もういろいろと忙しくて後回し×後回しでこのありさま。
ブログを書くのに時間がかかるからいけないんだと思い、
余裕ができるまで1時間以内で書けるネタと内容にしようと
今日は紙資料の話。
Z.P.MARUYA
本と文房具のカタログ。
さあこのカタログはどこの物でしょう。
ブログのタイトルの通り漢字で見るとわかりやすいですね。
丸屋善八商店
はい、そうです。丸善です。
そしていつの物かというと
明治12年。古いですね。
日本に西洋の文房具が入ってきたのは明治5年頃。
そのわずか7年後の資料ですから、私が持っている日本の文房具の資料の中では
最古になります。
さて、その中身はというと
本編はすべて本のカタログで、
文房具は裏表紙の裏側に1ページだけ、それも商品の画像はなし。
画像があったらいいなぁと思ったのですが、
なかなかそうはいきません。
丸善が文房具を扱い出したのかはいつからかわかりませんが
恐らく日本に文房具が輸入され始めた明治5年頃から早々に扱っていたのではないでしょうか。
とにかく文字だけでも貴重な資料。
眺めているとわからないものや
この時代からあったのかと思うものなど。
あれ?っと思ったのは鉛筆。
お馴染みのFaber、DIXON、Eagleのあとに「Z.P.M&Co」とあるのは
丸屋善八商店オリジナル鉛筆ですね!
その8年も前に丸善の鉛筆はあったのか!
と、丸善のサイトで社史を調べるとこの鉛筆について記載がありました。
明治20年の商品の記載の中ですが、同じものでしょう。
「Z,P.MARUYAの社名の入った図画用の鉛筆である。勿論輸入品であるが、製造元と契約しネームを入れさせたらしい。」
(出典:「丸善百年史 日本の近代化のあゆみと共に」 第一編14章「唐物店と工作部」、P265)
※丸善はとても分厚い社史がネットで公開されています
そうですよね、輸入物ですよね。でも明治12年に既に輸入物に自社の名前を入れさせているなんて
それ自体がすごいなぁ。
丸屋善八鉛筆、見たいなぁ。
あと「Magic pencile」も気になりますが、これは金属でできている芯が減らないやつでしょうか。
この一番上のものはゴム糊です。
糊!やっぱりあったか糊!
とにかくどんなカタログにも出てくるんですよ。
糊!
それから紙の所に「フールスキャップ」とありますね。
この頃から輸入されていたのですね。
まだ万年筆はないようですが、
ペン先は数種類扱っていたようです。
ほんの少しの資料ですが
時代を考えるとどんなものだったのか、当時の人たちに
どう見えていたのか
想像は膨らみます。
さて、なんとか1時間に収まりましたかね。
もっと効率よく書けるようにならなければ。