輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

日本海海戦鉛筆と陸軍萬歳ペンケース

たまには鉛筆のご紹介を。
 
戦争ものを入手するときは、鉛筆に限らず少し気が引けてしまうのですが、
迫力に負けて、入手しました。
 
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市川鉛筆の「日本海海戦鉛筆」です。
 
バラでも見たことがなかったと思うのですが、
これだけ状態がいいのはかなり珍しいと思います。
 
帯に一応商品名とメーカー名が記載されていますが、
表記としてはかなり小さいので、
もしかしたら何かのセットの一部だったのかもしれません。
 
日本海海戦」とは1905年に日露戦争中に行われた海戦です。
調べたらWikipedeiaにこの帯のイラストのもとと思われる絵が掲載されていました。
 
 
 
そして一緒に入手したのが、「陸軍萬歳」ペンケース。
最初は鉛筆とセットかと思ったのですが、
束の形と違いますし、陸軍と海軍なので別々モノのですね。
 
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メーカーはこのマークだと「山田」と読むのでしょうか。
これだけでは何とも分からないですね。
 
反対の面は「土屋中将」さんです。
 
 
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紙製で、ニスで強度を出しています。
こちらも大変状態がよく、まるで最近の物のようです。
 
同じ出品者が、よく似たペンケースのみの出品もしていたので、
いくつも種類があったのかもしれませんね。
 
 
時代としてはいつ頃でしょうか。
土屋中将さんを調べると、やはり日露戦争の戦功が大きいようです。
 
となると大正時代の物でしょうか。
 
で、調べてみると、まずこの「市川鉛筆製造所」は、月星マークの市川鉛筆文具株式会社とは
別みたいですね。
 
同じ会社かと思っていましたが、月星のほうの市川鉛筆は
同時期(勝手に推定)に東郷元帥鉛筆なるものを出しており、
社名が違いますし、月星マークがついております。
 
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(鉛筆入手できておらず、ラベルだけ^_^; )
 
さらに、市川鉛筆製造所という大正4年創業の会社があり、
現在も東京・町屋で営業していらっしゃるようです。
 
ということで、この「日本海海軍鉛筆」は現在も営業中の市川鉛筆製造所さんが
大正時代に作ったもの。。。と推定。(すごくざっくりです、ごめんなさい)
 
 
戦争ものの鉛筆がバラでいくつかあるのですが、整理が悪くて掘り出せず。
一つ見つけました。
 
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 おそらく同時代でしょうね。
「東京特製」・・・・って何?メーカー名???
 
多分この時代似たり寄ったりの戦争モチーフの文具が
沢山あったのでしょうね。