骨董市で、古い金属製の分度器のようなものが目に入りました。
一緒に売られていたのは、文具というより工具に近いものだったこともあり
これも文具ではないかなと思って
一度は見送りました。
2週間後に、もう一度見かけて気になったので、聞いてみました。
「鉛筆削りですよ。ほら、ここで芯を擦ってとがらせるんです」
なるほど。
そうか。
分度器型の半円から、やすりのついた刃が出てきます。
見た目がごついので、木を削る道具かと思ったのですが、
確かに鉛筆の芯の粉がついています。
そして、裏には新案登録番号が。
調べてみると、大阪の阪口さんという方の発案で、
大正2年に登録されていました。
名前は「生徒鉛筆削器」です。
大正2年というと1913年。
丁度100年前ですね。
今手元にあるこの鉛筆削りが
100年前のものかはわかりませんが、
そうヒット作とも思えないこの鉛筆削り。
恐らく出回った数も作られていた期間も
大したことはないかと思います。
なので、さらっと
100年前の鉛筆削りです、
としておきます。