いや、「これなんでしょう?」と言ってもタイトルに書いてあるし
本体にもかいてあるから分かってしまうんですけどね。
はい、チェックプロテクター(小切手保護器)です。
小さいんです。私の手のひらに収まるくらい。。。
手の大きさもいろいろなので言い換えると
ガムテープの穴のサイズ位です。
チェックプロテクターとは
小切手に書かれた数字が改ざんされないようにするもので、
これは数字の穴を開けるタイプです。
こんなふうに紙をはさんで
上から抑えると、数字の形に穴が空きます。
裏から見るとこうなってます
(ブチブチが苦手な方、ごめんなさい)
仕組みとしては数字の形に剣山のような針が立ってます。
使用頻度が高かったのか、$マークは少しゆがみが出ていて
うまく押せませんが、
他は大体大丈夫でした。
いつ頃の物かというと、特許は1912年ですね。
裏面に刻印されていました。
あと探してみたら、フランスの1930年代くらいのカタログに同じタイプのものが載っていました。
このカタログに書いてあるサイズが何のサイズだかよくわからないですね。
恐らく文字のサイズではないかと思うのですが
そうなると30mmは大きすぎではないかと。
余談ですが、このカタログの表紙はこれ。
ま、普通です。(笑)
話は戻って、このチェックプロテクターはサイズからすると、
携帯して外出先で小切手を扱うときにその場でプチプチやったんです、きっと。
日本では資料などでも今のところ見かけないので
恐らくまったく輸入されなかったか
入って来ていても使う人は限られていたのでしょう。
時代的におよそ大正時代ですが、
銀行マンが外出先で小切手を扱うことは
その頃の日本ではまだなかったのかもしれないですね。
見た目がとてもおしゃれな道具で
初めて見たときは驚きました。
知らない文具や事務用品がまだまだあるんだなと
そういった意味でもうれしくなった道具です。