輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

羽獅子印の練絵具

固形の絵の具を一つ、手に入れました。

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手のひらに収まってしまいそうな小さなものです。
箱ではなく、厚手の和紙に包まれています。

メーカーはわかりませんが、
とても印象的なマークです。

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羽の生えているライオンです。
何か見たことがある気がするのですが、
はっきりせず、「羽獅子」で検索すると
東洋インキさんの商標が羽の生えているライオンでした。

もしかしたらと思って問い合わせてみたのですが、
「羽が生えている獅子」という以外には画調やデザインなども異なっており
東洋インキさんの商標とは違うそうです。

どこの商標かはわかりませんが、
ライオンの雰囲気からすると明治期ではないかと思うんですよね。


中にはうす紙にくるまれた固形絵具が入っています。

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他の古文房具もそうですが、
この虫の羽のように透ける紙にくるまっているのを見ると
何十年も眠っていたものを起こすような緊張感があります。

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そーっと開けます。

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とてもきれいな状態です。
折れているものやかけているものは一本もありません。

何やら刻印されているのでよく見て見ると
TOKIO」と書いてありました。

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この練絵具については何もわかりませんが、
羽獅子という特徴あるマークですから
いつか手がかりが出てくるのではないかと思っています。

明治から大正期の練絵具と色チョーク、色鉛筆芯、色蝋筆(クレヨン)
このあたりの違いがよくわからないので
もう少し情報があればなぁと思います。

多分絵具は水に溶ける性質で、そのまま書くものではないと思います。
でも明治ころのものだとすると、
まだ物の名前が確立されていなかったと思うので
今の時代でいう「絵具」ではないものを「絵具」と言っていた可能性も
無きにしも非ず、かな。膨らませ過ぎですかね。(笑)

単なる固形絵具か、べつのものかは
この手元にある練絵具を水に溶いてみればすぐわかるのですが、、、
一つしかないのでやめておきます。

というわけで「羽獅子」のマークにピンときたら
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