輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

削り方のわからない鉛筆削り

こんなものを手に入れた。

 

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「鉛筆削り」だそうだ。

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実用新案の番号があったので、調べてみた。

 

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確かに鉛筆削りだ。それも大正時代の。

 

だが、これどうやって削るかわからないのだ。

 

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出っ張りが4つ、その下に刃が組み込まれている。

ちなみに出っ張りは空洞だが、鉛筆が通るほどの大きさではない。

 

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刃ではない方は、ギザギザになっている。

が、芯を研ぐ感じではない。

 

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柄についている穴もうーん、単に紐とか通すだけなのかな。

 

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裏側は何だか複雑な仕組みになっているようだが、

接合されていて、ナイフのようにどこかが開くというものではない。

 

実用新案の申請文章を読んだが、いまいちわからない。

多分、表に突起がついているから、安全だというのと、

大体鉛筆の幅くらいに区切ってあるので、刃が長持ちする(するのか!?)といったところのような気がする。

 

削り方は多分シンプルにこうなのだろう。。

 

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この出っ張りのおかげで力を入れやすいという利点はあるようだ。

 

昨日の割に見た目が派手だ。

それに実用新案登録されても実際は商品化しなかった(できなかった)ものもあるだろうに、

造ちゃったんだ、これ。

 

まだまだ面白いもの、あるんだなぁ。

 

 

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