一見特に変わりのない消しゴムですが、裏に特徴がありまして。
ペリカンのインクのイラストが。
これは古いぞということで入手。
実際届いてみると、かなりカチカチに固まっているので
質感としては80年くらいたっていそうです。
消しゴムは古いものほど年代の特定が難しいのですが、
このインク瓶が強い味方になるはずとさっそく調べました。
ペリカンの1928年のカタログです。万年筆以外のものが大体載っています。
確かこれに載っていたはず。
あったあった!これこれ。
ということは、大体1930年前後のものだといえるはずです。
ついでにもう少しページをめくってみると…
消しゴム自体も同じものが載っていました!
いや、資料って重要ですね。
入手しておいてよかったです。中身がわからず大枚はたいて失敗することも多々ありますが。
ちなみに久しぶりにこの資料を見て、もう一つ発見が。
少し前に入手した消しゴムの箱にこのラベルがありました。
調べなければと思ってそのままになっていました。
これです。
箱の模様もすてきなのですが、このラベルはかなり珍しいです。
微妙に顔が違いますが、まぁ消しゴムへの印字は粗くなるということで。
こんなふうに手元のものと資料が一致すると、
なんだか急に部屋に1928年の空気が流れている気がしてきました(笑)
次はこのペリカンのついた消しゴム自体を見つけたいですね。
消しゴムついでにもう少し。
先日イギリスからかなり汚れた消しゴムを入手しました。
これですけど、
(余談ですが「汚れた消しゴム」というと、不正でも働いた消しゴムみたいに聞こえますね。
ある意味消しゴムというのは文房具の中でもかなり汚れ役だと思いますが、
誤解を産みそうです。)
並べてみるとこんな感じ。
この中で欲しかったのは、スタビロの消しゴム2個と
イーグルの砂消し。
こんなに汚くても拭くと多少は小ざっぱりするんです。
うちにすでに新品があるペリカンと、汚れが殆ど落ちなかった残念な消しゴムは除いています。
表面の印字が消えないように気を付けると
大体このくらいかな。きれいにできて。
日本では古い事務用消しゴムを入手するのは
見つかりさえすればさほどライバルもいないのですが
海外は競争があってなかなか大変なんです。
なので、バラの1個2個とか、一見ゴミみたいなものとか
こんなふうに拾うように集めてます。
結構たまりましたよ!