ボロ市で見つけたファイル。
「スケジュールブック」
昭和の真面目なサラリーマンの姿か思い浮かぶような
事務的なファイル。
毎日のスケジュールをサポートするファイル、といった感じのものです。
帯にはこのファイルのよいところをアピールする文章が書かれています。
「会合」「A氏」という表現は今ではなかなか聞かないですね。
裏側の帯は具体的な使い方が。
これは赤松紙工社というメーカーさんのものですね。
調べてみたところ、キャラクターもののノートなどを出していた会社さんのようですが、
今はもうなくなっているようです。
中は1~31までの番号が振ってあるポケット+「前月」「来月」「来々月」「予備」といった名前のポケット(ページ)もあります。
そして「スケジュールメモ」というレポート用紙のようなものが一緒に入っていました。
時間が朝5時から夜22時まであります。
昭和の企業戦士のお仕事時間でしょうか。
ちなみに時代ですが、「来」が旧字の「來」になっています。
1950年以降「来」に切り替えられたようですが、
そうすると、昭和20年代前半になるのでしょうか?
デザインも雰囲気ももう少し後、昭和30年から40年くらいではないかという感じです。
このファイル、かなり地味でうちの古文房具たちと雰囲気も違います。
なぜ惹かれたのか。
最近(去年?今年?)出たファイル「スケジュール&仕訳ファイル」という
該当の日のインデックスのところに挟むだけ、というよくできたファイルがあります。
あ、あのファイルに似てるな。
と思って買ってきちゃいました。
「スケジュール&仕訳ファイル」はポケットに入れるのではなく、
挟むだけで落ちずに挟まってますよ、という部分がウリなので
ポケット式のこのスケジュールブックと違うといえば違うのですが、
日ごとに入れるところを作って
ファイルしておけば便利ではないか、というところまでは頑張って作ったわけです。
おそらくヒット商品にはならなかったのではないかと思いますし、
作った会社も既にないようです。
だからこそ、昭和にも「スケジュール&仕訳ファイル」と同じようなものが作られたことがあった
ということを、
残しておきたくなったんですよね。
余談ですが、「スケジュール&仕訳ファイル」便利ですよ。
気に入ってます。