輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

アンティークアイデア文具 クリップとホッチキス

道具にアイデアはつきもの。

いかに使いやすくできるか、はたまた新たな用途を備えるかは
その製品の寿命だけでなく扱っている会社の寿命にも影響したりします。

ということで、文房具も様々なアイデアを出して、よりよい製品をつくろうとしているのは
今も昔も同じです。

昔(多分)のアイデア文具をみつけたので、
2つほどご紹介。


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目玉クリップです。

裏から見ても

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目玉クリップです。
でもこれは特許出願されているアイデア商品。
横から見ると・・・

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あれ!?
真中にもう一つ挟まっている。

そうです、これは一つで2つの束を止められるクリップなんです。

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真中と右側をつまめば右側だけが

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真中と左をつまむと左だけが開きます。

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こういうことです。

え、これもしかしてすごく便利なのでは!?

と一瞬思うのですが、
真中がない目玉クリップに慣れ過ぎていて、
直感的に両端をつかんでしまう習慣がしみついているので
片方を開くときに考えてしまうんですね、一瞬。

それが面倒な感じがします。

ちなみに時代は不明です。
雰囲気的に結構古そうなので、
恐らく戦前だとは思います。

実用新案願いを出していたらしく、
出願番号があるのですが
調べられませんでした。

きっと出願しただけで終わったのでしょう。


では、次。

ホッチキスです。

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前から。

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上から。

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海外の物で、ブルガリアの方から入手しました。
メーカー名などはわかりません。

これはどこがアイデア文具かと言いますと。。。

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あれ!?向きが変わる!
横から見ると・・・
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こうなります。

そして、単に90度変わるだけかというと
そうではなく元の位置を0度とすると、
0度から90度までは自由に動きます。

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これくらいとか。

横から見るとわかりづらいので
上から見て見ましょう。

90度
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40度くらいかな。
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20度くらいでしょうか。

ハンドルで回すことができます。

では、ホッチキスの針を曲げる部分はどうなっているのでしょうか。
通常は角度に合わせて針を受ける部分が固定されていたりしますが、
このホッチキスのようにぐるぐるまわるタイプは
どのような針曲げ処理をしているのか言うと。。。。。

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丸いくぼみになっていました。

ちゃんと止まらなさそうですね。
針が浮いて他のものに引っかかるとか
そんな不都合がありそうです。

ただ、残念ながら合う針がなかったことと、針を抑えるバネやパーツがあったはずなのですが
それもなく
試してみることはできませんでした。


このクリップもホッチキスも
かなり使い込まれていた雰囲気を醸し出しているので
元の持ち主は重宝していたのかもしれません。

もしかしたら、今作ったら売れるかもしれませんよ(笑)