24時からセッティング開始、
いったん中断後早朝から今度は強力な助っ人に手伝ってもらい
ぎりぎり10時に準備完了。

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私の展示は入口のすぐ横でした。
背の高いガラスケース5台と腰の高さのローケース2台、会議テーブル2台を使っての展示です。

ケースから出すのは形が面白くて大きいもの。
手違いがあってもまず壊れないものを配置しようと思い
ホッチキスと鉛筆削り、チェックパンチを並べました。


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先頭にいるのは19世紀終わり頃の単発針ホッチキス、「マギル」さんです。
これの針はまだ見たことがありません。


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これは男性の目を惹いたようですね。
会場に入ってきた男性の目がパッと輝く素敵なシーンを何度も見ることができました。

ホッチキスを集めている方や好きな方が熱心にご覧いただきました。

あと「前にテレビ出てましたよね」も何度か言われました。
はい、タモリ倶楽部に出てました。
テレビってすごいですね。1年以上前なのに。ちょっと驚きです。

ガラスケース展示内容は以下の通りです。
ガラスのハイケース
1台目 鉛筆、キャップ、鉛筆削り、消しゴム、鉛筆や消しゴムのディスプレイ
2台目 絵具、組合せ文具、クレヨン
3台目 ノート、便箋、封筒、ラベル、紙製石盤
4台目 資料、カタログ、業界紙、見本帳
5台目 カッター・ナイフ、単語帳、筆箱・下敷き、ペン・インク、のり・画鋲

ガラスのローケース
1台目 机上事務用品、伝票、ファイル、帳簿、名刺、名刺ファイル
2台目 小さい文具、針なしホッチキス、ワイヤーホッチキス

ざざっと写真でご報告。
来ていただいた方から写真を提供いただいたので
それも使わせていただきます。

1台目

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鉛筆の棚から四角い芯の鉛筆。

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鉛筆キャップ。セルロイドがかわいい。
どうしても立てたかったので、ディスプレイに苦労しました。

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鉛筆削り。
これもどうしても鉛筆にさして立てたかったので、めちゃくちゃ苦労したディスプレイです。

内容は明治頃から昭和までの鉛筆削りのダイジェストです。

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消しゴム。
これも100年位前から昭和レトロ迄のダイジェスト版。
加えて変わったケースや、タイプライター用なども

2台目

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組合せ文具とクレヨン。前から組合せ文具をバーンと並べたかった。
今回殆ど並べられたのが良かった。
最上段が思ったより高くて絵具が少し見づらかったのが残念。

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戦前。猿蟹合戦のノートセット。この登場キャラクターの表現がスゴイ!

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3台目

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カタログ、見本帳はほんの一部しかお見せできなかったけど、
「良く集めたね」の声もいただきました。

4台目
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このカッターのディスプレイも気に入っています(笑)

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画鋲のエンボスのかっこいいところを見ていただきたかったのですが
小さすぎて見えないので「心の目で見てください!」とトークショーでお願いしてみました。

ローケース1台目
この時計のようなものは時刻を記録するタイムスタンプですよ!
時計ではないですよ!

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最近お気に入りの名刺と名刺帳ももちろん展示。
地味すぎてあまり見てもらえなかったかな?


ローケース2台目。

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上の段に小さい文房具を並べました。
とくにヨーロッパの小さい鉛筆はかなり人気でした。

ざっと展示はこんな感じです。

とにかく場所が良くて、とてもたくさんの方に立ち寄っていただくことができました。
男性にはホッチキスや鉛筆削り、女性には組合せ文具、キャップや消しゴム、ノートなどが人気でした。

「懐かしい」と「知らなかった、すごいね」という感想をたくさんいただきましたし、
出店されている骨董商の方々が時間を見つけて見に来て下さったのも嬉しかったです。

印象的だったのは高齢の女性の方がとても幸せそうな微笑みを浮かべて
展示をじっくり見ていらしたこと。
懐かしいものでもあったのでしょうか。
幸せな子供時代を思い出していたのかなと思い、私も幸せな気分になりました。

他にもたくさんの方の楽しそうな表情を拝見することができ
大変だったけど展示してよかったなと感謝の気持ちです。

トークショーはこの展示の補足説明を中心に40分ほどしゃべらせていただきました。
こちらも2回とも3、40名の方に聞いていただいたでしょうか。
割と好評だったようで一安心でした。

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トークするときは、現物のあるところかスライドを使うのですが
今回はスライドがなく、展示場所からも離れた場所なので紙芝居方式で。

この紙芝居、途中からスタッフの方に持っていただくことになり、
助かりました!

このトークショーのサポートだけでなく、
今回のジャンボリーの展示ではスタッフの方々に本当にきめ細やかなお気遣いをいただき
安心して準備から展示、撤収までできるようにしていただきました。

その目配りの確かさに感服すると同時に
とても助けられました。

本当に感謝です。

それから今回の展示に合わせてジャンボリーのポスターも文房具でしたし、
チケットも鉛筆削りとホッチキス

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入場すると半分に切られるのですが、展示物からこの写真のものを見つけてチケットと一緒に
写真を撮っている方もいらっしゃいました。

スタッフの方が来ているTシャツもANTIQUEの文字が文房具モチーフで
可愛いデザインでした。

私はスタッフTシャツではないので2日目と3日目は自分でTシャツを作ってみました。

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適当さがあふれていますが、気合を買っていただくということでお願いします。(笑)



以上が大変長文になりましたが、骨董ジャンボリーの展示のご報告です。

改めて骨董ジャンボリー運営スタッフの皆様、写真を撮ってくださった坂崎さん、気にかけてくださった骨董商の皆様、来て下さった皆様、SNS等で応援してくださったみなさまに
お礼を申し上げます。

スペース的にはこじんまりまとまっていますが、
かなりの量を持ち出しました。
そう思うと、この量の展示はしばらくないと思いますが、
またどこかでちょこちょこと何かやると思います。

ということで、これからもどうぞよろしくお願いたします。