いとう呉服店のものかもしれない組み合わせ文具
コロナウィルスの影響が日々ひどくなって不安な状況になってるが、
自分でできることはちゃんとやって、あとは日々冷静に過ごしたいと思う。
入学シーズンだが、学校や幼稚園がしばらく始まらないところも多いようだ。
今日も前回に引き続き入学シーズンやクリスマスにプレゼントとして贈られた「組み合わせ文具」の紹介だ。
前回は松坂屋もどきの組み合わせ文具だったが、今回はもどきではなく松坂屋の前身の「いとう呉服店」のものかもしれない組み合わせ文具の紹介だ。
いとう呉服店のものだとすると、大正14年に松坂屋に社名変更しているでの、時代としては大正時代であろう。
箱はこんな感じ。これを見て「おおー!」となったのだが、
実は同じ箱を箱だけの状態で以前購入した。
その時買った箱は2つで、もう一つはクリスマス風の絵柄だった。
なぞの箱だったが、いとう呉服店のものかもしれないと思うと、ちょっとうれしい。
そして中身だ。
完品ではなくいくつか欠けているものがあるようだ。
それに別で買ったものも入っているようだが、
鉛筆、ノート、楕円形の消しゴム、ペンケースあたりは雰囲気的にもともと入っていたものだろう。
個人的には消しゴムがうれしい。
「ITOGOFUKUTEN」と印字されているので間違いなく大正時代のものだろう。
この消しゴムをみてこのセットを「いとう呉服店」のものではないかと思ったのだが、正直なところ断言できない。
一緒にあった細長い消しゴム、これも細い縞状の2色になっていてかなり古いものだが、もともと入っていたのはこちらかもしれない。
鉛筆は5本のうち3本がEBERHARD FABERで、残りはメーカー不明の無地の鉛筆という少し不思議な組み合わせ。
海外の鉛筆が入っているあたりは百貨店的である。
ノートはシンプルな雑記帳。中は無地のざらざらした紙だ。
小ぶりのピンクのノートの表紙のデザインがおしゃれである。
このノートとは別で手帳のようなものが入っていた。
これがまたちょっと不思議な代物だ。
金色の小口にマーブルの表紙?はとてもしゃれているのだが、、、
表紙?のマーブル模様の厚紙が中途半端なところで切れているのだ。
それにこれが表紙だとすると、「MEMO」とも「NOTE」とも書かれておらず、
なんというか、どうしたらいいのか当惑してしまう形をしている。
おそらくだが、手帳カバーのようなものがあって、それにこの中途半端な部分を差し込んで使うようになっていたのではないだろうか。
だがセットの中にそれらしきものはなかった。
なお、この手帳の紙は透かしが入っており、
その模様も何を表しているのかよくわからない。
海から日が昇っているような絵に見えるが。。。わからない。
クレヨンとペンケース。
クレヨンの中身はほぼなくなっており、1本だけ残っているのは別のメーカーのクレヨンだった。
それと、かわいいがこれもちょっと謎なものが入っていた。
透明のセロファンに模様がついているものだ。
とてもかわいらしいのだが、松坂屋の値段シールが貼られているところを見ると
最初から入っていたものではない。
おそらくこれは持ち主の女の子が後日買ったものを一緒に入れていたのだろう。
このかわいいセロファンは「手工用 手芸用」とあるが
どういうものを作って遊んだのだろう。
当時ほかにもいろいろな柄があったのだろうか。
見てみたいものだ。
以上のようにもろもろ中途半端だったりなぞだったりの組み合わせ文具だ。
この組み合わせ文具が「いとう呉服店」のものか、
「いとう呉服店」「松坂屋」で良く買い物をするご家庭の子が持っていた
「いとう呉服店」とは関係ない組み合わせ文具か、
謎だ。
いつか答えがわかればいいな。
とりあえず、今の時点では、大正時代らしい組み合わせ文具のかけらが手に入ったというだけでも
私としては楽しいのだ。
おまけの画像。
鮮やかな色の文房具が詰め込まれたこのセットは
組み合わせ文具の中でもかなりお気に入り。
そういえば最近、目の覚めるような組み合わせ文具と出会えていない。
何か出てこないかな。
それと今年新入学のお子さんたちが、
新しい文房具を持って安全に学校で勉強できる日が
早く来ますように。