輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

シカゴ削りにGiants、Planetary 鉛筆削り色々

明日から、八重洲文具室で
「日本と欧米のアンティーク事務用品展」を開催します!

準備はばたばたで、何とかかき集めて並べてきた感じですが、
並んでいるモノ達は1890年代のものもいくつかありますし、
並べ方がイケてなくてもそれなりの貫録です。

そんな貫禄ある選手たちの中で
ホッチキスが幅を利かせているのですが
今回鉛筆削りもなかなかいいと思いますよ。

先日ご紹介したチェコの回転刃、
以前ご紹介したステッドラーの回転刃(壊れているけど)の他に
この辺りを。


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「Giant」という鉛筆削りです。

特に珍しいものではなく、オークションでもよく見かけますし、
日本にも輸入されていたと思います。

以前からこの形を、一つ欲しかったのと、
セルロイドの透明感がいいなと思って。


そして「Chicago」

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こちらの方がもっとスタンダードというか、
戦前この鉛筆削りが輸入されてかなり好評だったのか、
販売の仕方がうまかったのか、
色々な資料で見かけます。

その際、日本語の名称が「チカゴ削り」なっているところが
よく時代を表していますよね。

色々な種類のものが出ているので、
日本で広まったのがこの形なのかは、不明です。

でもこのえんぴつけずりの本体に記載されている特許の最後が
1921年なので、大よそ時代はあっています。


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そしてこれも今回展示します。



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ふたを紛失してしまったのではなく、もともとこういう形です。
商品名「PLANETARY」はGoogle翻訳先生の聞いたら
「惑星の」と教えてくれました。

何で惑星?

と思われるかも知れませんが、
鉛筆を削るためにハンドルで回しているところは
惑星が宇宙を旋回しているイメージが浮かびます。


皆さんにもお見せできるといいですね。

と、八重洲の展示ですが、10/3(土)と10/10(土)は在廊する予定です。
展示品の中で、デリケートでないものは
ご希望があれば動かしてお見せしようと思います。

11:00~ 3日は17:00まで、10日は最終日なので16:00までです。

それから、今回図録ができていないので
(まだあきらめていませんが、めどが立っていません。。)
ポストカードを作りました。

こちらは印刷にかけているのですが、
明日に間に合わないので
数日は得意の(?)自宅印刷のカードを販売します。

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ポストカードは6種類。
ホッチキス2種は本物の針付。
チェックライターは、数字を打ち抜いています。


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あとの3種類は、鉛筆削り2種類と
ピンパンチ。
こちらは何もついていません。

余談ですが、鉛筆削りはなぜハンドルが上がっている写真にしたのか。

なんだかハンドルが上がっている姿が
「はいっ!準備できました、いつでも削れます!」
と言っている気がするんですよね(笑)


ということで、明日からの展示、よろしくお願い致します。