輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

チェコ製回転刃鉛筆削り

回転刃の鉛筆削りが前から欲しかったのですが、
インゲンカッターを買ってしまったり、
送られてきたものが破損していたりと、なかなか良い御縁がありませんでした。

そして、この度やっとわが家に動く回転刃鉛筆削りをお迎えしました。


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この回転刃は元はスペインなんでしょうか。
今でもスペインのEL-CASCO社は販売しています。

よく見るのはアメリカ製で、明治~大正頃に日本に入ってきたのも
アメリカ製と思われます。

アメリカ製は刃が大きくて迫力がある印象です。
それでもよかったのですが、たまたま見かけたこのチェコ製の鉛筆削りが
回転刃なのに可愛げがあって、す
っかり気に入ったのでこれにしました。

チェコスロバキアは1912年から1992年まであった国なので、
正直いつ頃の物かわからないですね。

状態がいいので、そんなに古くないと思います。

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鉛筆を刺すところは丸いところを少し回転させると
中の鉛筆を抑える部分が開いて、鉛筆を刺せるようになります。
刺したらリングを少し動かして
固定します。

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削りくずを入れるところを外すとこうなっています。
ちなみに台座は木でできていて、一度割れた跡があるのですが
綺麗に補修してあります。

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後姿。
黒い塗装にひびが出ていますが、
今のところボロボロはがれてくるようなこともありません。

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鉛筆をセットしたところ。

ちなみにチェコのちょうどいい鉛筆がなかったので
フランスのコンテ社の鉛筆にご登場いただきました。

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刃が鉛筆の側面をそぐように削っていきます。

削るときの下に引っ張る力と連動しているのか
鉛筆が自動でクルクル回転するので
同じところだけ削れるという事にはなりません。


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とは言え、きれいに丸くは削れないのはご愛嬌。
なかなか味のある削り方になります。

最近入手する古い文房具がなかなか優秀で
使おうと思えば今でも使える状態というのは
嬉しいものです。


わが家へようこそ。