輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

箱型のワイヤー式ホッチキス

ホッチキスへの興味は、まず都内の文房具屋さんで見つけたSwinglineから始まって、
第2回のブングテンのネタ探し時に見つけたワイヤーホッチキスで興味が深まり、
アンティークのムカデ式や針無タイプで、かなりやられちゃった感じです。
 
そしてまたちょっとおかしなワイヤー式ホッチキスが増えました。
 
 
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見つけたのは2年ほど前ですが、当時はなんだかよくわからず、手を出しませんでした。
その後ホッチキスであることがわかり、
日本でも同様の形の製品があったこともわかり。
俄然欲しくなってやっと入手しました。
 
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1919/3/11の記載がありますね。
大正時代以降に作られたホッチキスです。
 
 
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糸巻状の物に針金が巻きついています。
この針金を送り込む →切り離す → 折り曲げる → 差し込む→さらに折り曲げる
…という流れで止めていきます
 
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手前にはガイドもついています。
 
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止めたところはこんな感じです。
割と太い針です。
 
レバーを手前に引いて、そのあと後ろに倒すと
がチャット音がして、ちゃんと止まっています。
 
結構大げさな感じが、なかなか好ましいです。
 
 
 
で、このホッチキスを入手しようと決めたきっかけがこちら。
 
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昭和5年伊藤喜の広告です。
伊藤喜と言えば、ムカデ針の鳩のホッチキスが有名ですが、
この箱型タイプのマニアックなワイヤー式ホッチキスも
作っていたんですね。
 
 
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モナーク」という商品名ですが、
蓋部分のマークのデザインがそっくりです。
 
きっとお手本にしたんですね。
いつか伊藤喜の「モナーク」にも出会いたいものです。