マーブルマーブル!大正時代の帳簿(後日補記有)
マーブル模様の続きです。
ここ1年くらいで便箋、封筒、ノートなど紙ものへの興味が強くなってきたのですが、
事務用品好きとしてはやはり帳簿も押さえておきたいところです。
と言いつつ、なかなかいい帳簿が見つからなかったのですが
先日大正時代の帳簿を見つけました。
2冊あって、1冊は使用途中、1冊は未使用でした。
使用中の方には表紙に朱色の墨?で貸借台帳とか大きく書いてあり、
中は大正4年~5年頃の日付で記載があったので、
一緒にあったこれもその頃のものでしょう。
(使用中の方が今手元にないので曖昧ですみません)
背表紙は革で、A4サイズのしっかりした帳簿です。
一見何の変哲もない、地味な帳簿ですが
これを探していた理由は
縁がきれいなマーブルに彩色されているんです。
なぜか明治から昭和初期頃の帳簿は、縁をこのような柄にすることが多かったようです。
いろいろなカタログを見ても商品の絵にこのマーブル柄が描かれています。
帳簿という性質上、外観は地味にせざるを得ないので、
ここで頑張ったという所でしょうか。
→ 改ざんを防ぐための模様だそうです。
抜いたりするとマーブル模様が崩れて分かるので
抜いたり差し替えたりできないようにということだそうです!(11/29追記)
きれいですね。
三辺ともこの模様です。
もともとこのタイプが見つからない上に、使用済みのものだとどうしてもこの模様が薄くなっているので
地道に探していました。
これ、なんとかく裏側に派手な刺繍がしてある学ランみたいじゃないですか(笑)
裏地が派手な学ランが好きだというわけではありませんが。
あとこの手の古い帳簿やファイルは開いた表紙の裏の紙のデザインが
中々繊細で素敵だったりします。
この帳簿の模様はクモ。
よく見ると
クモがいる巣といない巣があります。
細かい!
ちなみに中はごく普通の帳簿です。
これは共通のフォーマットでないとだめでしょうから
こういう所で頑張れない分、クモ柄とかで
がんばるのでしょうか。
マーブル模様も最初は地味な帳簿のおしゃれのような
意味合いの飾りかと思いましたが、
ちゃんと意味があると知り、
実用と美しさを両立させた昔の人のアイデアと
技術に驚きました。
今の帳簿にもマーブル模様を付ければいいのに
と思ったのですが、今の時代につけないのはそれなりの理由があるんでしょう。
マーブル模様、ますます好きになりました。