できるだけ入手するようにしています。
今回もそれで入手したのが「実業界」の大正9年8月のものです。
「実業界」という雑誌も会社も現在もあり、てっきり同じ会社かと思ったのですが、
現在も営業中の「実業界」さんは、創刊が昭和26年とあります。
別の会社なのでしょうか。
そして掲載されていた文具の広告は、
「実業界」という雑誌にあった万年筆や事務用品が中心です。
文具ではありませんが、什器の広告のキューピー、怪しい感じがすてきです。
伊藤喜のこれはなんでしょうね。
「金銭記録出納器」とあり、電卓のような形をしていますが、
電卓であるわけがなく。
なかなか気になります。
中には広告用イラストや広告作例など小売店が活用できる内容が
用意されています。
また、帳簿のあり方について、とても熱く語っている方や、「本当に働いてくれる販売手紙」など
文具をかすっている記事なども楽しい感じです。
そんな中、気になったのがコチラの記事。
「多く売れて多くもうかる注文案内・仕入案内」というコーナーの
「二色万年筆」
二色万年筆とは何?
調べてみると、1819年に2色の万年筆が開発されたらしいです。
でもこの記事では、
「欧米では既に二色のものはあったが、それは軸の中央を仕切り
両端を使用したもので、2本のペン先があって格好悪い」とあります。
そしてここに記載の二色万年筆は
「近来まれにみる会心の発明」で
「1本のペン先から黒・赤・青・紫、その他どんな色でも二色だけは自由自在に出る装置」
だそうです。
「製造は東京工業株式会社(資本金300万円)」
調べましたが、こちらは見つからず。
同名の会社さんがありますが、創業が昭和40年なのでおそらく関係ないかと。
この万年筆、一体どのようなものなのでしょうか。
もしかしたら見た目は通常の万年筆と全く変わらないのかもしれません。
そうなると、今から見つけるのは至難の業ですね。
どんな色でも2色だけは自由自在って?
・・・気になります。
お持ちの方いらっしゃいましたら見せてくださーい!