輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

押出し式シャープペンシル EAGLE PENCIL SIMPLEX

7月頃にブログにUPしようと思って
写真だけ撮ってあったシャープペンシル
さっさと書かないと忘れちゃいますね。

イメージ 1


またサイズが分かる写真を撮っていないのですが、
短めのシャープペンシルです。
未使用でとてもきれいな状態。
かなり古いものの可能性があるのですが、きれいすぎて年代の判別がつきません。

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 2

アメリカの老舗鉛筆メーカー、イーグルペンシルの「SIMPLEX JUNIOR」という
シャーペンです。

ノック式ではなく、繰出し式というのでしょうか。
本体とひねると芯が出てきます。

金属部分を外すとこうなってます。

イメージ 3


「芯が一本入ってるのね」
そう思いました?

私も思いました。


これ芯ではないのです。

イメージ 6


芯の太さの針金です。後ろの金属部分にくっついています。

では芯はどこ?

芯はこの中です。

イメージ 7

まず、この部分を見て「木!」と思いました。
塗装が完璧な状態なのでプラスチックに見えるんですよね。

よく見ると

イメージ 8

この斜めになっている部分は木の凹凸が残っていますね。
なるほど。

外見がきれいなのに、本体が木でできているあたり、ますます時代不明です。

で、話は戻りますがこの穴に芯と同じ太さの針金をさして、
ねじることで芯を押し出しているんです。

イメージ 9

ここをねじることで

イメージ 10


芯が出てくる。

商品名通りシンプルですね。
繰出し式シャープペンシルというか、「押出し式シャープペンシル」と
言った方がピッタリ来ます。

ちなみにイーグルペンシルの1913年のカタログを見て見ると

イメージ 11


ねじるポイントが違いますが、このシリーズのようです。

イメージ 12


説明書き。読める方はどうぞ。
もし全然違うことが書いてあったら教えてください。(笑)

特許は1896年となっています。
私が持っているのは小型ですし、デザインやパーツが新しい感じなので
かなり長く半場押されたシリーズなのでしょうか。

このシンプレックスができたころには、もう繰出し式のシャープペンシル
あったはずです。

つまりこれは繰出し式の技術が出る前のものではなく
「簡単なつくりでもいいと思うんだー」というノリの
イデア商品なんだと思います。

作りがシンプルなので、軽いし、芯もピッタリのサイズの穴に閉じ込めてしまうので
意外と折れにくいなど、割と使い勝手がよかったかもしれませんね。


ちなみに、イーグルペンシルのカタログを引っ張り出したついでに
掲載されていた他のシャープペンシルもご紹介しておきましょう。

イメージ 13

イメージ 14


イメージ 15


ご紹介と言ってもカタログ転載だけですが。。。

改めて見ると、もうこの時代にいろいろあったんだなぁと。

我ながら雑な感想ですみません!