輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

エコール流通グループ会社の明治期紙製石盤と本当の石盤

紙製石盤を一つ。

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いいですね、明治っぽいですね。

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先生のスタイルというかひげというか、明治という感じですね。
あと、明治時代にブランコってあったんだ、と変なところは気になり。
ブランコっていつからあったんでしょうね。


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平谷合資会社」製ということで、一応いつも社名を検索します。
殆ど出てこないことが多いのですが、

わー!出てきた。

というか、エコール流通グループ会社のようです、平谷合資会社というのは。
大手じゃないですか!!

なんというかうれしいです。
100年前にこれを作っていた会社が、まだちゃんとあるという事が。

中は未使用ですが、かびてます。

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裏側はお約束の時間割。

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紙製石盤は大体明治時代なのですが、このようにはっきり「明治」とあると
時代が特定しやすくていいです。

エコール流通グループ会社さんのサイトを見ると
平谷合資会社の社名だったのは明治26年から大正6年の間です。
明治の終わりごろだとしても、丁度100年たっているものです。


文具の絵柄も細部までかかれた丁寧なものです。

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そして今回、一緒に入手したのが、本物の石で出来た石盤。
そういえば今まで紙製しかもっていなかった。
枠付きの石盤はよく見るのですが、こんなシンプルな石盤は初めて見ました。

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これ、重いんです。
これを持って学校に行っていたとしたら、
それは大変だったと思います。
ノートパソコン位の重さがあります。

何もないところに升目を付け多跡がはっきり残っています。
素のものを買ってきて、おとうさん釘か何かで、ががりがり線を引いたりのでしょうか。

角が割れてしまっていますが、
結構切り口は鋭いので、ちょっと怖いですね。

これに比べたら紙席石盤はとても軽くておしゃれに見えます。
当時はきっと紙製石盤を買ってもらえる子は
裕福なおうちだったのかもしれませんね。

石盤はもう一枚ありましたが、そちらは無地でした。

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この重い石盤も文房具店で販売していたのでしょうか?