輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

駄目な文房具ナイトEX~文房具超人サミット2014~出演しました

7/21(月) 海の日にお台場カルチャーカルチャーにて開催されたイベント
駄目な文房具ナイトEX~文房具超人サミット2014~」にゲスト出演させていただきました。

年に2回ほど行われているこのイベント、ブングジャムの3人を中心に
文房具について色々な角度でトークが繰り広げられる楽しいイベントです。

4年前に教えてもらって依頼、毎回観覧しているのですが、
今回なんとゲストとして呼んでいただきました。

文房具でマニアックな人たちが「文房具超人」として
トークするという企画で今回3回目になります。

私でいいのか!?と不安いっぱいながら、
滅多にない機会なので参加させていただいたわけです。

全体はUStreamで残っていますので、お時間ある方はそちらをご覧ください!


(私の出番は2:16から2:42あたりです)
ここでネタをダイジェストでご紹介。

●自己紹介

かんたんにコレクションをご紹介

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消しゴムとか

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クレヨンとか。親友クレヨンのただならぬ雰囲気や第一クレヨンのたくらみ顔をご紹介してみました。

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画鋲とか。
蒐集歴4年、ダメな文房具ナイト来場歴も4年
実は今回もチケット取って自分の席は確保してました。

満席になると出演者分の席はないので、客席で見れないんです。
なので、自分の出演が終わったらゆっくり見たいなと思ってチケット撮ったのですが
最後だったので、結局ずっと緊張していました。

まぁ、いい記念品です。

●ネタ1-消しゴムケース

現代の紙からさかのぼって木製、革、金属など
古いところ、珍しいところをご紹介。

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ペリカン、ロイファーのコンビネーションタイププラスチックケース。
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最初に入手した1897年の木製カバーの消しゴム。

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木製カバー消しゴムの集合写真。

そして革製。
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最後に金属製

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今回、大きさを分かってもらうように、手形を使いました。
アンティーク消しゴムにはちょっと優雅に手袋つき。
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携帯用?単三電池サイズの消しゴムケース。イギリスより。

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今、うちで一番偉そうな消しゴム。イギリスより。
ブラシは消しゴムに直接埋め込んである様子。
カバーは「Stealing」と刻印がありますが、詳細分からず。

ロームメッキのような質感です。

この消しゴムの後に、明らかに「銀」であろうという刻印もしっかりした消しゴムが
あったのですが
入手できず。
イギリスポンド、1ポンド170円超とか、高すぎです。。。

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金属消しゴムケース集合写真。


●ネタ2-万年メモ・ノート

紙製石盤
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じわじわと増えてきている紙製石盤。
メーカーや記載されている中身についてご紹介。

クツワさんやエコール流通会社さんはすでにこちらのブログで紹介しましたが
新たにこんなものが。

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東京高橋東洋堂という記載のある紙製石盤。
調べたところ、
化粧品のコーセーの創業者の最初に周章した会社が
「高橋東洋堂」です。

でも同じ会社か、また同じ会社だとしてもそこが作ったものかというが謎です。

化粧品会社が文房具を作っている例はありますが
だいたいクレヨン、絵の具等化粧品とつながるものがほとんど。
紙製石盤は、ちょっと化粧品から遠いなと思うわけです。

他の紙製石盤を見ると大体「~製」と、メーカー名であることがわかる書き方になっているのですが
これは「製」がありません。

もしかしたらノベルティだった可能性もありますね。

会場ではここ前お伝えしませんでしたが、
登録商標のマークが鉛筆等の文房具を作っていた市川商店に酷似しているのですが、
微妙に歯車の向きが違うので判断が難しいところです。

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紙製石盤について、今回イベント用に撮影をしていた際に
見つけたものが一つ。マニアックすぎるのでネタから省きましたが
ある紙製石盤の裏面のイラストに怪しい画像が。

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鉛筆のイラストですが、「AAAA」「嗚呼忠臣」「MASASHIGE」「JS STAEDTLER」とあります。
イラストなので適当に書いたのか、
輸入されたステッドラーの鉛筆に「嗚呼忠臣」などと刻印して売っていたのか。

いつかこんな鉛筆が出てきたら嬉しいですね!

・・・戻りまして、紙製石盤の中で明治時代のノートについて簡単にご紹介。

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算数の問題がなかなかかっこいいです。

そして万年メモ・ノートの最後は「舞踏会の手帳」
いいものは高額なので、装飾のない地味なものですが、
やっと入手できました。

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表紙はわかりませんが、中のプレートは象牙か、少なくとも動物の角・牙系のもののようです。
筆記具を指すところがとても細いので、爪楊枝鉛筆を作ってみました。

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実際は、これくらいのサイズの鉛筆もあるようですが、
小さい芯ホルダーが使われていたようです。

舞踏会の手帳は、ダンスの相手についてメモするメモ帳。
メモ帳はいろいろなシチュエーションで使用されますが、
そのエレガントさでは、舞踏会の手帳は手帳・メモの中でもトップクラスなものではないでしょうか。

そしてその裏にある切実さというか、ドロドロ感というか
それもきっとトップクラスだったのでは。

「書いて消す」という機能はいろいろな時代に活用されて、
使っている人もシチュエーションも使い方もばらばらですが、
それが現代まで受け継がれているところは
おもしろいなと思います。

で、ここで時間切れ。
20分の持ち時間ですが、ここまでで25分かかってしまいました。

●ネタ3-回転刃の鉛筆削りのエピソードでした。

割愛したネタのスライドの一枚。

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あと5分くらいだったんですけどね。
いつかどこかでお披露目できればと思います。

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終わってみて、反省点もありますが、
とてもいい経験になりました。

思えば1年ほど前に「トークイベント」という言葉が頭の中に小さく生まれ
少しづつやってみよう、という気になって
昨年11月のトークイベントにチャレンジ、
それがきっかけて今回声をかけていただいたわけです。

大変ですし、直前逃亡願望は相変わらずですが、
またどこかでチャレンジしたいと思います。

ご来場いただいた皆様、USTをご覧いただいた皆様
私以外の文具超人の小日向京先生と東京理科大の深川さん
そしてブングジャムの皆様に
感謝です。