輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

明治時代のノート代わり「紙製石盤」

素敵な筆記具を見つけました。
筆記具と言っても書く方ではなく、描かれる方です。
 
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紙製石盤です。

これは、厚紙に石筆で書ける特殊な塗装を施したもので、
現代で言うとミニホワイトボードのようなものと言えるでしょうか。
ノート代わりに使っていたようです。

まず、表紙のデザインの美しさが目を引きます。

インターネットで「紙製石盤」を調べてみると、
いくつか出てきて、どれも表紙はとても美しいデザインです。
 
この「東京凌雲館」のものを紹介しているサイトもありました。
相模原市津久井郷土資料室」というサイトで、
この石盤ともう一つ紹介されています。
 
(余談ですが、このサイトの隣のページに鉛筆広告についての記載があり
そちらもとても興味深いです。)
 
 
今回入手したこれは、群馬県・富岡の書籍取次所というのでしょうか、
本の仕分けをする会社が保管していたそうです。
 
明治時代のものが、よくきれいに残っていたものです。
そこで使っていたものなのか、
書籍と一緒にどこかの書店に納品される予定だったのか。
 
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商標です。
 
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色々と賞を取っている商品のようです。
 
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中は、黒く、ざらざらしています。
骨董屋さんが石筆を1本づつつけてくれました。
一緒に出てきたんでしょうね。
 
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うらは時間割です。
最初、これがなんだかわからなかったのですが、
この時間割を見て、「あれ、筆記具?」と気づきました。
 
めったにお目にかかれないものが
入手できてうれしいです。