安住紳一郎の日曜天国紹介文具とはさみの補足
安住紳一郎の日曜天国、ゲストでダバダのコーナーに出演させていただいた。
聞いてくださった皆様に感謝!
2015年から1年半サイクルで読んでいただき、早くも5回目になった。
今回紹介した文房具は下記となる。
左列上から「竹のパンチ」、「竹のコンパス」、「バリカン削り」、「Perfect Pencil Pointer」、
中央列上から「軍用チョークセット」
右列上から「丸善文房具目録」(1906年、多機能はさみが掲載されており、紹介文を安住さんが読んでくださったやつ)、「マイクロ写真付き多機能はさみ」。
なお、スゴイ偶然だが、最近出た「望星」という雑誌に
谷崎潤一郎の「文房具漫談」が掲載されているらしい。
興味がある方はご覧いただくといいと思う。
そして多機能はさみについて、前回このブログで紹介してから進展があったので、
ラジオでは紹介させていただいたが、記録のため記載しておく。
まず、前回ブログをアップしたことをツイッターでお知らせしたところ
「『吾輩は猫である』に出てくるはさみ」と教えてくださった方がいた。
驚いて早速確認すると、猫の飼い主の友人「迷亭氏」がはさみを自慢するシーンがあり
そこで詳細にはさみの特徴と、「蠅の目玉のような」中に写真があることを
自慢していた。
ということは、丸善のカタログに掲載される前に、おそらく漱石はこのはさみを持っていた。
漱石は内田魯庵という丸善で「学燈」の編集に携わった人物と懇意にしており、
丸善は身近な存在であったことが推測される。
ということは、(勝手な想像だ)日本橋の丸善に行った際に、このはさみを見つけて
購入した可能性がある。
更に小説の中で迷亭氏が自慢しているが、これは漱石自身の自慢という解釈も可能だろう。
ちなみにこの「蠅の目玉」のようなレンズはスタンホープレンズというそうで、
一時期流行ったらしい(これもツイッターで教えていただいた。)
スタンホープレンズで画像検索すると、ナイフや指輪などに組み込まれたスタンホープレンズと写真を見ることができる。
また、はさみの機能だが、海外の方で18種類かな、を紹介しているのを見つけた。
それが下記だが、半分くらいはどういうものか、更にどこの部分のことを言っているのかがわからない。
ま、そのうち追加情報が出てくるだろう。
ないよりましということで。
①はさみ
②ボタンホールはさみ
③ガスパイプトング
④葉巻カッター
⑤ペンチ
⑥定規
⑦物差し
⑧爪やすり
⑨ドライバー
⑩缶切り
⑪カートリッジエクストラクター
⑫金槌
⑬鉛筆削り
⑭ガラスカッター
⑮ガラスブレーカー
⑯マーキングホイール、
⑰ナイフ
⑱スタンホープレンズ
世の中にはまだまだ知らない面白いものが
たくさんあるのだ。
そのことに感謝して、これからも古文房具集めていきたい。
そしてまた日天に呼んでもらえますように。
頑張るのだ。