輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

オトナお茶目な小型鉛筆削り


考え事をしながら鉛筆でさらさらと文字を書き、
「あー、疲れた~!」と言って引出しからこんなものが出てきたとしたら

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ライター?タバコタイムかな

と思いそうですね。

でもこれは鉛筆削りなんです。

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鉛筆を入れる穴を見るとわかりますね。

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このように差し込んで鉛筆をぐるぐる回すタイプかと思いきや

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立派なハンドルがついています。

このハンドル、使わないときは出っ張らないように縮めておけます。

そして鉛筆を差し込んでハンドルを回して削るのですが

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このように内部にバネが仕込まれていて
卓上鉛筆削りと同じように鉛筆を挟む部分を引き出して
ばねのチカラで鉛筆を抑えるようになっています。

この一見ライター風のおしゃれな「オトナ風鉛筆削り」を
びよーんと伸びて、ハンドルをぐるぐる回して削るタイプにしたところが
何ともお茶目だと思うんです。

中はこうなっています。

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小さい手回しタイプの鉛筆削りをハンドルで回します。
かすは中にたまりますが、鉛筆を指す部分の穴に隙間が空いているので
都度カスを捨てないと持ち歩くときにこぼれてしまいます。

削ってみると、まず鉛筆をいい具合にセットするのが難しく、
鉛筆を挟んだ部分を頑張って引っ張ると、本体の方が外れてしまいます。

それでもなんとなく、セットしてぐるぐる回して削ってみると
余り削り具合じゃよくありませんが、まぁ削れます。

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カスが散らばってしまいました(笑)

これはアメリカのオークションで入手したもので、時代はわかりませんが
恐らく1950年代とか60年代とかではないかと。
デザインとか質感とかそんなところからのあてずっぽうですが。

この手のひらサイズの物にコンパクトに仕組みを組み込んで
良くできているなと思います。
落ち着いたデザインも好みです。


このタイプの鉛筆削りと言えば、
少し前にドイツ製の回転刃の鉛筆削りをご紹介しました。

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大きさも同じくらい。
ドイツの回転刃の方がつくりは良くできているかな。

ちなみに今日ご紹介したミニ卓上タイプ鉛筆削りは
日本製です。

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日本がアメリカに輸出していた文房具は
よく見るのはおもちゃ的な要素が強いものですが
こういうビジネス的な雰囲気のものも出てくると
嬉しくなります。


ドイツの鉛筆削りは、かなり気に入っているものの一つですが
もう一つお気に入りの鉛筆削りが増えました。

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このような「ビジネスマン携帯用小型鉛筆削り」は
他にもあるのでしょうか。
もしあればきっと他にも恰好いいものがあると思うんです。

ちょっと気にして探してみようと思います。