輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

昭和レトロなテープカッター

新年早々1か月以上も更新できませんでした!
何かとバタバタしていたのですが、少し落ち着いた。。。はずなので
引き続き頑張ります。

今日はこれ。

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小鳥の形をしたテープカッターです。
陶製で机の上の飾りのようですが、ちゃんとテープカッターという仕事を持っています。

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小巻のテープサイズです。

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テープの芯に当たる部分は木で出来ていて、
こんなところも含めてほんわかした道具ですね。

サイズは私が当初イメージしたより大きめでした。

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ボールペンと比べるとこれくらい。

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裏にはラベルと文字が。

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©マークに「1958」「HOLT HOWARD」と書いてあるでしょうか。
ラベルはHが上下に配置された間に「JAPAN」の文字。

これはアメリカのオークションで入手したのですが、
HOLT HOWARDで調べると、1949年創業の輸入業者で、
テーブルウェア等を扱っていたようです。
JAPANとあるので、日本で製造してアメリカに輸出されたものでしょう。

HOLT HOWARDで画像検索すると
レトロで可愛らしい陶製の置物などが出てくるのですが
その中には、日本製のものがかなり含まれているのかなという感じです。

ネットで調べた内容に「HOLT HOWARDの製品には製造年が印字されていることが多い」
とありましたので、1958年は製造年でしょう。
昭和33年です。

ツイッターにこのテープカッターをUPしたら
「使える?」と質問が。
「はい、頭が少し重くて安定が悪いけど使えます」
と答えました。

頭が重い

はい、重いんです。頭でっかちというのもありますが。。。

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目玉ではありませんよ。
鉛筆削りです。

金属の鉛筆削りが口の中に仕込まれているので
より重いのです。

日本製だとすると、鉛筆削りにメーカーの刻印があるのではと
とり出そうとしたのですが
しっかり固定されているので断念しました。

ということで、このテープカッターは
ただのテープカッターではなく、テープカッター鉛筆削りなのでした。

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あれ?削りくずはどこから出すの?

そう疑問をも感じた方はなかなか鋭いです。
少なくとも本体の底に穴はありませんし、
テープカッターの所から出すと鉛筆芯の粉でテープが真っ黒になってしまいます。


「頭が少し重くて安定が悪いけど」







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安定しない理由は頭でっかちだけでなく、
頭が取れるようになっているためでした。


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このコルクのふたをとって削りくずを出します。

こうやって見ると結構シュールですね。。
顔が可愛らしいだけに。

でも置物的な要素が強いものなので
無理に鉛筆削りを仕込む必要はなかったと思うのですが、
がんばって組み込んだこだわりが好きです。

見た目のかわいらしさや、私の好きな「里帰り品」であることもさることながら
実は複合機能なのだ!というメーカーの意気込み?
HOLT HOWARDの依頼?に魅かれました。

HOLT HOWARDの日本からの輸入品、他にも何か面白いものがあるかもしれませんね。