大正時代のホッチキス ウオールド265
大正時代のホッチキスというと、
だいたい形が同じで、側面の図柄が違うだけなのですが、ちょっと変り種を見つけました。
WORLDというブランド名、かな。
箱や本体に「265」とあるのは型番だと思われます。
何かの資料で同じものを見たことがあるのですが、資料見つからないので割愛。(笑)
見つからないものが多いので、資料類は何とか検索できるように
しておかないとダメですね。現物もですが。
ササッと見つかったところで、これがありました。
大正、確か10年だったかな。
ミツワという所のカタログです。
ここに載っているホッチキス(右下と左上)にともにWORLDとありますし、
型番の付け方も近いので、こちらの商品でほぼ間違いないかと。
右下のは星が模様になっていますが、このWORLDも星ついてますし。
ちょっと錆びていますが、しっかりしていて割と軽く止められます。
このホッチキスのいいところは、ムカデ針をばねで押しているところです。
丸い棒に通してある金具にばねがつながっていて、
針を押しています。
ムカデ針のホッチキスは、どうしても針がうまく送れなかったり、
針詰まりになってしまうことが多く、
そのたびに少しはみ出した針をつかんで無理やり引っ張り出すか
後ろから別の針を入れて押し出すかという対処方法でした。
もともと1つとめてから、ハンドルを上げると次の針が送られる仕組みですが
それプラス後ろから押しているので
こちらの方がスムーズに針が出る気がします。
あと、上から針が見えるので詰まったときにそこから引っ張り出すことも
出来るかと。
なかなか凛々しい横顔です。
箱付きで、こんなふうに入っていました。
この紫色のひもが懐かしい!
そしてWORLDの読みが「ウオールド」ですよ。
違和感ありますけど、よく考えると昔のカタカナ読みの方が
実際の発音に近いことも多いです。
WORLDも「ワールド」より「ウオールド」の方が実はいい発音なのかな。
そして、針もついていました。
月美人の針です。
このマークが美しいのですが、なかなか手に入れる機会がなく。
いや、よく来てくれました。
(月美人については過去にも登場しています。→ http://blogs.yahoo.co.jp/tai_michi/12031306.html)
中には少しですが、針も入っています。
まだまだいろいろなものが残っているんだなと
可能性を感じる出会いでした。