輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

ブングテン6 参加報告

ブングテンのご報告です。

今回、ライオン事務機さんの廃盤品の展示を行いました。

かなり軽い思いつきだったのですが、いざ展示物を並べてみると
あれれ、ちょっと淋しいかも…。
 
これは多少なりとも説明など加えなければ
あまりに薄すぎる!と言うわけで、
図々しくもライオン事務機様にご協力をお願いしてみました。
 
ライオン事務機様とは、もちろん一面識もありません。
ただ、過去の資料や製品を保管していらっしゃることを耳にしており、
ダメもとで問い合わせをさせていただきました。
 
そうしたら、ものすごく丁寧且つご親切にご‘応いただき
結果展示予定のほとんどの物について
いつ頃の物なのかが判明しました。
補足資料もご提供いただき
おかげで、展示内容は当初よりかなり厚い物にすることができたと思います。
 
 
ビジネスに直結しない問い合わせに
丁寧に対応してくださる懐の深さに
大変感動いたしました。
老舗の品格と言うのでしょうか、
ありがたいことです。
 
 
さて、その展示内容ですが
ざっくり3つに分けました。
①大正・昭和初期くらいのかなり古いもの
②昭和30年代~昭和50年代頃の物
③消しゴムと筆記具
 
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①のクレヨンです。
入手した当初はメーカーはおろか、日本製かもわからなかった物です。
後日ライオンのイラストのそばに「S・F」の•示を見つけ
Fは福井商店のFではないかと思っていたのですが、
今回それが正しかったことがわかりました。
 
●同じクレヨンが載っていた大正時代のカタログ
 
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鉛筆削りです。
 
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鉛筆削りは、何世代かあるそうですが、
昭和10年代には、かなり人気商品だったそうです。

 
②は主に「ちょっと懐かしい事務用品」です。

おなじみのパンチなどは、ロングセラーでまだ現行品ですし、
少し年輩の方は、職場でリアルに使っていたものもあったようです。
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この中で少し雰囲気が違うのが「ライオンテープ」
カラーのビニールテープで、お子さまをターゲットとしていたようで
楽しげなライオンのキャラクターに
広告に子供が使われています。
 
 

③消しゴムは以前からたくさんありましたが、
今回初めて年代が明らかになりました。

それに前から疑問だった「•”6006」。
半端な品番なのに各社でこの品番を使っているのはなぜだろうと
思っていたのですが
今回その理由がわかりました。
戦前、当時アメリカから輸入されていたファーバーカステルの「くじら消しゴム」
が人気あったそうです。
そしてその品番が6006。

各社人気の消しゴムの品番をまねて6006を使い、
くじら消しゴムが消えても品番だけはしばらく残ったそうです。
 
くじら消しゴムが見たいです!
いつかお目にかかれるかな!
 
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キャビネの背面にはご提供いただいたカタログの表紙の画像を印刷して
貼りました。
今回初めて認識したのですが、
ライオン事務機さんは、創業1792年創業、今年220周年の長い歴史がある企業です。

明治時代からカタログをつくていて
今でもそれが残っています。

すごいですね。
 
資料を探していると、大正・昭和であれば何とか目にすることができますが、
明治時代の資料にはお目にかかったこと事がありません。
ライオン事務機さん、素晴らしいです!

以上が今回の展示内容です。

天気は悪かったのですが、
たくさんの方にお越しいただきました。
 
私は終日販売の方で売り子をしていたのですが
消しゴムをまとめて買ってくださった方など、
私の趣味嗜好を理解してくださる方がいて
楽しかったです!
 
次回のブングテンは、5月20日 日曜日です。
また参加する予定なので
今からネタをどうしようかと
思案中です。
 
どうぞまた宜しくお願いいたします。