昭和6年と9年の伊藤喜休日表
明けましておめでとうござます。
本年もよろしくお願い致します。
年末から続いていますが、紙資料で年始のご挨拶を。
伊藤喜の「休日表」というのを入手したのですが、
カレンダーのようなものなので、年始から使い始めるものです。
ビジュアル的にも年始の雰囲気に合っているかと。
その「休日表」ですが、
珍しいことに昭和6年と9年の2枚あります。
1枚目を入手してから1年くらいたって2枚目を見つまして
待てば海路の・・・というほどではありませんが、良かったです。
折角なので掲載されている商品について
3年で変わったもの変わらないものをチェックしてみましょう。
まず全体図。
うさぎ年と戌年です。
文字とかちょっとしたイラストのデザインがかっこいいです。
で、肝心の商品です。
昭和6年。
昭和9年。
伊藤喜といえば、大正時代に鳩のホッチキスを国産1号で作ったことが有名ですが。
やはり什器など重いものが多いです。
パッと見て同じ種類のものがいくつかありますね。
これは全く同じ。
この奥にある機会と同じですよね。細かいところはさておき。
タイムスタンプ・・・昔のタイムレコーダーだと思われます。
これも同じものが掲載されています。
微妙にサイズと文字盤のデザインが異なりますが、大体同じです。
あと時計と、キャビネットも同じですね。
(画像が載らないので割愛します。)
続いてものは同じだけど形が違うもの。
金庫は6年は両開きですが、9年は片開きになってます。
ちなみに金庫のチラシも一緒に入手してます。
これだと思います。
ナンバリングマシンも正面にダイヤルがついているタイプと、
そうでないタイプです。
ダイヤル式は「Bates」の表記があるので、アメリカ。Bates社から輸入していて、
その後自社で作るようになったのではないでしょうか。
用途は同じですが、かなりバージョンアップしているのが
カードケース。
6年は木の箱ですが、9年にはかなり大げさなものに代わっています。
これも一緒にパンフレットを入手したのですが、かなり力を入れた商品のようです。
結構大きいです、これ。
そしてこれはどうやら金額を記すチェックライターのようです。
「金額器」と書いてあるような・・
そして6年のほうのこちらのたいそうなものも
下に紙を挟むようになっているように見えるんですよね。。。
そしてここからはどちらかにしかないもの。
ステープラー。6年に掲載。
レジスター。9年に掲載。
手動計算機。6年に掲載。
もしかしたら用途的にはレジスターと計算機が対になっているのでしょうか。
最後はたぶん。。。和文タイプライターらしいです。9年掲載です。
まとめるとこうなりました。
○はほぼ同じ、△は同じ用途のものの形違い。
3年間で変わるもの、変わらないもの
今の時代も文房具や事務用品の変遷は早いですが
昭和初期でも進化したりその裏で消えていったリガ繰り返されていたのですね。
と実感した2014年新春でした。