輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

変型アンティークホッチキス

久しぶりの更新です。
 
古いホッチキスの種類が増えたので、ご紹介。
 
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日本製のホッチキスで古そうですが、ムカデ針式の一般的な形とは異なります。
針が入っていないので、ムカデ針時代なのか、その後かがはっきりしませんが、
おそらくムカデ針時代かと。
 
針をどこから入れるのかもよくわかりません。。。
またムカデ針だとしたら、木製のハンドルではかなり操作がしづらかったのではないでしょうか。
(ムカデ針式は、金属の針を圧力で切り離してとめるので、結構力がいります)
 
おそらくあまり普及したものではないかとも思われます。
が、形がおしゃれでいいですね!
がんばって考えたんでしょう。
 
 
余談ですが、入手した時は、さびていて模様もよくわからない状態でした。
だめもとで砂消しでこすったら、かなり錆が落ちました。
新発見です(笑)
幸いうちには錆びたホッチキスと固くなった砂けしがたくさんあるので
後は時間と腕力を頑張れば錆錆ホッチキスたちがきれいになることがわかりました!
 
ちょっと時間をかけて地道に磨きたいと思います。
 
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次のホッチキス、こちらも日本製。
これは残っている針を見ると今の針の形(ムカデ針ではない)なので
時代としては新しい方になるはずです。
 
でもこれ、すごく重いです。
鉄の塊といった感じで、
つくりも無骨ですし、
どこかのメーカーがオリジナルで考えて作ったのかな?といった風情の
出来です。
 
このホッチキスの特徴は、背中にぜんまいのような金属製のくるくるがついていることです。
おそらく針を送るための仕掛けかと。
普通ばねを使っていることhが多いので、これは珍しいです。
 
残念ながら錆びついてしまって動きませんが、
こういうちょっと頑張って工夫してみた感じのものって
楽しいです。
 
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次はアンティークのホッチキスとしては比較的スタンダードなホッチキスです。
19世紀終わりころでしょうか。
ホッチキスコレクターのサイトやオークションなどでもたまに見かける形です。
 
形が優美です。
全体に細かい模様が入っていて、
黒く塗られているところも上品な感じがします。
 
でも、このホッチキス、どんな針を使っていたのか、
どうやって止めていたのかがわかりません。
針を装着するところがないので、
おそらくバラの針を紙の上に置いて、
押し付けて止める。。。そんな感じだったのではないでしょうか。
 
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次に時代はずっと新しくなって70年代くらいでしょうか、
アメリカのswinglineのちょっと変わったホッチキス。
 
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タツムリみたいですよね。
背中にしょっているのは、針のカートリッジです。
 
針は、曲がっていない棒状の針金が粘着質の物でつなげてあり、
それをロール状にしてカートリッジケースに入れています。
イメージとしては、木の薪を束ねてしょっているのにちょっと近いかもしれません。
(・・・すみません、わかんないですよね)
 
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止めるときに、両サイドを折り曲げて紙に差し込みます。
 
5000発しょっているので、針を入れ替えずにずっと使えます。
なんか今もあってもよさそうな気がしますが、
何かが都合悪かったのでしょうね、今残っていないところを見ると。
 
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最後にちょっと古くて小さいホッチキス。
形状からすると60年代くらいでしょうか。
大きいものはごく一般的にオークションなどでも見られます。
小さいところが可愛い!と思い入手しました。
 
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大きさの比較がわかりづらいかもしれませんが、
4センチ×6センチくらいでしょうか。
針は普通の針ですが、押し出すところが調子悪いのか、
いまいちちゃんと動いてくれません。
 
ちゃんと動いてくれたら、会社の机にでも置いておきたいかわいい奴です。