イタリアと日本 同世代の鉛筆削り
暑くなりましたね。
何かと忙しくて3週間ぶりの投稿になってしまいました!
間が空いてしまったときは、
無理せずさらっと1本アップ、という感じで続けております。
ということで、本日はさらっと鉛筆削りを。
両方とも小型の鉛筆削りです。
左の黒いものは日本の古い鉛筆削り。
具体的な年代は不明ですが、質感から大正から昭和初期初期ではないかと。
右側のシンプルでおしゃれなデザインは
イタリアで作られたもの。
1920~30年頃、販促品、ノベルティらしいとのこと。
つまり、同じ時代のものですね!
イタリア製のほうは文字も何もなく、裏も表と変わりません。
日本製のほうは裏に「安全鉛筆削」の文字と
お約束の実用新案登録番号が。
ところがこの16470を調べてみたのですが、
全く違うものが表示されます。
もしかしたら申請番号で、実際には登録出来なかったのかもしれませんね。
本体は硬い木でできており、四角いところのざらざらは
やすりです。
この手の鉛筆削りは
いざ削ろうとすると「あれ?どうすればいいのかな?」となってしまいます。
これもそんな感じなのですが、、、
多分こんな感じかな。
削りながら写真を撮るには手が一本足りないので中途半端な写真ですが、
このように刃を当てて左から右に引っ張るのかと。
そして日本のはこうかな。
刃に充てて、鉛筆削りを握り、鉛筆を手前(写真だと右から左)に
引く感じでしょうか。
ちなみにどちらもやってみましたが、
どちらも対して削れません!
とはいえ、この二つ、削り方も似てるといえば似てる、、、
似てるというより、鉛筆削りの削り方を大きく分けると同じグループに入る、と思うのです。
そして時代も同じ頃(多分)なのに、
この見た目の印象の違いが面白いです。
お国柄や、加工が得意な素材の違いでしょうか。
「どちらかが日本製でもう一つはイタリア製です。さあどちらが日本製かわかりますか?」
この鉛筆削りの写真を見せて
こう聞いたらかなり高い正解率なのではないでしょうか。
なんといいますか、お国柄など意識せずに作ったものに滲み出る
お国柄、
それこそ本当の「らしさ」なのかな
なんて思いながらこの2つを眺めています。
なお、このイタリア製の鉛筆削りは
6・23にオープンした銀座ロフトに出店しているドイツの古文房具店「INKWELL」さんで
購入しました。
INKWELLさんの日本ではなかなかお目にかかれないヨーロッパの古文房具が
銀座で見て触って購入できるというステキなことが起きています。
実はヨーロッパの文房具も有名メーカーのものは
比較的オークションなどで見ることが出来ます。
でもINKWELLさんの品揃えは、ノーブランドで、オークションでもなかなかお目にかかれないような
日常的に使われていただろう文房具が並んでいるんです。
新鮮だけど親近感が感じられるそんな文房具たち。
銀座ロフトに行く機会がありましたら是非立ち寄ってみることをお勧めします。
ちなみに、行ったときは消しゴムを山ほど買ってきました。
消せるかどうかはもったいなくて試せませんが
多分あまり消えません。
銀座ロフト文房具売り場、楽しいですよ。