輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

特大芯削器 ステッドラーMARS505

MARS505 芯削り器です。
一般的に「バケツ型」と言うのでしょうか、
その型の中でも特に大きい芯削り器です。
 
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単品だと、大きさがわからないですよね。
ステッドラー芯削り器シリーズを並べてみました。
 
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一番左がバケツ型芯削り器の中で
もっともポピュラーな大きさです。

右側のMARS500は以前このブログにUPしました。
500でも十分な大きさだと思いますが、
505は更に大きく、直径9センチ、高さ6センチくらいあります。
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普通バケツ型の中は、写真のようにギザギザの有る金具があって、
その周りをぐるぐる回すことで、芯が削れます。(写真は普通サイズのMARS502)
 
削る動作に私は石臼を思い出すので、
個人的には勝手に石臼型芯削り器と命名しています。
(若い人だと石臼がわからないですよね。。)
 
 
 
 

で、この505も当然そうなっていると思っていたら、
あらびっくり!ギザギザ金具で削っているのではなく、
差し込む先に小さな芯削り器がくっつけてあります。
 
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石臼のように芯ホルダーを刺してぐるぐる回すと
小さい芯削り器は回らないので、
結果的に芯削り器の中で芯を回していることになるって
理屈ですね。
 
・・・知らなかった。
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このタイプのお約束の刺し口の替え(色が違うだけと思われる)も
2つ付いています。
あと、底面には、粘着テープが付いているのだけれど、
固定用かな。。。でも固定しちゃったら削りカスがたまったらどうすればいいんだろう。。。
 
ちなみに、下のほうに横穴が開いていて、
金具で机に固定できるようにもなっています。
 
私の好きな説明書も付いています。
 
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写真がなかなかレトロです。

説明書の写真に、中にたまった芯の削りカスを捨てているところがありますが、
芯の削りカスは要するに鉛筆の芯の粉です。
このとても大きい芯削り器の中に芯の粉がたくさんたまっている状態で
手が滑ってひっくり返してしまったらどうなるんだろうと、
恐ろしい想像をしてしまいます。
 
こんなに大きい必要性がないということと、
単純に邪魔であるということ、あと、芯の粉をひっくり返す可能性を考えると
なかなかハードルが高い商品です。
きっとだから廃盤になってるんでしょうね。
 
ちなみに大体3000円前後ですが、今回は閉店する文房具屋さんの
閉店セールで買ったので、1400円くらいで入手しました。
 
それから、通常バケツタイプには、削った後に芯についている粉を取るために、
蓋の部分にスポンジ状のものが有るのですが、(スポンジ状のものに芯を刺して粉をふき取る感じ)
505にはありません。
削り方が他のバケツ型と違うからでしょうか。
 
余談ですが、「削った後の芯の粉を取る為のスポンジ状」のものは、
今はほんとにスポンジですが、昔はちりめん上の紙を丸めたものでした。
 
こんな袋に入って売っています。(袋は今でも大体同じ)
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イメージ 11中はこれ。
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広げるとこうなります。

スポンジタイプは、芯を刺して抜くときに芯と一緒に穴から出てきちゃう率が高いのですが、
紙タイプのはそんなこともなくなかなか優秀でした。

ちなみに写真のは、「紙タイプがあった!」と買ってきたのですが、
ステッドラーのではなかったようで、サイズが合いません。

更に不思議なことに、ベロル、ダーレ、ロットリング、カステルどの芯削り器にも
合いません。
ということは、我が家にない芯削りがあるとういことで。。。
 
それがとても気になります。