輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

学生ナイフ

骨董屋さんから
「学生ナイフ」というものを
購入しました。

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目盛りのついた金属の板に
丸く刃物が付いています。

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鉛筆削り、ですね。
金属の種類はわかりませんが、
かなりしっかりしています。

裏はヤスリが付いていて
鉛筆の芯の粉がついています。


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削ってみたら、よく切れますし、
使いやすい。


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実は先日、たまたま明治時代の特許の「 児童必携安全鉛筆削り 」というものを見つけました。
これはその改造版ではないでしょうか。
(現物は持っていません。下記は特許電子図書館のデータです。)
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金属の先に、同じような丸い刃が付いていますし、
目盛りもあります。

この下野熊太郎さんという方を調べたら
北海道の地図を書いていたり、工作教室で講師に呼ばれていたりと
教育に携わっていた方のようです。

子供が安全に、紛失せずに使えるようにということで
考案された鉛筆削りのようです。

私の入手した「学生ナイフ」はもっと後の時代で
恐らく戦前のものと思われますので、
これを元にしたものだとすると、
この形が数十年残っていたことになります。

そういえば、骨董屋さんは、
このナイフのことを、初めから
「学生ナイフ」と言っていました。

「学生ナイフ」と「児童削り」
なんとなく共通していますね。

私は初めてこういったものを見ましたが、
割と出回っていた時期があるのかもしれません。


鉛筆削り、広いですね。