輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

1931年日本輸出品カタログよりサンエスの万年筆

日本の文房具は、イギリスやドイツ、アメリカから入ってきたものを
お手本にしてデザインや技術を磨いて。。。というイメージが強いのですが
輸出もされてます。

とはいえいつの時代にどんなものが・・・というのは情報が少なく、
よくわかりません。

持っている資料に1941年の輸出カタログ掲載の、
繰り出し式鉛筆や鉛筆削り、鉛筆(鉛筆だらけですね!)のページをバラで持っていますが
大戦の関係でカタログだけだったらしいというような説明がありました。

というわけで実際の輸出事情はよく分からないのですが、
先日1931年の輸出品カタログを入手しました。

イメージ 1

文房具のカタログというわけではないので、
いろいろなものが載っています。
というか、文房具は万年筆だけ載っていました。

イメージ 2


細沼株式会社の万年筆。
有名な「SSS(サンエス)」万年筆のことですよね。
細沼というのが会社名だというのは初めて知りました。
先日スワン万年筆を入手しましたが、
時代的に同じころでしょうか。

ちなみにスワン万年筆の記事にも掲載した昭和4年の資料の広告ですが
サンエスも素敵です。

イメージ 9

余談ですが、広告の男の子が持っているクレヨンのパッケージが
王様クレヨンと酷似しているのが気になります。
クレヨンは後手だったんですね、きっと。

あと、広告の吸い取り紙も内にありましたので
おまけショットを。

イメージ 10



輸出カタログの文房具はこれだけですが、
見開きで1種類、全部で9種類だけなので
その中に万年筆が入ったというのはなかなかすごいのではないでしょうか。
それによく見ると「FINE ART」とあるので、芸術品としてなんですね。

説明は英語です。
語学力がないので、下手な訳はやめて、スキャンしたものをそのまま掲載します。
興味のある方はどうぞそのままご覧ください。

イメージ 3

イメージ 4




以上、、な記事なわけですが、せっかくなので他の商品もご紹介しておきます。

ファンシーレザー。
職人さんがシュッとしていて男前です。

イメージ 5

ジャパニーズパラソル。
姐さんたちの笑顔がまぶしい!
イメージ 6

象牙の加工品。
象牙に象を彫ったダジャレ感あるこの商品、個人的には結構お気に入り。(笑)

イメージ 7



そしてシルバー加工品。

イメージ 8


どれくらい売れたんでしょうね。
万年筆の評価はいかがだったのでしょう?

他にも輸出されていた文房具はいろいろあったと思うのですが
こんな風に手がかりが出てくることを願ってちまちまと資料を拾っていきますよ。