スタート価格もそう高くありません。
ただ、この値段で落札するのは無理だろうな。
そう思いつつダメもとで一応入札しました。
終了日の前日、高値更新された自動メールが届き
競ろうかと思ったのですが、かなり高くなってしまいそうだったので
見送りました。
やっぱりあの値段では無理だよね。
そう思って忘れかけていたころ、
オークションサイトからの見慣れないタイトルのメールが届きました。
「Second Chance・・・・」みたいなことが書いてあります。
分からない単語を拾い読みして、どうやら落札者がキャンセルした模様。
え！この鉛筆手に入るの！
実は終了後、もう少し頑張ってみればよかったと
少し後悔していたところでした。
早速支払いを済ませ、到着を待ちます。
届きました！
いそいそと開封します。
買ったのは、A・W・FABERの鉛筆です。
「鉛筆」が「CRAYON]とフランス語なので、フランスに輸出されていたと思われます。
ラベルを見るといろいろ賞を取った鉛筆らしく
受賞歴と思われるものが記載されています。
1904年まで記載されているので恐らくその頃の鉛筆でしょう。
うれしい！となるところですが
あれ、これ違う。
私が「これは欲しい」と思った特徴がない、普通の鉛筆が送られてきたのです。
100年前の鉛筆は魅力ですが、
それだけで買ったわけではありません。
出品者にダメもとで連絡することにしました。
海外の出品者と言葉もわからないのに
交渉する自信もなく、トラブルも懸念されますが、
これは納得がいきません。
もしかして、オークションサイトに掲載されていた写真と
違うものが送られることが分かって本来の落札者はキャンセルしたかもと
ふと思います。
「私に届いた鉛筆は写真と違う。この鉛筆は●●だ。
間違いではないか？」
「鉛筆はいくつかありそれぞれ出品しているが、全部同じものだ。
写真も同じだ。 別のモノを見たのだろう」
と木で鼻をくくったような返答。
出品者も私が落札した商品の写真を見られるはずなのに
なぜ特徴の違いに気づかないのか
詐欺まがいの出品者かと一瞬疑ったが、過去評価にマイナスがなく
問題ある方とは思えません。
私が見ているオークションサイトの写真を、出品者に送ることにして、
オークションサイトの掲示板に画像を貼付して送りました。
ところがそのまま回答がありません。
「写真を送ったが届いたか？
届いていないならメールで送るから、メールアドレスを教えてください」
「写真なんて来てないよ。
あなたの言っている違いは大したことないだろう。
それは重要なことなのか？
メールアドレスは画面に表示されているよ」
掲示板の送信履歴では画像の添付がついているのに
届いていないと言われ、メールアドレスも自分で探せといった対応。
あきらめようかと思いましたが、
なんとかメールアドレスが見つかり、写真を送ります。
「私にとってその違いはとても重要。
なぜならとても珍しいものだから
写真を送るので確認してください」
これで「写真は届いていない」または返信が無かったら
ダメかなと思ったのですが、
返信が来ました。
「写真は届いた。
あなたの受け取った鉛筆の写真を送ってもらえますか？」
言葉が分からないながらに、相手の態度が少し和らいだ感触がありました。
私の言っている特徴の違いがはっきり分かるように
写真を送ります。
返信が来ました。
「私は5、6個この鉛筆を持っており、全部同じに見えた。
しかし、一つだけあなたの言っている特徴のものがあった。
あなたはあなたの手元にある鉛筆をそのまま持っていたいですか？」
どうやら複数の鉛筆の中で、一つだけ違っていたことに
出品者も気づかず、その特徴が写真に写り込んでいることも気づかず
出品していたようです。
そして、その一つは幸い他の人の所に行かず、
まだ出品者の所にあったようです。
これはもしかして、もしかする！？
期待に胸を膨らませつつ返信します。
「私はその一つが欲しい。
今持っているのは返却、または買い取ってもいい。
あなたのプランは？」
「私はあなたにこの一つを売ることができる。」
やった！
売ってくれるって！
いい人ですね、この方。
「もう他の人に送ってしまって手元にない」と言ってもわからないところです。
金額と支払方法を確認して入金します。
ココマデが今朝までの出来事。
今のところまだその後の返答はありません。
さぁ、私が欲しい鉛筆は無事送られてくるでしょうか？
この取引に関しては、送られてこなくてもオークションサイトを通していないので
保障してくれるところがどこもありません。
でも私は送られてくると思っています。
届いたら、どんな鉛筆かこちらでご紹介しましょう！
そして届かなかった場合も失敗談として、
紹介したいと思います（笑）
