可愛らしい黒板消しをいただき、
ブログで紹介したのは丁度一か月前。
黒板消しは集めませんよ、とブログを締めくくって間もないつい先日
「なぜだ!」と言いたくなるようなものが出てきました。
ライオン事務器さんの黒板消しです。
はがれかけたラベルに丸公マーク残っているので戦時中ですね。
黒板消しは集めませんと言いましたが、
こんなにきれいに戦時中の黒板消しが残っているなんて。
それもとってもお世話になっているライオンさんの黒板消しが
出てくるなんて。
黒板消しに「これでもいらないの?」と嗤われているような気がしました。
黒板消しは、未使用で消す部分もしっかりしています。
背の部分は、一見革に見えますが、紙でできています。
ライオン事務器の方が調べてくださったのですが、
ライオンさんの戦後のカタログには掲載されていませんでしたが
大正・昭和初期のカタログに「ラーフル」として掲載されているそうです。
そうそう、黒板消しは「ラ―フル」というのですよ。
オランダ語の「rafel」から来ているようですが、詳しくはわかりません。
そんな黒板消し、またの名をラ―フルというこの道具は
骨董市にライオン事務器さんのものだけでなく、いろいろな種類がありました。
ライオンさんのも入れて6種類程の黒板消し、
小さいものもあり、メーカーもそれぞれ異なるようです。
1つは背の部分が木でできていましたが
それ以外はボール紙です。
どれも戦時中の代用品なのしょう。
戦争になる前は違う素材で作られていたのかもしれませんね。
これを販売していた雑貨屋さん(だと思います)が見本にしていたのでしょうか?
殆ど各ひとつづつ、未使用の状態です。
こんな状態で出てきたからには一緒にしておいたほうがいいなと思い
写真の5個+ライオンさんのを入手してきました。
(お値段的にお安かったのももちろんありますが)
「希望」が商品名でしょうか?
下のマークは左からの横書きなのに
希望が右からの横書きというのも珍しいです。
特性「本毛入り」は何の毛が入っているのでしょう?
鶴?のようなトリのマークの黒板消しにも
「純毛」と記載されています。
黒板消しは内容物が何を詰めているかで
グレードが変わったようですね!
これも見た目は革製ですがボール紙です。
うまくできていますね。
これは唯一背の部分が木製です。
ラベルに「ラ―フル」と記載されており
こちらの中身はガマの穂です。
「ガマの穂入り」をアピールしているところを見ると
純毛のほかにガマの穂も高級ラインだったのでしょうか?
これは小さな黒板消しで、
中身に何が詰まっているかはわかりません。
丸々していて可愛らしいです。
こちらは「最高級 合格品」とありますが
どの辺は最高級で、何に合格したんか
いまいち怪しげです。(笑)
というわけで、黒板消しが増えてしまいました。
黒板消し用の収納箱を一つ作らなければならないようです。
「集めません」なんて軽々しく言うものではないですね。
古文房具が聞いていて、ジョーカーを繰り出してきたような感じです。
いえ、こんな風にジョーカーが切り出されるならもっと
「集めません」と言って古文房具を挑発してみるのも手かもしれないなと
こっそり思っています。