怪しい組み合わせ文具
組み合わせ文具を見るとつい手が出てしまう。
先日も一つ入手した。
松坂屋の組み合わせ文具かな?
そういえば高島屋の組み合わせ文具でも、派手な色を組み合わせたデザインの箱があったな。
でも松坂屋にしてはちょっと雑な感じが・・・
開けてみる。
完品ではなく、いくつかなくなっている模様。
おそらくノートや消しゴム、メモ帳、鉛筆削りとかが入っていたと思われる。
この「ワンパス」というクレヨン。
やぁ、ワンパス君!君のことは知ってる気がするよ。
君がお手本にしてるのはクレパスだね。
ちなみにワンパスの仲間というか、クレパスをお手本とした怪しいクレヨンは多数ある。
昭和初期頃の文房具は、クレヨンに限らずこういったものが山盛りあるので、
百貨店の組み合わせ文具だからと言って、こういうのが入っていないとは
限らない。
でも、怪しいにおいがしたので、マークをよく見てみた。
形は松坂屋っぽいけど、あれ、木へん?あったかな。違和感が、、、
間違いなく松坂屋の組み合わせ文具の箱を引っ張り出し、マークを見ると。。
ほら、やっぱり違う。
マークは井桁の中に「藤」が書かれている。
よく見ると箱の紙の貼り方や「組合文房具」のラベルも雑で安っぽい。
ということで、この組み合わせ文具は百貨店のものではなく
「おたく、どちら様でしょうか???」ということだ。
ちなみに一緒に入っていた鉛筆は、特に有名メーカーをお手本にしたというのではない「カーボーイ鉛筆」だ。
ラベルを拡大するとなかなか愛嬌のある顔である。
鉛筆にもちゃんとカーボーイの顔が入っている。
今だったら、こういうのがあるとネットでたたかれるのだろうな。
ま、昔のものだし、昨今重苦しい話ばかり聞こえてくる状況だし。
「箱のピンクきれいだねー」「松坂屋?あ、違うの!?はははっ」と
一瞬楽しめればOKかなと。
■お知らせ■
Web連載、文房具百年の今月号がUPされました。
「日本の洋式帳簿、その始まりの頃」
https://www.buntobi.com/articles/entry/series/taimichi/011276/
文房具の話っぽくないけど読んでね。
あと最後の方の写真を見てほしい!